エアコンの冷房システムは、室内機で吸収した室内の熱を、室外機が吸い込んだ外気の中に放出しますが、吸い込む空気が暑すぎると冷房の効きが悪くなります。
そのため室外機が吸い込む空気の温度を、いかに抑えるようにするかがポイントになります。
エアコンには室内機と室外機がありますが、エアコンの本体は室外機なんです。
エアコンの掃除
室内機のフィルターなどを掃除する意識は、みなさん高いのですが室外機を掃除している人は、わずか16.2%しかいないようでした。
エアコンの本体である室外機の掃除を怠ると、冷房だけでなく暖房にも影響がありますので室外機も掃除するようにしましょう。
といっても、エアコンの室外機の掃除はとても簡単なんです。
簡単と言うか、一般の人は簡単にしかできませんので。
チェックポイントと掃除方法
確認するときは、エアコンを停止しておかなければいけません。
・室外機のフィンにゴミが付着していないか。
ファンに異物が付着したり絡まったりしていることがあります。
ゴミが付着しているのを見つけたら、取り除いてください。
ベンリーキャッチみたいなものがあれば、カバーを外す必要もないかもしれませんね。
・室外機の箱の中にゴミなどが溜まってはいないか。
これも先ほどと同様に、ゴミがあれば取り除く必要があります。
・室外機から異音がしてはいないか。
今のところ冷えていても要注意です。年数が10年を超えている場合は修理せずに買換えを検討しましょう。
・室外機の熱交換器が汚れていないか。
熱交換器のフィンは、とても貧弱なので、高圧洗浄機を使ったりすると変形します。とにかく優しく丁寧に水洗いしましょう。
アルカリ電解水を使用すると、きれいに掃除することができます。
掃除後は、大量の水ですすぐことを忘れないようにしてください。
外なので、大量の水が使えるので中和する必要がないと考えていますが、中和したい場合はクエン酸を使用してください。
クエン酸を使用しても、やっぱり最後は水ですすぎはする必要があります。
室外機の設置場所
設置場所は、後から変更できないため、初めによく考える必要があります。
参考記事:意外に後悔する室外機の設置場所
室外機周辺は、十分なスペースを確保すると効率が良くなり、ランニングコストが下がります。
ギリギリに設置すると、風通しが悪くなり、室外機から出る熱がこもり、温度が高くなった周辺の空気を吸い込むため、冷房の効率が非常に悪くなります。
温風を遮る物を置かないことも注意しなければいけませんが、置いていなくても雑草が生える場合があります。
室外機のファンの前に物や植物などの障害物があると、室外機からの温風を再び吸い込んでしまいます。
室外機に日除けを設置
特に直射日光が当たる場所に室外機があたる場合、室外機周辺の空気の温度が高いため、その温かい空気を室外機で吸い込み冷房の効率が悪くなってしまいます。
日除けなど、室外機周辺の直射日光を遮るものを設置するのが効果的です。
すだれの使い方
室外機を直射日光から守るために「すだれ」を設置する人がいますが、ファンの吹き出し口を遮らないように注意してください。
バケツとタオルで室外機を冷やす
水を入れたバケツとそれに先端を浸したタオルで室外機の天井部分を覆う方法
バケツとタオルを使って、うまく室外機を冷やし続ける立派なシステムです。
タオルの水分が室外機の熱を取り去ることで、室外機が熱を放出する効率が改善され、冷却の効果が上昇するためです。
ただ、1時間ほどで水がなくなることがあったりと、とても面倒でもあります。
工事する人にお願いをして、エアコンのドレンホースを室外機の上に垂らしてもらうようにすれば、水は自動補給されます!