自動販売機でも1円硬貨や5円硬貨を使えるのだろうか
そもそも、そんな疑問を持ったこともない方も多いと思いますが、素朴な疑問を持っている方へのアプローチです。
セルフのガソリンスタンドでは、1円や5円の硬貨が使える自販機が設定されています。
最近では、プリカやクレジットカードのように電子マネーの利用も増えてきているので、気が付いていない状況なのかもしれません。
今度、ガソリンを入れるときに確認してみてください。
経営者のメリット
ガソリンの自販機で、1円硬貨と5円硬貨が使えるのは経営者側のメリットが大きいから。
ガソリン価格は1円単位だから、それが使用できないと常に1円、5円玉を釣り銭用に入手し続けなければなりません。
そのための費用と手間を考えると、1円硬貨と5円硬貨を使用できるようにした方が得策だからです。
ジュースや切符などの自販機
ジュースや切符などの自販機ではどうなのでしょうか?
ガソリンスタンドで使えるのだから、技術的には可能。
でも、実際には1円硬貨と5円硬貨は使えません。
なぜジュースや切符売り場の自販機では使えないのか?
それは、単に需要が少ないと考えられているので対応させていないだけ。
他には、1円硬貨と5円硬貨まで対応させるとなると機器の製造コストも跳ね上がります。
単に、ソフト変更だけではなく、ハードでも硬貨を使えるようにするためには多くの部品が使われますし、それに関わるメンテナンスも1.5倍必要だから。
他にも問題が
他にもさまざまな問題をクリアしなければなりません。
確かに1円硬貨と5円硬貨が使えればいいと思う場面もありますが、費用対効果の面で、設定しない選択にしています。
もしも、自販機で1円硬貨や5円硬貨が使用できてしまったら?
皆さん財布の1円と5円を好き好んで使いそうではないでしょうか?
そういったビジネスモデルもありなのかもしれませんが、すぐに硬貨が一杯になりエラー表示が頻発します。
自販機は放置している場合が多いので、こんな事になっては自販機のメリットがなくなってしまいます。
つまり、儲からないことには投資をしないってこと。
もしも、それだけの投資と手間をかけて1円硬貨と5円硬貨が使用できるようにしても、その投資額や手間を上回る1円硬貨と5円硬貨を使用可能化による販売増加は到底見込めないからです。