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車のバッテリートラブルを未然に防ぐ方法


最も多いトラブルはバッテリー

車で最も多いトラブルはバッテリーによるもの。
この事は知っていましたか?

その割合はなんと60%以上。
また、JAFなどのロードサービスで要請が一番多いのもバッテリーのトラブル。
その割合は全体の25%。

ちなみに、バッテリーの次に多いトラブルを割合の多い順番に並べると「キーの閉じこみ」>「落輪」>「事故」>「タイヤ交換」>「燃料切れ」となっています。
バッテリートラブル以外の原因を見てみると、タイヤ交換は別として、主な原因は運転手のミスによるもの。
タイヤ交換は自分で出来ない人がいますので仕方がないのかもしれません。

バッテリートラブルさえ起こさなければ

この統計から判断できる結果として、バッテリートラブルさえ起こさなければ、カーライフはとても安心できるものになるはず。
そしてバッテリートラブルを無くすことは簡単なんです。
それでは、バッテリートラブルを未然に防ぐ方法を紹介します。

バッテリーの寿命を見極める

バッテリーの寿命を見極めて先に交換しておく方法
一般的な車のバッテリーの寿命は2~3年です。
しかし、新車時に搭載されているような高性能なものは寿命が長いですが、格安バッテリーや車の使用状況によって大きく寿命が変わります。
下記の条件にひとつでも当てはまれば、通常よりも寿命は短くなると考えてください。

・気温の低い地域での使用
・カーオーディオなどの電装品を多く追加している
・短時間の走行が多い
・夜間走行の割合が多い

これらに該当しているとバッテリーに負担がかかっている分、寿命が短くなる傾向があります。

期間を定めて交換

車の知識がない人とか、無難な手堅い方なら期間を定めて交換するといいでしょう。
平均的な寿命が2~3年ですので、車検毎(2年毎)に交換が管理もしやすく安全。
本当は、夏や冬のシーズン前がいいのですが、忘れることがあるので管理の面から車検と同時がいいかもしれません。

交換のタイミングを忘れてしまったらトラブルの原因となりますから。
「いやいや、まだまだ使えるバッテリーを交換するなんてもったいない!」
こう思う方もいると思います。

きちんとメンテナンスしていれば、6~8年使えるケースは実際に多くあります。
ある程度、知識があり、マメに車を見ている方ならご自身でバッテリーの寿命を判断してみましょう。

バッテリーのメンテナンス方法

バッテリー液を常に適正量に保つ

メンテナンスフリーの場合は必要ありませんが、それ以外のバッテリーでは液の量をつねに適正量に保ちましょう。
バッテリー液は希硫酸ですので蒸発してなくなるのは水だけ。
補充はかならず、水だけにしておいてください。

こまめに充電を行う

車のバッテリーは残量が減りすぎるとダメージを受けます。
ですので、13.5V未満になっていれば少し充電しておきましょう。

不必要な電装品は控える

やっぱり、使用にも回数制限がありますので一見ダタに見えるからと言って、むやみに電装品を付けない事。

バッテリーの寿命を判断する3つの方法

バッテリー液の比重

該当すればすぐに交換を検討してください。
比重は比重計が1000~4000円で売っていますのでそれで計測するか、ディーラーやガソリンスタンドなどでも計測してもらってください。

普通は、無料のはずですよ。
注意点としては、ディーラーやガソリンスタンドで相談した場合、バッテリーが1年以上経過していれば間違いなく交換を進められるだけですので、比重の数値を教えてもらうようにします。
もしも、計測した比重値が低くなっていたら寿命と判断してもかまいません。
バッテリー液は希硫酸だから硫酸を足せば比重は上がります。
だからって高くすればいいと考えるのは大変危険ですので絶対にやってはいけません。
こんなことをしてもバッテリーを延命させることはできませんので潔くあきらめてください。

バッテリー液の量

バッテリー液を補充する必要のないメンテナンスフリータイプは別ですが、バッテリー液を頻繁に補充している場合は要注意。
これは、あきらかに寿命が近いと判断できます。

バッテリーの電圧

テスターで電圧を計測して、13V未満であれば即充電が必要。
計測する時は、必ずエンジンを止めた状態で行って下さい。
エンジンが始動していれば発電機も動いているので電圧は高く表示さてれしまいます。
比重が問題なく、液も規定値入っている場合は充電すれば延命できます。
ちなみに新品時は14.4V以上あります。
新品でない限り、この数値近くにはならないですが、満充電しても13.3Vぐらいにしかならないようであれば、かなり寿命に近いと思って間違いありません。
また、充電しても1週間後に計測して12.5Vとかになっているならやっぱり寿命と判断することができます。
ずっと、充電するのも手間ですし、充電も危険を伴いますので、今の段階で安いバッテリーをホームセンターか楽天市場などで探しておくことをお勧めします。

