ダイオキシンに怯える
倉庫にしている土地に雑草が良く生える場所があります。
平面は土地改良剤でカチカチに固めて、さらに砕石を分厚く敷き詰めているのでトラックの乗り入れにも耐えられるし雑草が生えることもありません。
ただ、経費の都合で、法面(のりめん)だけはなにも処理をしていません。
※法面とは、土地の斜面になっている部分を言います。
そんなこともあって、法面は、油断したら雑草がすぐに生えてしまいます。
去年(2016年)の事でしたが、春の繁忙期と夏の繁忙期の間に休息の谷間の時期もまぁまぁ忙しく、法面の雑草を放置していた時期がありました。
秋の時期
秋の時期もまぁまぁ忙しく、冬に差し掛かろうとしていた時
ふと土地の法面を見てみると雑草が思った以上に成長していました。
いや成長しすぎて、もはやそれは木にまで成長していました。
善:「あのー、やっと雑草処理しようと思えた時に法面を見たらめっちゃびっくりしたわ~」
瀧 :「なになに、マツタケでも生えてたんか?」
善:「そうそう、マツタケが生えてて・・・って、しょーもないノリつっこみさせるな! そうじゃなくてー・・・雑草がな木になってんねん」
瀧 :「じゃ俺もノコギリ持って手伝いに行くから一緒に雑草処理しよっか」
善:「ちゃうねん、もうそんなレベルと違うねん。法面が雑木林っぽくなってるから」
私も、確認しましたが本当に雑木林っぽくなっていました。
木々の成長の速さにびっくり。
ノコギリでは時間がかかりすぎます、そこでチェーンソーを調達しました。
チェーンソーはすごい。
あれだけあった木が、あっという間に伐採できました。
その時の様子
善:「よっしゃー、これさえあれば楽勝。むしろ楽しいかも!」
瀧 :「軽トラを下に置いとくから、荷台にどんどん投げ入れてねー」
善:「順調順調」
瀧 :「怪我せんようになー、俺はチェーンソーが怖いから上で、焼却炉の準備しとくわー」
数分後
イデッ
イッたー
痛い!
めっちゃ痛い、なにこれ?
あー、くっそー
いっ痛い!
瀧 :「どっどうしたん?さっきから・・・大丈夫?」
善:「くっそー、野バラもいっぱい生えてるわ」
瀧 :「楽勝とか楽しそうとか言ったけど、けっこう茨の道やな!」
善:「うまいこと言ってる場合ちゃうわ! 痛すぎてムカついてきたわ!」
瀧 :「まぁ落ち着こうよ、休憩しながらゆっくりやろうよ。」
そんなこんなで、雑草(木々)の伐採が終わって焼却していた・・・その時。
善:「これって、いっぱいダイオキシンが出てるのと違うか?」
瀧 :「いや、ほとんど出てないよ、きっと。」
ダイオキシンの発生条件
最近の研究結果から、ダイオキシンの事もよくわかるようになってきました。
ダイオキシンが発生する条件は、塩分のあるところで有機物を300℃~500℃で燃焼させると合成されることがわかっています。
善:「ふーん、そうなん、なるほど・・・じゃぁ大丈夫やな。・・・ん?ちょっと待って」
瀧 :「なに?」
善:「じゃぁ、俺がよく行っている、焼き鳥屋って、どうなるんやろう」
瀧 :「まぁ、ダイオキシンの製造工場やな」
善:「ひっひぇ~」
瀧 :「別に、ダイオキシンぐらい、全然大した事ないから、そんなに気にするなって」
善:「俺、ダイオキシンが一番きらいやねん!」
瀧 :「この前、虫が一番嫌いって言ってたよ。」
善:「俺が言う、一番きらいは、とにかくたくさんあるねん」
善ちゃんの言っているように、焼き鳥屋はまさに鳥(有機物)に塩を振って焼いて(燃焼させて)いるのでダイオキシンの発生条件にぴったりと当てはまります。
でもこれ、ご家庭でも同じことが起きています。
魚(有機物)に塩を振って焼いて(燃焼させて)いるので、やっぱりダイオキシンは発生しています。
別にいまさら驚く必要はありません、こんなことは昔からやっていたことです。
それで、病気になったって聞いたこともありません。
ダイオキシンの毒性
ダイオキシンの生物への影響が発覚したのは1970年ごろ。
それは、ベトナム戦争で使用された「枯れ葉剤」の成分がダイオキシンだったから。
さらにマウスなどの動物実験で、非常に強い毒性を示す実験結果がでました。
この実験結果に基づいて、日本では90年代の後半ごろからダイオキシン規制が始まりました。
これは、学問的に現時点では明確に判っていないので、予防的に規制するという「予防原則の規定」からのもの。
私は、わからないことについては大事をとっておいて厳しい数値で規制しておくとした、この姿勢は間違っていないと思います。
かつて日本では、公害問題によって数々の被害を受けていることを忘れてはいけません。
・亜硫酸ガスが四日市ぜんそくの原因だったこと
・メチル水銀化合物が水俣病の原因だったこと。
・カドミウムがイタイイタイ病の原因だったこと。
これらの事実は後でわかったことです。
公害物質と人体との因果関係が、事実として確定するには時間がかかります。
ですから、その間も患者がでる危険性があることから、ダイオキシンを早期に規制した判断は正しいものといえます。
最近の研究結果のつづき
最近では、何度も実験を繰り返していくうちにダイオキシンの毒性はそれほど強くないということがわかってきました。
東京大学の和田攻名誉教授が、2001年に論文でこのように発表しています。
少なくとも人はモルモットのようなダイオキシン感受性動物ではない。
また現状の環境中ダイオキシン発生状況からみて、一般の人々にダイオキシンによる県央被害が発生する可能性はサリン事件のような特殊な場合を除いて、ほとんどないと考えられる
現在は2017年ですが、2001年の論文発表から今までこの論文が否定されることはありませんでした。
また、ダイオキシン被害による患者も存在していないのではないでしょうか。
ダイオキシン規制が続く理由
学問的に安全だと証明されたものに、なぜいつまでも規制が続けられるのか?
研究が進んだ今、毒性が極めて低いことが判明したにも関わらずそれを公にしないのは不思議です。
現に、世間一般の人々は今でもダイオキシンは「史上最強の毒物」だと信じている。
その規制が続くのには理由があるはず。
1800億円の利権
ダイオキシンは年間約1800億円の利権があるみたい。
どうやらダイオキシンが、史上最強の毒物にあることによって潤っている人達がいるようです。
善:「そんなこと、許されへんぞ! 焼き鳥屋がピンチやないか!」
瀧 :「そうそう、ついでに焼き肉屋とかもね・・・えっ そこ?」
善:「ほんとうに利権のためなのか?」
瀧 :「ダイオキシンがもし史上最強の猛毒だったら、焼き鳥や焼き肉屋の焼き場で働く人達はみんだダイオキシン中毒患者になるもんね」
善:「でも、どうやって?」
同じ手口
このパターンって、ほとんど同じ手口。
まず、ダイオキシンは猛毒だとでっちあげる。
そうなると、規制運動をするための天下り機関や新たな団体を作ることが出来ます。
そして、ダイオキシンは規制するべきだとの建前が作られます。
そうなれば焼却施設が建設されたり、ダイオキシン測定業者が儲かる構図。
それに、いまさら「実はよく調べてみたらダイオキシンはそんなに有害ではなかった」って言えないのかも知れません。