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いろんなモノの原価


私たちは法人ですので、商売の難しさは知っているつもりです。
これから商売を考えている人や、商売を考えなくても消費者としても興味深い原価の話です。
まずは、よく知っているモノの原価を一緒に見てみましょう。

赤字になるような原価

飲食店の原価は30%は絶対必要と言われます。
原価の他に電気代や家賃などの固定費と人件費などの変動費が必要になるため、そのくらいの原価率でないと赤字になります。

某牛丼の原価

販売価格:380円
牛肉:80円
ご飯:40円
タレ:30円
玉ねぎ:5円
原価率:40%
牛丼だけだと利益が10円くらいしかありません。
なので、原価10~20円のソフトドリンクや、味噌汁とかのサイドメニューが売れることで何とか利益を出すようなしくみだったんです。
こう聞くと、せめて味噌汁ぐらいは追加注文してもいいかなって思えますね。

マクドのハンバーガーの原価

販売価格:110円
原価:45~60円
原価率:40~55%
全員の客がハンバーバーのみを注文すると確実に赤字になります。
だから、「ご一緒にポテトはいかがですか?」みたいなフレーズが必要なんです。
ポテトフライの原価(Mサイズ):10~15円
ソフトドリンクの原価:5円
※コカ・コーラは0円
なるほど、セットで売って初めて利益が出るしくみだったんですね。

余談

あのポテトフライって、なんであんなにおいしいのか…
テイクアウトしたら、おいしさは1/10になります。
そんな時は、フライパンで油も入れずに3分炒めてください。
完全復活するのでお試しください。

回転寿司の原価

販売価格:100円
ウニ:80円
はまち、サーモン、いくら:60円
ツナコーン 10円
みんなが何を注文するかにもよりますが、なかなか興味深い原価率となっています。

意外と原価が高いと思うモノ

自動車

自動車メーカーは公表していませんのでおおよそということで。
あまり言うと問題になるかもしれないので車種は伏せておきますが、販売価格よりも原価が高い自動車はいくつか存在します。
理由は、技術力をアピールするための宣伝目的などありますが、それらを購入するとすごく得しそう。
販売価格はたくさんありますので、一般的な原価率として
材料費:60%
製造する人件費・開発費:20%
めちゃくちゃ儲かっているように見える業界ですが、利益としては20%ほど。
こちらも、今まで話に合ったように別に儲かるしくみがあります。
それは、やっぱりナビゲーションなどのオプション。
こちらは原価率が安く、利益率が高くなります。
なので、オプションをいろいろと勧めてくるわけです。
ちなみに、軽自動車の原価率はもっと高く、消費者にはランニングコストも安いので喜ばれていますので、そのうち販売価格はもう少し上がると思われます。

原価率が低くて儲かるモノ

ビニール傘

販売価格:300円
原価:10円
まぁ、企業努力だとは思いますが、誰も10円で作れるとは思っていませんからね。
コンビニは、雨が降ると儲かると言いますが、一番儲かりそうな商品です。

餃子

販売価格:250円
1個25gとした原価:10円
豚肉、キャベツ、ニンニク、皮など
餃子って、ラーメン屋さんで注文するイメージですよね。
ラーメンの原価率は約50%なので、やっぱり餃子で儲かるしくみだったんです。
ちなみに、ラーメンで原価率が低い順から並べるとこうなります。
醤油 → 豚骨 → 味噌
味噌が豚骨よりも高いのが意外ですね。
あと、今まではオプションやサイドメニューで儲かる話をしていましたが、ラーメンのチャーシューはほとんど利益がありません。
ほとんど原価で売っているのが現実。
だから、チャーシュー麺って、あまり儲かりません。

ドリンクバー

これは最強です。
ファミレスなどで提供されてるドリンクバーの販売価格は:約250円
ランチタイムでは100円だったりしますが、全然大丈夫なんです。
2~3杯飲んだとして…
ソフトドリンク:5円
レギュラーコーヒー:30円
なんと言っても、セルフなので人件費がかかっていません。
この辺りは、消費者も気が付いているとは思いますが。

自販機のコーラ

番外編として
1缶:5円
これが、自販機なら110円
ホテルのレストランだと1000円

さいごに

商売なので、利益を出ないのにモノを売る人はいません。
原価を考えて買い物をする人はいません、そこにはその金額を支払う価値があると言うことです。
だってね、ハンバーガーと一緒に食べるポテトフライは、とえもおいしいから。
商売とは、価値を売ること。
消費者を満足させることができればいいのです。
また、値段が高ければ良いものと考える思考は危険。
少しは疑いの目を持つべきかと。
今回は取り上げませんでしたが、化粧品の原価なんて知ると驚きますよ。
ちなみに、磁気の付いたポイントカードは無料で配られていますが、あの原価は150円ぐらいします。
商売って、奥が深いものです。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。
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