充電する時は必ずバッテリーの蓋を開けて、風通しのいい場所で行って下さい。

参考

しばらく車に乗っていなくて、バッテリーが弱っていた場合や、前日にしばらくライトをつけっぱなしにしてしまったなど、明らかにバッテリーの電力が消費された原因があれば寿命とは関係ありません。

こんな場合は、充電することですぐに回復します。

バッテリーのサイズの見方

JIS形式の場合

バッテリー上部に印字された「数字とアルファべット」の組み合せを確認。
(例)55B24Lの場合
最初の55は性能です。
性能は大きいほどいいです。
次のBは短側面のサイズを表しています。
次の24は長側面の長さです。
24は、電極と電極方向の長さが24センチであることになります。
最後のRは端子の位置を表しています。
+端子を手前にして+端子が右にくるとR、左にくるとLを表しています。

アイドリングストップ車の場合

放電充電の繰り返しが多くなり、バッテリーへの負担が大きいため、性能が高いものが搭載されています。
それに伴い、表示方法も変わります。
(例)M‐42Rの場合
最初のMはサイズを表しています。
通常のバッテリーのB20と同じサイズになります。
次の42は性能です。
数字が大きいほど性能が高いことを表しています。
最後のRは端子の位置です。Lの場合は無表記となります。

アイドリングストップがあまりしなくなれば要注意

ハイブリッドカーの場合

ハイブリッドカーの場合も表示が違います。
(例)S34B20Rの場合

最初のSは、排気構造を表しています。
制御弁式バッテリー(VRLA)である事を表しています。
次の34は性能です。
数字が大きいほど性能が高いことを表しています。
Bは短側面のサイズです。
JIS規格で幅×箱高さが区分されています。
20は長側面の長さです。
20は長側面の長さが20センチであることを表しています。
最後のRは端子の位置をあらわしています。

バッテリー選びの注意点

JIS形式の場合

55B24Rの場合は、B24Rの部分は必ず同じものを選択しましょう。
最初の55は性能ですので、同等以上を選択するといいでしょう。

アイドリングストップ車の場合

M-42Rの場合は、M-とRの部分は必ず同じものを選択しましょう。

42は性能ですので、同等以上を選択するといいでしょう。

ハイブリッド車の場合

S34B20Rの場合は、B20Rの部分は必ず同じものを選択しましょう
34は性能ですので、同等以上を選択するといいでしょう。

バッテリーサイズの注意点

バッテリーは車種によってサイズが異なります。
バッテリーを交換する際、サイズが同じものを選びます。
サイズが違うと交換出来なくなってしまいます。
必ずサイズを確認してから購入しましょう。
同サイズでも端子の位置が違うと装着出来ませんのでLとRの表記は注意しましょう。

バッテリーが本当に元気な状態であれば、しばらく通常通りの車の走行をしているだけでバッテリーは回復します。
最後に、出先でのトラブルに備える方法を紹介します。

ブースターケーブルを使う。

使用方法

1.ブースターケーブルが届くようにボンネットとボンネットを近づける。
2.電気を頂く車のバッテリーのマイナスにケーブルの黒い方を掴む。
3.自分の車のバッテリーのマイナスにケーブルの黒い方を掴む。
2.と3.は逆になっても問題ありません。
4.電気を頂く車のバッテリーのプラスにケーブルの赤い方を掴む。
5.自分の車のバッテリーのプラスにケーブルの赤い方を掴む。
4.と5.はマナーとして守ってください。

理由は最後に掴む(接続)するときはスパークが発生します。
善意で電気を譲ってくれる方の車になにかあっては申し訳ないですから。

赤いケーブルを接続させるときは、車のボディーに接触しないように細心の注意が必要。
6.供給側の車はエンジンを始動させます。
7.この状態なら、エンジンを始動することが出来るはずです。
8.エンジンが始動出来たら、ケーブルはつないだ手順と逆で外してください。
ブースターケーブルは絶対に車に常備させてください。
はじめに申しあげたように車のトラブルで一番多いのはバッテリーです。
このトラブルはブースターケーブルがあればなんとかなります。


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