方法、手法

受験の小論文の書き方


はじめに

小論文を採点する人の気持ちになれば理解できますが、読みにくいような薄い字や小さな字だと不愉快な気持ちになったりするものです。
数学や英語のような試験であれば影響ないような文字であっても小論文の場合は、多かれ少なかれ採点者の気持ちで得点が変化する可能性があります。出来るだけ濃いく大きな文字で丁寧に書くようにするべきなんです。
汚い字は問題ありません。読めない字にならないようすれば良いです。
濃いく書くと訂正がしにくいと思うかもしれませんが2Bを使えば安心できます。
私も字が綺麗ではないのですが丁寧に書くことはできます。
字は綺麗に書く必要はなく、採点者の立場になって読みやすい丁寧な字で書くことがポイント。

論理的思考力

小論文とは、禅問答のようなものなんです。
明確な答えはなく、わざと分からないものに対して問われています。
例えば、両手の手を広げて、手の平を勢いよく合わすと
「パンッ!」
と音がします。
さて、この音は右手と左手のどちらから音が出ましたか?みたいな
「へ?」ってなりますよね。
小論文の問とはこんな感じのことなんです。
で「あなたはどう思いましたか」?です。
正しい答えはないんです。
論理的思考力を問われているので、その答えは次のようになります。
それに対してどんな風に考えを持ったか。
その考えをどう進めていくべきか。
「私はこう思います。」
「なんでかと言うと…」
「こうでああだからです。」
「私はこの音に対してこのように捉えています。」
みたいな…
つまり、答えが重要なのではなく自分の考えを述べられるかどうかなんです。
深く考える必要はありません、素直に感じたままを書くのです。

7個の手順

1.文章を読む

急ぐ気持ちは理解できますが飛ばさずにテーマ文章を読みます。
初めは熟読する必要はありません。

2.課題を読む

何を問われているのか?読み飛ばさずにテーマ文章を読みます。

3.課題に沿ってもう一度文章を読む

課題を理解した状態で、もう一度全部の文章を読みます。
ここでも熟読する必要はありません。

4.課題に答えたい言葉(キーワード)を文章中にマークする。

蛍光ペンでマークしたいところですが、多くの試験では持ち込みは不可ですから重要度にあわせてマークします。
例えば、下記のようにマークを予め決めておくとスムーズ。
重要度大 = <<  >>
重要度中 = <  >
重要度小 = 「  」

5.マークした言葉を箇条書きする。

マークを余白に箇条書きするのですが、お勧めはイメージマップ(マインドマップ)を書くことです。
イメージマップを作って、広がらないワードは私用する優先度をさげることができ識別しやすくなります。

6.下書きをする

文字数が命取りになるので必ず把握する必要があります。
いちいち数えていたら時間がロスするため、余白にマスを作って書くことをお勧めします。
そうすれば、文字数をカウントする手間が省けます。

7.誤字脱字を見つける

下書きを読み返すときに誤字脱字を見つけるように読みます。

小論文の構成を確認する

小論文の構成としては、序文、本文、結論となりますので500文字程度なら3段落で十分でしょう。
文章を見てみると必ず行間が空いているところがありますが、これを「段落」といいます。
下書きの段落毎に番号を打ち、段落毎に何が書いているかを確認する。

序文、本文、結論の内容

序文(1段落目)
序文では定義を書きます。
ですので初めに定義を決める必要があります。
本文(2段落目)
本文では具体的な例や根拠を書きます。
結論(3段落目)
もう一度自分の定義を基に考え方を書きます。

文章は箇条書きのような短い文章を書く方が良くて、短い文章を繋げるように書かないといけません。
重要なので繰り返しますが、長文を書くと減点対象になる可能性がありますので注意してください。

100字”程度”や100字”以内”とは

理想を言えば、より精度が高く10%が評価される傾向がありますが絶対ではありません。
最低ラインは、20%と考えていてください。
でも近いほど評価されるので、超えるのを注意しながら精度を上げて書くようにしましょう。
例えば「100文字程度」の場合80 ~ 120 文字の範囲であれば減点対象にはなりません。
ただ90 ~ 110 文字の範囲だと加点される可能性があります。
同じ考え方で「100文字以内」の場合80 ~ 100 文字の範囲であれば減点対象にはなりません。
これも同じように 90 ~ 100 文字にしたいところですが、101文字を超えることは79文字以内よりも減点割合が大きくなることが一般的なので注意しましょう。(学校によっては不合格対象にもなる)
ちなみに小論文の試験で不合格になる要因の第一位は文字数。
内容も大切ですが文字数だけは絶対にクリアしておいてください。

採点基準

小論文では、知識や技能がどれだけあるのかを確認されています。
論理的思考力を持っているかどうか。
立場を明確にして根拠に基づいて述べられているのか。
知識は日ごろから新聞を読んでいないと得ることが出来ません。新聞のコラムだけでも読んでおくことをお勧めします。
読売新聞なら「編集手帳」、朝日新聞なら「天声人語」など、それぞれの新聞のコラムをチェックしておいてください。
そして、これは必ず読んでおいて欲しいのですが元旦の日本経済新聞だけは絶対に入手して熟読しておいてください。
コンビニには必ず置いていますので忘れずに入手しておいてください。
言葉はたくさん知っておくと有利になります。
このことを語彙力(ごいりょく)と言いますが、これを養うためにはたくさん本を読むことです。

さいごに

小論文には「要約」と「考え」と分かれて出題されることもあります。
時間配分としては「考え」の方にたくさん時間をつかうべきなので「要約」はすばやく書き終えるようにトレーニングしておきましょう。
小論文とは作文と似て非なるものです。コツをつかんで何度も書く練習をしておきましょう!
濃いく書くことができて消しやすい2Bの芯を使うのがお勧めです。


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