メモ

本の紹介「反応しない練習」


善ちゃんがコンビニの店員の馴れ馴れしい態度にイライラしたそうで「反応しない練習」本の紹介をしました。
彼が本を読まないのは知っているので、本の紹介と言いながらわかりやすく解説してみました。
とてもオススメの1冊ですよ。

ブッダの教え

コンビニでカレーパンを買ってレジで「温めてください。」と言ったところ「別にそのままでも美味しいっすよ!」と馴れ馴れしく拒否された。
思わず態度の悪さに反応してしまって「ええから温めて!」と言い放つものの、せっかくおいしく食べるはずのカレーパンを食べるのが嫌になった出来事がありました。
そんな態度に反応せず普通に「いや温めてください」と言えていたとしたら、気持ちよくカレーパンを美味しく食べれていたはず…
この本には、目の前のことに反応して生きていると損をするようにできていると書かれてる。
つまり、この本の軸となるのは「ブッダの教え」でした。
かつてブッダは、2500年前から人々の悩みにアドバイスしてきた記録があります。
この本は、そのブッタのアドバイスを現代風にアレンジしたもの。
そんな大昔の考え方が今でも使えるのか疑問があるかもしれませんが、人間の悩みなんて何千年経っても変わらないらしい。
今から4千年前のエジプト王朝の一書役の手録が出てきて、その一節を訳してみると「最近の若者はけしからん」と書いていたそうです。
どうせ100年後も人類はニキビに悩み、薄毛に悩み、学校や職場の人間関係で悩んでいるのだと思います。

全ての悩みは心の反応から生まれる

善ちゃんはコンビニ店員の態度にイライラして無駄にエネルギーを消費したようですが、こんな悲劇は世界中のいたるところで起こっています。
ではどうすればよかったのか?
例えイライラしても反応しなければいいわけです。
イライラしてつい反応してしまった善ちゃんは「悪いのはコンビニ店員で、温めるのがめんどくさいからといって嫌がらせだぁ」って言っています。
本当にそうでしょうか?
コンビニ店員もそのカレーパンが大好きで、いつも食べ比べをしていた可能性だってありえます。
彼もつい心の中の声が出てしまっただけなのかもしれない。
もしかして善ちゃんは勝手に相手を「悪者」だと判断して怒りやストレスを自分で作り出したかもしれません。
無駄な怒りでエネルギーを使わずに済んだかもしれないのに。

全ての悩みや怒りは現象から生まれるのではなく自分の心の反応によって生まれている

大前提として人間の心は「快感」を求めています。
自分にとって都合の悪いものは悪だと判断するんです。
相手の事情を全て無視して、自分に都合の悪い相手を悪者に決めつけるように出来ています。
反応したところで意味がないことがわかっている人は怒らないんです。
結局、反応しない方がイライラせずに済んでいました。
イギリスの哲学者「トーマス・カーライル」はこんな名言を残しています。

沈黙は金、雄弁は銀

日本語で言うと「口は災いの元」
何も語らず黙っていることは、時として何かを言うことよりも大切であるという意味。

世の中の情報はどうでもいいことばかり

世の中の情報はどうでもいいことばかりだから良い悪いを判断すべきではないということ。
コンビニ店員はどうでもいいし、芸能ニュースもどうでもいいし、誰かが逮捕されたとかもどうでもいい。
そんなことに反応しても自分の人生は1mmたりとも前進しません。
にも関わらず人はすぐに反応して良い悪いを判断しようとする。
「あいつは良い、悪い、好き、嫌い、正しい、正しくない」という風にね。
それがただの妄想である場合が多いらしいですよ。
善ちゃんがコンビニ店員を勝手に「悪者だ」と判断したように…
なぜどうでもいいことに人は反応して判断してしまうのでしょうか?
それは快感だから
人間は「決めつけたり、思い込んだりして」判断するのが快感になる生き物だから。
YouTube動画のコメントを見てもわかりますが、まるで自分が神様にでもなったように上から目線でどこかの社長や芸能人をこき下ろすことができてしまう。
そんな風に上から目線でわかったフリをして判断するのは気持ちがいいわけです。
でもね、そんなことをしていても自分の人生は1mmも前進しないってことに気が付かなかったりします。
意外とたくさんのエネルギーと時間を無駄に消費することが多いみたいです。

反応する基準を見極める

自分の人生にプラス(有益)になるなら反応してください。
逆に人生にとってプラスにならないなら反応しないことです。
例えば、勉強や仕事の効率が上がる情報を見たり、友達と遊んで人生を楽しんだり知見を広げるために旅行に行ったりすることはとても有益なことですよね。
逆に芸能人の不倫に怒ったり、コンビニ店員に怒ったりしても自分の人生にはプラスにはなりません。
ちなみに人によっては何が有益な情報かは変わるのですが。。。
でもそのまま、なんでもかんでも反応して判断していたら「判断疲れ」を起こしてしまいます。
例えば、どんな服を買うか考えたり、人とどんなお店に行くか決めるのは疲れます。
判断すると人は疲れるわけです。
1日に使えるエネルギーと時間は限られているから、大切なこと以外は全部無視して反応しない事が良いです。
繰り返しになりますが世の中のことは大抵どうでもいいことばかり。
エネルギーを無駄なことに使わず自分の人生にとってプラスのことだけに反応するのがオススメ。

反応しそうになったら自分を客観視する

とは言え、頭で理解できても実際に反応しないのは難しいですよね。
コンビニ店員の馴れ馴れしい態度とかSNSで誹謗中傷されると、どうでもいいことだって頭でわかっているのに傷ついたりイライラしてしまう。
そんな時、一旦幽体離脱して横からイライラしている自分を見る感じで冷静になって自分を見てみましょう。
そして、イライラしそうになったら「イライラしていることに気づいている」と唱えるんです。
そうすると「あれ?今反応しているな」と気づくことができます。
もし気付くことができたら「これにイライラして、俺の人生にプラスかな?」と考えてみること。
プラスではないなら反応せず無視すること。
他には、メモ帳に今の気持ちを書き殴るのも気持ちが整理されて良いみたい。
自分の考えというのは頭の中だけだと醜い妄想である場合が多いんです。
メモに書いているうちに自分がどうでもいいことに悩んでいるのが理解できて楽になれることが多いわけです。
深呼吸は特にオススメで、突発的な怒りは6秒しか持たないことがわかっています。
もし無駄なことに反応しそうになっていたら一度冷静になって反応するのをやめて深呼吸すること。

相手に悪口をいう自由があるように、それを無視する自由もある

さいごに

全ての悩みは現象ではなく、自分の心の反応によって生まれている。
世の中の情報は、ほとんどどうでもいいことだから良い悪いを判断しない。
無駄に判断すると疲れる。
自分の人生にとってプラスになることだけに反応する。
イライラしたら自分を客観視してイライラしている自分に気づくこと。
イライラしている時はだいたい「他人が自分の思い通りに動かない」時です。
ブログ記事には何度も書いていますが、他人は変えられない、変えられるのは自分の行動だけ。
そして自分にゴールがあるように他人にも目指すべきゴールがあることを理解するといいです。

 


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