学生時代には、問題に対して決まった答えがあります。
この問題を解きなさいと言われたら、その通りに従う。
でも社会に出ると、そんな力だけでは乗り切れないんです。
入社試験は学生時代のように公式だけで解を出すと、迷宮入りすることもあるので注意して欲しいです。
例題
この図形の面積を求めなさい。
学生時代だったら、この解答は30cm2でよかったかもしれません。
底辺 × 高さ ÷ 2
でも、冷静に考えてみてください。
入社試験でこんな問題が出てくるのは、少し変だとは思いませんか?
ちなみに答えは、30cm2ではありません。
解説
この図形を回転させます。
同じ図形を反対側にコピーします。
そしたら、この図形は長方形になります。
長方形の対角線の長さは10cmなので、赤い線も10cmになります。
そして、交わったところまでの長さが5cmとなります。
黄色で塗った直角三角形があるのですが、なにかおかしくないですか?
普通、直角三角形は、高さの長さよりも斜めの長さの方が長いはずですよね。
なのに、この図形はおかしな数字になっています。
つまり、こんな三角形は存在しないんです。
会社が一番求める力
与えられた問題をそのまま解くっていうのは、高校までの勉強で終わっているんです。
社会には、解のない問題、そもそも成立していない問題などがあります。
これらを見抜く力がないと、社会でとても苦労することは、大人たちは知っています。
また、決まった枠組みの中や、今までの成果にしがみついていると新しいアイデアが出なくなるんです。
さいごに
今回の問題が理解できなかったとしても気にする必要はありません。
これらは、鍛えることができる力です。
難関中学などでは出題されることもあります。
公式を覚えているだけでは、全ての問題を解くことはできないと思うことです。