思い出

ラーメン屋パニック

ラーメン屋パニック

融通の利く人

善ちゃんは、ものすごく融通が利く。

いや、利き過ぎる。

彼と打ち合わせを兼ねてたまに、食事をするのですが、ある時、こんなエピソードがありました。

その日は、どうしてもラーメンが食べたいという彼の想いを尊重して、私はペペロンチーノを食べたい欲求を我慢して、ラーメン屋に行くことにしました。

その日、彼の仕事は忙しかったみたいで、朝から何も食べていない様子。

空腹状態で、仕事の話どころではない状態の彼を鎮魂するために、とにかく急いでラーメンの食べられるお店に向かった。

いろいろと決めないといけない事や相談がありましたが、彼はそれどころではなかった。

まぁ、打ち合わせは別の店で「デザートを食べながらでもいいか」と私は思いました。

案の定、私の注文したラーメンはすぐに運ばれてきた。

私はトッピングといった余計なものを一切注文しない。

いつも標準メニューを注文するから。

私が食べ始めてから数分後、彼のスペシャルラーメンがやっと運ばれてきました。

 

珍事発生

喜びに満ち溢れている彼だったが、それをあざ笑うかのように珍事は起きた。

箸を汁に入れて、ごっそりとトッピングを掴んだ瞬間、そのトッピングに紛れるようになにか動いているのを私と彼が同時に発見した。

バッタ!

しかも生きてる!

彼は、すぐ店員を呼んだ。

 

善:「ねぇちょっとー、バッタ入ってんねんけどー」

店員:「すいません、すぐ取ります!」

善:「ありがとう」

 

 

私は思った

「えっ、バッタ取るだけでいいのか!?」

その店員も店員だ、恐る恐るバッタを取ろうとしてたけど。

さすがにその後のラーメンを、彼が食べる姿を見るのも気持ち悪いと思ったので、私は言いました

しず:「作り直してくもらったら?」

彼は少々不機嫌になった。

いや、すぐに食べたいだけにきまっています。

もはや、冷静な判断が出来てない。

 

善:「もったいないやん!」

「くっそー、それやったらバッタごと食べとったらよかったわ」←冗談だと思うけどね。

ちょっと冷静になってほしいと思ったが、空腹に危機感を覚えた彼は、軽いパニック状態。

店員が店長(オーナー)に

「てんちょうー、最悪です、これ作り直ししてください。」

それを聞いた店長はなぜか、ものすごく焦っている。

さすがに「ラーメンにバッタが入るなんて事は、起きてはいけない事実だからなぁ」と思って見ていた。

しかし、どうも焦っている理由が違うよう。

そう、彼が注文したスペシャルラーメンはとてもレアなラーメンで、なかなか注文されないので材料も少ししか持たないようにしているらしく、もう一個作るための材料がありません。

店長は小走りでこっちにきて

「ねぇねぇ、他のでもいい?あかん?」

こういったお願いに彼は弱く

「うん、なんでもいいよ。その代わり出来るだけ早くできるやつでお願い!」

なんと優しい心遣いだ、私にはとても真似できない。

すごいよ善ちゃん

すぐに、代わりのものが運ばれてきた

それはカレー。

なんと、ラーメン屋に来てカレーを食べることになっている。

彼は、あれだけラーメンを食べたかったはずなのに、あっさりカレーで納得している。

そもそも、そんなメニューが、なにゆえ、このラーメン屋にあるのかも不思議。

善ちゃんは文句一つ言わずに幸せそうにカレーを食べている。

彼は勇者。

しかし、いくら「なんでもいいよ」とは言ったものの、まさかラーメンからカレーにするとは店長もすごい。

確かに、カレーの方が早そう

でも、それでいいのかぁ

食事が終わったので、別の店でデザートでも食べながら打ち合わせしよっかと言っていたら、サービスでコーヒーが出てきた。

ラーメン屋でありながら、カレーがあり、食後のコーヒーまで出てくるなんて・・・

私は密かにこの店が気になった。

ちなみに、コーヒーは限りなくインスタントコーヒーに近かった。(それがまたおいしかった)

なにを隠そう、私はインスタントコーヒーが一番好き。

ちなみに、彼はお子ちゃまなのでコーヒーは飲めない。

 

 

 

 

 

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