思い出

司会などとは無縁の人間が、人生初の司会を行うとどうなるのか? 前編

司会などとは無縁の人間が、人生初の司会を行うとどうなるのか?

ブログでも度々登場する善ちゃんのエピソード。
もしかしたら少しくらい笑えるかもしれませんので一応読んでみてください。

人生初の司会が結婚式の披露宴!

後にも先にも善ちゃんが司会といったものを行ったのはこの  グダグダの  結婚式1回限り。
奇しくも、その場には私もおりましたし、すごく稀に登場する西くんも同席していました。
そしてこの西くんの奇行により善ちゃんが翻弄されることになることは誰にも想像することができませんでした。

善:「俺、この時からずっと思っていたけど絶対にお前が司会するほうが良かったよなぁ」

瀧 :「俺は、善ちゃんが司会で、ほんと良かったと思うよ。」

善:「いぃや良いと思っているのはお前だけちゃうかぁ!」

瀧 :「俺はゲラなので、もっと変になっているかもよ。」

練習もせずに本番に挑む

善ちゃんの悪い癖です。こういった時の善ちゃんは根拠のない自信に満ち溢れます。
この自信のおかげで、イメージトレーニングを終えた段階で「もう完璧!」とかすぐに思っちゃうようです。
イメージトレーニングだけで「よっしゃ!これでばっちりねー」って意味のわからないこと言っていたのを今でもよく覚えています。

進行を把握していない司会者

未だかつて、このようないいかげんな司会者はいただろうか?
人の晴れ舞台を一身に背負っておきながら、ほとんど進行を理解していない珍事が発生していました。

善:「えっ、ケーキの入刀って結婚式で終わっているのではないですか!?」

従業員:「いいえケーキ入刀は披露宴のプログラムに入っています。」

善:「スピーチは、誰と誰がやることになっているの?」

従業員:「リストは、あなた様より頂きました控えを確認すると・・・です。」

善:「ところで今日は司会者はいつ来るの?」

従業員:「えぇ、すでに到着していて私の目の前にいますよ」

善:「そうじゃなくて、ちゃんとした司会者だぞ」

従業員:「あなた様以外の司会者は伺っておりませんが?」

善:「そっそれ、とってもやばいよ、めっちゃめちゃやばいよー」

西:「まぁ、落ち着けや」

善:「なんでやろ?おまえが言ったら、余計にイライラするから、もう俺になにも言うなぁー!」

瀧 :「まぁ落ち着けや」

善:「あかん今は誰が言ってもイライラするわ!」

今に思えば、この時にホテル従業員はなにか覚悟を決めていたのかもしれません。

披露宴の始まり

ライトアップされたフロアは、まるで1枚の絵のように周囲の風景に溶け込んでいます。
どこか違和感があるとすると、1人だけでガタガタ震えている司会者の善ちゃんと、なぜだか偉い人達に囲まれて座って、おどおどしている西くんだけ。
テーブルは真っ白なテーブルクロスが掛けられていて、クロスは長く床まで垂れ下がっています。
それは、まるでフロアと一体化しているようで華やかさを増していました。
参加している女性陣というと、とてもおしゃれな服を着てメイクもばっちりで会場の華やかさをさらに増している様子でした。
いつもなら、すぐにうろうろする西くんですが、この雰囲気を察したのでしょうか、席に張り付いて微動だにしていませんでした。
※いや、正確に言うと動けなかったんです。
西くんがなぜ動けなかったのかは後々明かされます。

私は、そんな西くんの様子を安心して見守っていました。
そんな時です、西くんのチャックが全開になっていることに私は気が付いてしまいました。
私は西くんと席が離れていたので直接西くんには言えず、すぐ後ろの司会者である善ちゃんに報告しました。
すると、善ちゃんは少し怒り気味で西くんのいる場所にそっと歩いて行きました。
なにやら、耳元でささやいています。

誰が見ても不自然な行動でしたので、皆が西くんに注目していました。
戻ってきた善ちゃんが、私の席を通過するときに親指を立ててから、司会席に戻りました。

披露宴開始

いよいよ、本当に披露宴がスタートしました。
いつもの善ちゃんとはまるで別人です。
普段、滑舌が悪いことはあまり気にしませんが、その日の滑舌の悪さは、もはや日本語にすら聞こえませんでした。
あまりの緊張にギャグのつもりか?って思うぐらい、そんなひどい状況から披露宴がスタートしたのです。
ホテル従業員たちは善ちゃんの言葉が聞き取れず、すべてのタイミングを逃しまくっていたわけで「なんじゃこりゃ」って感じでグダグダの幕開けをして始まりました。
私はこの時「えっ、これ本当にやばいかも」って思いましたねぇ。
本当に司会を変わろうかと思っていた、その時。
すぐに、ホテルの従業員(たぶんマネージャーと思われる)からのアシストが入りました。

アシストのレベルは超えていて、司会のほぼ全部をホテルの従業員がやっている奇妙な状況になりました。
そうなると善ちゃんはというと、安堵の笑みを浮かべ私が見た時にはゾンビのような顔になっていました。

もはや善ちゃんがそこに突っ立っている意味は完全になくなっていました。
このまま披露宴が終わるまでゾンビ化した善ちゃんが正気に戻ることはないのだろうか!

このエピソードは後編へつづきます。

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