タコ焼きを食べてアナフィラキシーショック
ある朝、仕事場の電話が鳴りました。
庶務:「おはようございます。○○です。」
Tさん:「大変・・エーッヘンッ!・・・申し訳ないのですが・・・ゴホッ! 本日・・・ゴッホッ!・・・休暇を・・・ゴッホ!・・・頂だき・・ゴッホ!バッハ!・・・」
私の設計チームメンバーのTさんから病欠の連絡がありました。
電話を受けた庶務の方に内容を確認すると「昨日の夜に自宅でたこ焼きを食べた直後に体調の具合が急激に悪化し救急搬送されたそうです。」とのことでした。
よくまぁあの状態で、こんなにも状況を詳しく話を聞くことができたなぁって思うかもしれませんが便宜上ということで流してください。
診断の結果は、アナフィラキシーショック!
アナフィラキシーショックはアレルギー反応の重度にあたるもので心臓が止まって死ぬことだってありえる非常に危険な症状。
いろんな死に方がありますがたこ焼きを食べて死ぬってやっぱり避けたいですね。
ちなみに徳川家康はてんぷらを食べて死んだそうです・・・?
善:「おまえ、その家康くんの話はいらんやろぉ」
瀧 :「善ちゃんはヒアリに刺されて死ぬかもしれません!」
善:「しょーもない予想もいらんねん!」
善:「それに、せき込む時に画家とか音楽家の名前でせき込むバカはおらんやろ!」
瀧 :「おぉーかしこいかしこいー パチパチ」
善:「バカにすな!」
アレルギーの原因
血液からアレルギーの原因を探してみると小麦粉は反応なし。
つまり、アレルギーの原因は小麦粉ではないということ。
強く反応があったのが「ダニ」だったのですがダニとたこ焼きは結びつきません。
医師の判断はダニに間違いないと断定しました。
「はい?」
「じゃぁ、たこ焼きは関係ないのか?」というと、そうでもないみたい。
どうも長期間、常温保管していたたこ焼き粉にダニが侵入し、その粉の中で大量に発生していたようです。(゚д゚)!
その数は数百万だったとか!
善:「どうやって数えたん?」
瀧 :「こんな時に使うのが統計学ですよ!」
たこ焼き粉の残りが1kgだったとして0.01gの小麦粉を採取してダニの数を数えたら数十匹いた計算になりますね。
善:「それって小麦粉よりもダニの方が多いんじゃないのか!?」
瀧 :「ダニってね、あなどれないよ。」
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医師の話によると、このケースはちょいちょいあるようで、すぐに“ピン“ときたそう。
Tさんは実に几帳面な性格なので、そんなにずさんな保管はしていなかったのですが、どうもダニってすごく小さな隙間でも侵入できるようです。
この時の保管方法は、元々粉が入っていた袋からファスナー付の袋(ジップロック)に移し替え、さらに外側からもファスナー付の袋に入れていたそうです。
当初とてもダニが侵入したとは思えなかったのですが、実はダニはこんなファスナーなら簡単に通過できるようです。(゚д゚lll)
ちなみに、ジャムが入っているような瓶でも、ふたを閉めた内部に侵入するようですよ!
おそるべし!ダニ!
粉もんの保管方法
たこ焼き粉などの粉もんだとしても、やはり冷蔵庫に入れるのが正しい保管方法。
特にホットケーキミックスなどの甘いものは、特にダニが好んで侵入しますので要注意!
仮に粉の中にダニが侵入していたとしても冷蔵庫の温度では繁殖するほど元気に生活できるはずありません。
ダニは冷蔵庫では死滅すると言われています。
短期間で使い切る予定があるなら常温保管でも問題ないかもしれませんが、次に使う予定が決まっていないなら冷蔵庫に保管するようにしましょう。
こうやって本来冷蔵庫に入れると思われていない物まで冷蔵庫に入れるとなると、冷蔵庫は容量の大きいものに越したことはなさそうですね。
話はそれますが冷蔵庫は400Lを超えると効率が良くなりますので250L前後の冷蔵庫よりも電気代は安くなる傾向があります。
まとめ
粉もんを一度開封した場合の保管は冷蔵庫での保管すること。
ダニは加熱調理すると死滅しますが死骸でもアレルギーの原因になるのでダニの生死は関係ありません。
強いアレルギー抗体を持っている場合はエピペンの所持も検討したほうが良い場合もあります。
どんなに掃除をしてもダニを完全に排除することは不可能です。常にダニがいる前提で食品の管理を心がけるべきです。