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時間より回数が重要
英単語や英熟語を覚える方法を別の記事で紹介していますが、他にも重要なことがありますので続編を書きます。
より効率的に覚える方法としては回数を稼ぐこと。
1つの単語を30秒見て覚えるのと、1つの英単語を2秒見て覚えるのは、実は効果が同じだったんです。
人間の記憶はインプット時間よりも、インプット回数でそれが大切かどうかを判断しています。
大切だと判断したものは、記憶に定着しやすいように人間の脳が出来ていることを利用します。
2秒で1つの単語を覚えるのは大変そうに思うかもしれませんが時間をかけても効果は変わりません。
時間よりも回数が重要になります。
1時間 = 60分 = 3600秒
1単語を2秒で覚えると1時間あれば1800語をインプットできます。
もちろん、こんなものを一回で覚えれる人はいませんので何度も繰り返します。
例えば、1時間に100個の英単語を繰り返して覚えるなら18回繰り返せる計算です。
つまり、1日1時間を暗記の時間にするだけでも、かなりのペースで暗記ができます。
ちなみに実証データとして100回繰り返した場合、ほとんどの人が記憶に定着すると言われています。
和訳よりも意味が大切
英単語を覚える時に必ずぶつかる壁があります。
それは1つの単語に複数の和訳があることです。
例えば「Spring」(スプリング)の和訳は何でしょう。
Google辞書で検索すると・・・「春」・「バネ」・「泉」だったりします。
他に12個あり、全部で15個の和訳が出てきました。
これ、本当に正しいのでしょうか?
英語圏を母国語とする人たちは、このように複数の意味のある単語をどうやって使い分けているのでしょう。
私の職場には英語を使う人たちのほうが人口が多いのでわかるのですが日本人が考えているような訳なんて考えていません。
例えの「Spring」ですが、これのイメージは「下から上に向かって、渦を描きながら昇る矢印のイメージ」を意味しています。
だから「春」なら地面から植物が生えてくるイメージがあり「バネ」なら下から上に撥ね上がるイメージとなり「泉」なら噴水のように水が下から湧き出てくるイメージとなるわけです。
全く違うと思われる和訳でしたが、どれも共通する意味があったんです。
英単語には意味があり、意味をイメージで覚えることが出来れば、訳で覚えるよりも意外に簡単に覚えることができるのかもしれません。
意味で覚えると、いちいち和訳しなくても直感で理解できるのでより理解が深まります。
私には、そこまでの能力がないのですが、同時通訳ができるレベルって、いちいち和訳なんて考えているとは思えません。
GLOBISH(グロービッシュ)
グロービッシュとは、日本人をはじめとする英語を母国語としない非ネイティブの人々のために国際共通語として最適化された英語のこと。
母国語として英語を話すネイティブは世界に5億人いますが、第二外国語として英語を話す人は世界に15億人います。
つまり、第二外国語として英語を話す非ネイティブの人口の方が世界には圧倒的に多いことになります。
グローバル化が進んでいる現在では、ネイティブ・イングリッシュ(Native English)ではなくグローバル・イングリッシュ(Global English)約して、グロービッシュ(Gulobish)といいますが、これが世界的な基準となっている現状があります。
しかも嬉しいことにグロービッシュで使われる英単語は日本の中学生で習う3000語ほど。
グロービッシュは、ビジネスの世界でも通用するくらいなので日常の英会話なら充分すぎるのです。
さいごに
英語が話せると本当に世界が広がります。
私は、日本の中学生で習う英単語の3000語ぐらいは是非覚えておいて欲しいと思います。
これだけで自分の想像をはるかに超える出会いが待っていることでしょう。
そして受験生に向けてですが、英単語を意味で理解できるようになると意外に長文の理解がしやすくなります。
時間が許すなら、それぞれの和訳の共通点を見つけて自分なりにイメージしながら英語に触れていただきたいと思います。
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