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    Categories: メモ

Excelで新元号に対応させる方法


2019年4月1日に新元号が発表されます。
切り替えの日程は2019年5月1日と決定しています。
2019年1月に新元号の準備としたアップデートが配信されました。
Excel 2010では、この準備段階のアップデートによる不具合が発生しているので、Excelのアップデートはしばらく待ったほうが良さそうです。
そして、おそらくマイクロソフト社も1月あれば新元号に対応してくるとは思いますが、もしも間に合わなかったら大変。
それに、マイクロソフトが新元号に対応したとしても、元年を1年と表示させるはずだし・・・
そこで、2019年5月1日~2019年12月31日までの間だけの暫定対策を記載しておきます。
元年と表示させたいなら、絶対におすすめ。
これを設定してれば、不具合の発生するアップデートをさけて、2020年まで耐えることができます。
2020年になれば、バグのないアップデートが期待できるので、それまでの暫定処置として参考にしてみてください。

シリアル値の確認

シリアル値ってなんだ?と思う人もいるかもしれませんが、理解するより慣れていきましょう。
シリアル値は後ほど説明します。
Excelで次のように入力してみてください。

入力したセル(B2:B3)を選択し、右クリック

そのまま「セルの書式設定」をクリック

すると、すでにExcelは日付だと認識しているので、このようになっています。
これを標準に変更します。

次に「OK」を押してみると、このような表示に変わっています。

これが、シリアル値です。
2019/4/30 → 43585
2019/5/1 → 43586
ほとんどのExcelでは、これと同じ表示になっていますが、中には違う番号が表示されることがあるので、必ず確認してください。

シリアル値とは

1900年1月1日を「1」として定めている数字のことです。
たまに、うるう年を考慮して、1904年1月1日を「1」として定めているExcelもあります。
これは、プログラム的なことを考慮しているのですが、あまり深く考えなくても大丈夫です。

表示形式の作成

2019年5月1日のシリアル値が「43586」と確認できました。
同じように2020年1月1日を確認すると「43831」とわかります。
これを利用して表示形式を作成していきます。
あまり知られていないのですが、表示形式にも条件を付ける事ができます!
「43586」よりも小さければ、今まで通りの元号表示(平成←昭和←大正・・・)。
「43831」よりも小さければ、新元号表示。
それ以外は、今まで通りの元号表示。
この表件を表したものがこれ。
[<43586]ggge”年”m”月”d”日”;[<43831]”新元号1年”m”月”d”日”;ggge”年”m”月”d”日”
先ほどの要領で、選択(今回はC2:C5)して「セルの書式設定」を開き、ユーザー定義を選択します。
ウィンドウ中央辺りに「種類(T)」があると思いますが、その下の枠には文字を入力することができます。
そう、赤い枠で囲っている所の中
[<43586]ggge”年”m”月”d”日”;[<43831]”新元号1年”m”月”d”日”;ggge”年”m”月”d”日”
をコピペしてください。

最後に「OK」で設定を完了させれば、このように表示されているはずです。

このままだと、2020年1月1日には、また平成に戻ってしまうため、年末頃にExcelをアップデートしておきましょう!
この頃だと、不具合のないExcelのアップデートが期待できます。
ちなみに、”1年”ではなく、”元年”と表示させたいなら、これをコピペしてください。
[<43586]ggge”年”m”月”d”日”;[<43831]”新元号元年”m”月”d”日”;ggge”年”m”月”d”日”

ggge

この記号が気になっている人もいるかもしれないので説明しておきます。
初めの「ggg」で元号表示、今なら「平成」
ここを「g」だけ(つまり「ge」)にすると、アルファベットの頭文字表示、今なら「H」
最後の「e」は元号の数字が入ります。
ですから「e」だけにすると、元号の数字だけが表示されます。
自分に合った表示方法で設定してください。

元年

今回の方法だと、今まで数字だった「1」も「元」にすることが出来ます。
そして、先ほど説明した「ggge」も変更してみました。
[<43586]ge“年”m”月”d”日”;[<43831]”新元号年”m”月”d”日”;e“年”m”月”d”日”
これを「ユーザー定義」に入力して設定すると、次のC列ように表示されます。

さいごに

Excelなので、多くの人が関数でチャレンジしようとしているのですが、関数を使うと余計なセルが出来たりするし、あまり有効とは思えませんので私は「表示形式」を使ってみました。
期間限定の方法なので、出来るだけ多くの人にシャアしてほしいと思っています。
最後に説明している「元年」の表示は、おそらくマイクロソフトのアップデートでも対応させないと思うので、これだけでも価値のある設定ではないでしょうか。
参考記事:次の元号を予測


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