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    Categories: メモ

本の紹介「礼儀正しさこそ最強の生存戦略」


長期的なお金持ちや成功者には礼儀正しい人が多いのをご存知でしょうか。
なぜか?
それは無礼なことが損することだと知っているからなんです。
「礼儀正しさこそ最強の生存戦略」著者のクリスティーン・ボラスは無礼さがどれだけ人生に悪い影響を与えるのかを20年間研究しました。
その結果からついに無礼さが人生にどれだけ悪影響をもたらすかを解き明かしました。

目次(要点のみ)

・無礼な人がもたらす悪影響
・礼儀正しい人のメリット
・礼儀正しさと無礼さの違い
・無礼な人への対策

無礼な人がもたらす悪影響

3つありますので順番に紹介します。

無礼さは周りに伝染する

無礼な人の近くにいる人も無礼な人になることがわかっています。
例えば、コンビニなどのお店で失礼(無礼)な言葉遣いの店員さんから接客を受けたとき、こっちまでイライラして口調が悪くなったりしませんか?
他には、挨拶をしたのに挨拶をスルー(無視)されたら「もう挨拶するのはやめよう!」って思ったりしませんか?
まさにこれです。
20年間の研究結果から、無礼な扱いを受けてしまうと他人に協力しようとする人が約65%減る(1/3になる)ことが分かっています。つまり無礼な人と関わると無意識に自分まで無礼になってしまうということなんです。

無礼だと損害が出る

無礼さによってアメリカの会社全体で年間56兆円もの損失がでていることがわかっています。
実際に無礼な態度を目にしただけで成績は20%も低下するそうな。
これは自分が無礼な態度を受けてなくても成績が下がると言うことなんです。
例えば職場で同僚が上司から怒鳴られていたり見下されりしているのが聞こえてくる環境では、とても仕事に集中することが出来ませんよね。
無礼な人と言うのは周囲の人間の生産性を下げて会社に損害を出すことになるんです。

無礼さは健康を害する

無礼な態度の人は健康にも悪いことがわかっています。
「ストレス」は「喫煙」や「肥満」と同じくらい健康に悪いことがわかっています。
そのストレスの大部分が「人間関係」だそうです。
もし職場に無礼な人がいると、協力的な人間関係を築くことができなくてストレスが溜まって体調を崩しやすいということが書かれていました。
また、無礼な態度は脳に記憶されやすいことが判明しています。
何を言ってたかは忘れてしまっても「挨拶しない人」とか「怒鳴っている人」って記憶に残るようです。

 

礼儀正しい人のメリット

礼儀正しいだけでチャンスが増えて仕事を得やすくなります。
あなただったら、何かをやるときに親切で愛想がいい人と無礼で不愛想な人だったら、どっちに声をかけますか?
答えは決まっていますよね、どれだけ仕事ができても不愛想な人とは関わりたくないと思うはずです。
例えばメールの返信が1週間も遅れて送ってきて、その文章がタメ口とかだったら嫌になったりしませんか?
何かあったときに誘われるのは、いつも礼儀正しくて親切な人。
礼儀のある人は会社以外でも多くの人から声をかけてもらえて、周囲に人が集まってるから幅広い人脈やチャンスをつかむことができる訳です。
出世したければ礼儀正しい方が良いとも書かれています。
出世するためには周囲の人たちに出世するにふさわしい人だと思ってもらう必要があります。
いつも怒っていて、挨拶を無視して、人を見下してくるような人が出世させてもらえる訳がないんです。
出世するためには仕事の能力よりも「気配り」「優しさ」「思いやり」が必要ということ。

礼儀正しさと無礼さの違い

5つありますので順番に紹介します。

笑顔を絶やさない

礼儀正しく見られたければ笑顔を絶やさないこと。
笑顔はとても大切です。
有効な方法として、誰かと3メートル以内まで近付いたら「目を合わせて微笑みかける」、1.5メートル以内になったら「こんにちは」と声をかけると良いと書かれていました。
逆に、いつも不機嫌な顔をしていて目を合わさずに挨拶もできないと無礼な人だと思われてしまうので注意しましょう。
やっぱり笑顔と挨拶って大切です。

