方法、手法

神輿(みこし)の担ぎ方

神輿(みこし)の担ぎ方

神輿とは

神霊(しんれい)が普段いる場所は神社です。
祭りで渡御(とぎょう)するときは一時的に神霊を輿(こし)に移し、氏子町内(うじこちょうない)を巡行(じゅんこう)します。
難しい言葉がたくさん出てきますので解説を挟んでいきます。

神霊:神のみたま。
輿:人を乗せ人力で持ち上げて運ぶ乗り物。
氏子町内:氏神(うじがみ)が守ってくれる範囲に生まれた者。
渡御:神輿が出かけて行くこと。
巡行:方々をめぐり歩くこと。

つまり、お神輿とは神様の乗り物で、そこには神様が乗っているということなんです。
巡航中の人に「お花」と書いた封筒にお金を入れて渡すと神輿が家の前まで来てくれることがあります。
お花の中に入れる金額がわかりにくいですが、1000円で大丈夫です。

1000円だろうが5000円だろうが1つは1つです。
花は1つとカウントします。

たくさん入れてもあまり変わらず(実際には変わるのですが)、出すか出さないかが大きな違いとなります。
太鼓の音が近づいてきたら1000円でも問題ありませんので是非お花を出してあげてください。

神輿は落とすべからず

べからず:すべきでない。

「いちいち解説を入れるなら、素直に書けよ」って言われそうですが、これは大切なニュアンスですし、覚えておいて損はありませんから悪しからず。

悪しからず:悪く思わないで

神輿には神様が乗っているわけですから、むやみに地面に置くことは許されません。
台車(御所車、牛車)の乗せるのは大丈夫なので巡行中は台車に乗せています。
小さな神輿でも1トンぐらいは普通にあります。担いでなんてとても巡行なんて出来ません。
巡行して宮入り(神社に戻る)するときは、いよいよ台車から降ろして担ぎます。
神輿は大変重いですし、絶対に落さないほうがいいので担ぎ手さんの数が要ります。
地域にもよりますが神輿に担ぐスペースが空いている場合、希望すれば担がせてくれることが多いです。
ただ、要領をしらないと、あまり戦力にもならないしケガをします。
今年も初参戦の人がケガしていく様子を見て、初めて担いだ時の自分を思い出しました。
終わった後に「来年もがんばりましょうね」って言ったら「もうコリゴリっす!」って言った人もいました。
私はまだ参戦して7年目ですが、今となっては完全に要領を得ています。そんなに体を痛めることもなくなりました。
今年も肩にはタオルを挟まずに神輿を担ぎましたが痛くもなんともありません。
コツさえつかめば神輿を担ぐのはそんなに苦痛はなく、とても楽しいものです。

担ぎ方のコツ

担ぐ位置

背の高さが同じくらいの人がいる場所が良いです。
安全性を重視するなら内側に入らず外側が良いかもしれません。
もしもの時に逃げられるから。
その代わり、外側になればなるほど荷重の負担は大きくなります。
みなさん遠慮して外側や端っこを担ぐ人が多いので比較的、内側がスカスカです。
密集するのが苦手な人には内側がおすすめ。

担ぎ棒から肩を離さない『重要度:中』

担ぐ肩を決めたら担ぎ棒に肩をグッっと担ぎ棒に入れ込みます。
そして、担ぎ棒が肩から離れないように担いでいる側の手で担ぎ棒を上から下にしっかりと押さえこみます。
これは一見、とても勇気がいりそうな行動ですが初心者はこれをしないから肩を痛めたりケガしたりするのです。
逃げても痛いだけですからグイグイ肩を押し付けて決して離さない事がポイントです。

膝(ひざ)を使う『重要度:大』

体は担ぎ棒と垂直を保ちます。
担ぎ中は掛け声と共にリズムよく上下します。
肩は固定していますので、どこかで上下のストロークを吸収しないといけません。
それは腰ではなく膝です。
膝の動きを滑らかにして、神輿の上下の動きに合わせます。
この合わせをミスすると肩には信じられないほど大きな負荷が掛かりますので、このポイントが最大のコツ。

足はがに股で左右に広げる

神輿で一番危険なのは左右に揺れた時。
神輿は前後に長いので、前後にこけることは物理的にありえませんが左右には簡単に倒れます。
ですから担ぎ手は、左右に揺れないように常に意識しておく必要があります。
そのために足は、左右に踏ん張っていることが望ましいんです。

息を合わせる

神輿はとても重いもの。個人の意思でコントロールすることはまず不可能です。
拍子木(ひょうしぎ)を持った人のリズムに合わせ、周りの人と息を合わします。
担いでいると、だんだんと神輿の高さが低くなってくることがあります、その時は遠慮せず声を出しましょう。

「落ちよんぞー!」

って声を張り上げてみてください。
すると、拍子木でみんなの息を合わせ始めます。
息が合うと、不思議と神輿が軽くなりスッっと上がるので気持ちいいです。
拍子木を持った人がヘタクソだった場合、本当にエライ目に合います。
祭りは、長時間歩くのでエアークッションのあるこの靴はおすすめですよ。

最後に

担ぎ手には担ぐ前から、たくさんのお酒が振る舞われることがあります。
お清めのために少しは飲んだ方がいいですが、酔った状態で神輿を担ぐのは大きなリスクを伴います。
お酒の弱い人は、神輿を担ぐ前のお酒を控えておいたほうが良さそうです。
神輿を担いでいると、その雰囲気に飲まれ実力以上の力を出してしまいます。
まぁそれも醍醐味のひとつですが、次の日は体がバキバキになっています。
神輿を担いだ日ならまだ動けます。後片付けなどやっておかないといけないことは、その日に終わらしておきましょう。

関連記事:お酒はマイナスの水分補給


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