通常の設定ではエクセルで小数点が省略されることはありません。
※関数や表示設定を変更していない限り
標準設定で、ある程度(少し)なら自動で幅が広がりますが、ある程度の数字は四捨五入して表示するようになります。
※表示だけが省略されているだけで、実際の数値はそのまま
なぜ少しだけなのか?
円周率など、無限大に続く数字があるから、どこまでも対応すると大変なことになるから
そして、そのまま印刷すると気が付かず・・・
それらの回避方法と綺麗に表示する方法を記事にしてみました。
セル幅に合わせてフォントサイズを自動調整
既存のセル幅に合わせて、フォントサイズを自動調整する方法で、印刷でも絶対に切れることはありません。
ただ、桁数が多すぎるとフォントサイズがめっちゃ小さくなるので、ある程度限度はありますが・・・
設定方法
参考として、「D1」のせるには「10000.123」の数字を入力していますが、最後の1桁だけ省略されています。
※省略された数字が3だったので四捨五入で切り捨てられています。
D1~D5までそれぞれの桁数を入力していますが、今のままでは同じ表示です。
セルを選択し、その上で右クリック
「セルの書式設定」をクリック
「配置」タブをクリック
文字の制御の部分に「縮小して全体を表示する」にチェック
最後に、右下の「OK]を押します。
この方法では、決められたセル幅にフォントを小さくして無理にでも表示させます。
だから、結果としてこのように表示されることになります。
セル幅を数字に合わせて自動で合わせる
セル幅を自動調整する方法として、列の右側の線にポインターをあわせると、マウスの表示がこのように変わる所があります。
この状態で、ダブルクリックしてみてください。
このように、フォントサイズはそのままで、セル幅を適切なサイズに自動調節してくれました。
どちらの方法であっても、これで印刷時に小数点が切れることはありません。
小数点の位置を揃えて表示
ついでに、小数点の位置をそろえて表示させる方法も書いておきます。
普通に入力すると、「A列」のようになりますが、「C列」の表示を見ると、小数点の位置が揃っていて、見やすくなると思いませんか?
この表示方法の設定はとても簡単
先ほどと同じ要領で、セル範囲を選択して、右クリックしてから「セルの書式設定」を選択します。
次に、「表示形式」のタブを選択し、「ユーザー定義」をクリック
矢印の欄に「0.???」と入力します。
最後に、右下の「OK]を押します。
さいごに
印刷する前にプレビューをすれば、このミスは防止できると思うかもしれませんが、そんなに簡単な話ではありません。
エクセルは、想像以上にいろんな事ができます。
積み重ねていけば、とても便利になるツールですから、少しだけお手伝いさせていただきました。