相手の話を聞く

仕事で不満を感じているときに上司が関心を持って話を聞いてくれると、とても救わた気持ちになれます。
それは、自分のことをわかってもらえると思えるから。
逆に無礼なのは、相手がまだ話しているのに、その話を遮ぎって自分の話を始めてしまうこと。
それどころか「そんなことで悩んでいるの?」と言って人を見下すような話し方をしてしまう人はダメです。

ベストな比率
話す:聞く
1:2

相手を尊重する

喫茶店でお水が出てきたときに店員さんに「ありがとうございます。」とちゃんと言えているでしょうか。
部下から書類が上がってきた時に「ありがとう」とちゃんと言えているでしょうか。
ほんの些細な事にも感謝が言えるのが礼儀正しい人の特徴です。
逆に無礼な人は自分よりも下の立場の人に無礼な態度をとったりします。
部下をみんなの前で怒鳴ったり見下したような発言をしたり、相手が目の前にいるのにスマホばかり見たり平気で遅刻したりとか。
これでは相手を全く尊重できていないことになります。

与える人になる

実際に他人に何かを与える人は与えない人よりも得をすると言うことがわかっています。
与えることで周囲の人間関係が良くなって、みんなで協力できるようになります。
人間関係が悪ければストレスもたまるし協力できない訳です。
では何を与えるか?
与えることで自分の取り分が減るように思うかもしれませんが、与えるのは何もモノだけではありません。
まずは日頃の感謝を言葉で伝えてみるのはどうでしょう。
いつも行くコンビニの店員さんが「いつもありがとうございます!」と言ってくれると嬉しくなったりしませんか?
そんな些細なことでも、この人は礼儀正しい人だなって感じてもらいやすくなる訳です。

自分だけの手柄にしない

誰かに協力してもらったときに手柄を独り占めしてはいけません。
全ての人が得できるように配慮する必要があって、その礼儀正しだがあればまた協力してもらえるようになります。

少しまとめると、礼儀がある人は笑顔で挨拶出来て、話を聞けて、相手を尊重して、与えられる人ってことになります。
逆に無礼な人は、不愛想で怒鳴ったり見下したりして与えない人ってこと。
でも人によって無礼な態度って変わると思ったりしませんか?
この本では例え能力不足やルール違反があったとしても怒鳴ったり酷く叱ったりすることは悪影響だと書いています。
なぜなら無礼かどうかは相手がどう感じたかで決まるからなんです。
上司が「お前の為に言っている」と思うのは自由ですが部下が不快に感じればやる気がなくなるのが現実だから。

無礼な人への対策

無礼な人からどう身を守るのか?
無礼な人が会社の上司だったり会社の同僚で、どうしても離れられない場合は会話を手短にすることをお勧めしている。
無礼な人と長く話していると無礼さが伝染してイライラしてしまうから出来るだけ無駄な会話をしないように要点だけを単刀直入に話すように心がける。
仕事なら、出来るだけ仕事の要点だけを話すようにするといいそうです。
出来るだけ顔を合わせて仕事をする機会を最小限に減らすこと。
使えるならラインとかメールとかで連絡のやりとりをするのが良いでしょう。
重要なポイントは、どんなに無礼な態度を取られても決して我を忘れて言い返してはいけないということ。
そんなことをすれば相手のレベルまで自分を落とすことになります。
とにかく淡々と仕事だけのドライな関係に徹すること。
決して深入りしてはいけないんです。

さいごに

まとめてみると、大きく4つです。
・無礼な人と関わると健康も仕事も金銭的にも損をする。
・礼儀正しければ人脈に恵まれていろいろなチャンスが回ってくる。
・礼儀正しくなりたければ相手を尊重して笑顔で話を聞く。
・無礼な人ともし別れられない場合はできるだけ接する機会を最小限にする。
無礼なだけで損をします。
無礼な態度をとる人というのはシンプルに勉強不足ということになります。


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