方法、手法

配管図面からアイソメ図の書き方

配管図面からアイソメ図の書き方

配管のアイソメ図の必要性

3次元CADは立体だから、3次元CADをオペレーションできる人なら誰だって全体像を理解できるのですが、3次元CADは設計部に有ったとしても、現場にはまずありません。

また、3次元CADは設計段階で使用するだけで、モノづくりの現場には、3次元データは正式図との扱いではないため、通常送られませんので、3Dビューアがあったとしても見ることも出来ません。

普通のモノづくり現場には、紙の配管図面が渡されることになります。

モノづくりの現場は、三角法で描かれた配管図では全体像が理解しにくいため、配管図面から手書きで配管のアイソメ図を書くことがよくあります。

寸法線などを削除し、図形のみにした配管図がこれ。

 

 

これが、上図の配管図面をアイソメ図で表したもの。

どうですか?

アイソメ図の方が立体的で、全体のルート(ライン)を把握しやすいと思いませんか。

だから、アイソメ図が重宝されるわけです。

ならば、「最初からアイソメ図を渡そうよ!」と言いたい人もいるかもしれませんが、アイソメ図は参考図としてしか書かれませんので、正式には認められていません。

まぁ、一般的にはフリーハンドで書くイラストのようなものですから。

だから参考図として、設計者が書く場合もあります。

設計者の場合は、部材の数などを把握するのに便利なため、アイソメ図を利用します。

設計者が書く場合でも、モノづくりの現場が書く場合でも、このアイソメ図を書いたことがなければ、まぁまぁハードルが高いものです。

この記事を読んでいると言うことは、これから、配管のアイソメ図を書かなければいけない状況だと推測します。

基本的な考え方と基本的な書き方を記事にしますので、参考にしていただければ幸いです。

 

配管のアイソメ図の考え方

空へ向かう配管を 天(上) とする。

地面へ向かう配管を 地(下) とする。

西へ向かう配管を 左側 とする。

東へ向かう配管を 右側 とする。

北へ向かう配管を 奥行 とする。

南へ向かう配管を 手前 とする。

先ほどのアイソメ図に方向のイメージを加えました。

これは、特に決まっているわけではなく、ご自身の好きなように決めていただければ良いです。

私はこのように決めていますので、参考にしてみてください。

ただし、一度決めたら自分自身が迷わないように出来るだけ変更しないで統一するようにしてください。

慣れないうちは、配管の長さを意識しないことがコツ。

もちろん、長さも考慮出来れば、よりわかりやすいアイソメ図が出来るのですが、配管図で一番重要なのは、ルート(ライン)。

ルート(ライン)が正しくないと、根本的にアウトですから、ルートを間違いなく書くことに集中してください。

次に、ルート上にフランジやバルブなどを書き加えて完成となります。

配管のアイソメ図が出来上ると、フランジなどの部材の数が数えやすいのもメリット。

作業に取り掛かる前に部材が不足しているかどうかの確認もすぐにできます。

これは、非常にローテクですが、マスターすれば、ハイテクよりも優れています。

 

配管のアイソメ図の注意点

交差する配管は、接続されていない限り、どちらかが手前になります。

下図のように、手前を優先して、奥側の配管は線を切っておきます。

同じ方向に向いている配管は、必ず平行にすること。

複雑な配管になってくると、こういった小さな誤差がやがて大きな誤差になり、自分自身が見ていても、とても見にくいアイソメ図となってしまいます。

このように、平行に書くように注意します。

初めのうちは、平行に配管を書くことが非常に難しいです。

ですから、等角図用の方眼紙を使用することをお勧めします。

 

方眼紙に書くと、このような感じに書けるので、問題なく平行に書けるので楽です。

 

アイソメ図の考え方で示した方角を、方眼紙に当てはめるとこのようになります。

 

 

方眼紙のダウンロード

 

配管のアイソメ図の書き方

下図の配管図は、通常でしたら寸法や風船があるものですが、今は便宜上、図のみにしています。

これをアイソメ図にしていきます。

まず、方向を確認します。

次に、方眼紙を用意して、方向を確認しておきます。

書きやすい、天と地に向かうラインを適当に書きます。

正面図を見ると、この2本のルート(ライン)は東西で繋がっていることがわかりますので、東西のルート(ライン)で繋げます。

 

 

 

側面図を見ると、右側の短いルート(ライン)から、南北にルート(ライン)があることがわかります。
おおよその位置でルート(ライン)を結びます。

アイソメ図の注意点で説明したように、交差する配管が接続されていないなら、手前を優先して、奥側の配管は線を切っておきます。

正面図を見ると、天と地に向かう2本のルート(ライン)よりも手前に、東西にルート(ライン)があることがわかります。

このルート(ライン)をアイソメ図に反映します。

これで、ルート(ライン)は完成しました。

 

 

最後に、フランジやエルボを書き加えれば完成となります。

 

いかがでしたでしょうか?

元の配管図と出来上がりのアイソメ図を見て気が付いた方もいるかもしれませんが、長さはほとんど、無視して書いています。

はじめは、このように長さを気にせずに、正しいルート(ライン)を書くことに集中してください。

長さを気にしないことが、はじめのコツです。

 

まとめ

配管は電気図面のようで、拒否反応のある機械屋さんも多いと伺います。

しかし、配管設計は機械設計において避けて通れる道ではありませんので、がんばって挑戦してみてください。

これ、意外にすぐに慣れちゃいます。

 

関連記事:アイソメ図の書き方

 

 

 

 

 

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