ペットショップに行く前に
ペットを飼う人にはこだわりがある人も多いと思います。
すでに飼う種類を事前に決めていることも多いことでしょう。
保健所からも可愛いペットと出会える可能性もありますので参考にしてください。
保健所から引き取ることは面倒だったりするので「お気軽に」とはなりません。
保健所に収容されている犬や猫はいずれ殺処分される運命にあります。
一般的な(詳しくは施設によって若干異なる)手順を書いていきます。
それなりに手間とリスクがありますので無理をする必要はありません。
こう言った選択肢もあるってことを知っておいて欲しいと思いこの記事を投稿しました。
事前準備
どのような方法でペットを入手するとしても、なんの準備もしないで迎い入れることは無責任です。
まずは飼育に必要な知識を身につけておく必要があります。
一番初めに必要な道具は、移動に使うキャリーケース。
ペットショップで購入したとしても、あったほうが絶対に良いです。
保健所にいる子たちは殺処分が前提です。
なので持病を持っていても治療しませんし、職員が把握していない病気を抱えていることもありえます。
ペットショップのようにデータが全て揃っているわけではありませんので、必要なワクチンを受けているのかどうかさえわからないことが多いんです。
ペットショップで購入したとしても、引き取る前にかかりつけの獣医を自分で見つけておくことをお勧めします。
管理されているペットショップであっても、購入後すぐに体調が悪くなることはよくあることです。
場合によっては去勢や避妊の手術が必要です。
ペットショップなら、お勧めの獣医を知っていることが多いので購入の有無に関わらず教えてもらっておけば安心。
保健所の職員は、やるべき仕事が他に多いためペットショップのように手取り足取り教えてくれることはありません。
こういった面から、よりちゃんとした知識が必要になったりするんです。
保健所から引き取るときの注意点
保健所からの引き取りには費用が一切要りません。
しかし、飼い主にふさわしいかどうか、とても厳しい目で見られます。
飼育環境は整っているのだろうか。
飼育していくだけの経済力があるのだろうか。
虐待に走ったりしないだろうか。
それらを判断するため、場合により「飼育許可証」を求められたり「勤務場所」を聞かれたりすることもあるようです。
引き取りに必要なものを確認しておきます。
キャリーケースの他に、「印鑑」・「身分証明書」など、各保健所によって必要なものが変わりますので事前にホームページか電話で確認しておきます。
印鑑:朱肉で押すタイプ
身分証明書:免許所や保険証など
飼育許可証:持ち家なら不要で賃貸にお住まいの場合、大家さんが許可している証明書
動物愛護センターに講習申し込み
必要なものが全て揃ったら自治体の動物愛護センターに講習申し込み予約します。
受講時間は、おおよそ1~2時間くらい。
講習は平日に行われることが多く、講習後はいよいよ対面することになります。
講習予約の日は思った以上に時間が要ります。ある程度時間の確保をしておく必要があります。
対面時間
直感を信じて選んであげてください。
ペットショップで高額で売られているような子と出会えることだってあります。
他に希望者がいなければ、すぐに譲渡仮決定となります。
もしも希望者が複数いる場合は、公平な方法で譲渡者を仮決定します。
自治体によっては、ここで仮ではなく譲渡決定する場合もあります。
なぜ仮なのか、それはまだ決定する前に受けなければいけない講習があるからなんです。
仮決定後「譲渡時講習会」を受けるように指示があった場合、その講習で飼い主としての心得を学ぶことになります。
この譲渡時講習会を受講すれば譲渡決定となります。
いかがですか、結構長いスケジュールですね。保健所はそれくらい慎重なのです。
保健所側が、これらのスケジュールに職員が対応できないこともありますので、保健所によっては引き渡しを行わないことがあります。
無事に引き取りが完了したら
事前に見つけている獣医さんのところへ連れて行ってあげてください。
そして、必要なワクチンなど接種してもらうことをお勧めします。
新しい家族の体調管理をしてあげることが飼育のスタート。
最後に
保健所にいる子たちは、なぜ保健所にいるのでしょうか。
簡単な気持ちでペットを飼ったあげく、途中で面倒を見なくなった飼い主。
私が思うのは「導入が簡単であれば手放すのも簡単」とまでは言いませんが、苦労して手に入れた子と簡単に手に入れた子では、結果が変わると思っています。
面倒な手続きの中で「なんだか飼うのが面倒」って思ったときにはペットを飼うことを諦めたほうが良いです。
保健所からの引き取りは、ペットを安易に欲しがる子どもの教育には良いと思っています。
ただかわいいだけで飼うのは、他の家族にとってもリスクが高すぎます。
「どうか殺処分される子を救ってください!」といった、きれいな話をするつもりもありません。
うまくマッチングすれば、いい出会いがあるかもしれないことを知ってほしいと思ったので記事にしました。
参考記事:ペットショップで売られている動物たちの母親とは