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【CATIA】モデルの向きを見ている平面に表示させる方法


これは、ダッソー・システムズのCATIA V5 における便利なカスタムを紹介する記事です。

ありそうでない機能

CATIAって、ハイエンドCADなので、他のCADに出来ることは全部できると思う人もいると思います。
でも、ハイエンドって、そういう意味ではないんです。
CATIA独特の機能もありますが、普通によく使いたい機能が普通では使えない設定になっていたりします。
例えば、任意の面を正面に表示さすことは簡単に出来ますが、軸が斜めのままだったりしませんか?
そう、表示の向きを最も近い基準平面の垂直方向にする方法がデフォルト設定ではありません。
これ、以外に軸をまっすぐにするのがCATIAでは面倒なんです。
少しのカスタムで、このストレスから開放されるいい方法があるので紹介します。

『視点を位置合わせ』を表示(常駐)させる

『視点を位置合わせ』を表示させると、クリック1回で一番近くのX,Y,Z平面のどれかが正面に向き、軸がまっすぐになって表示されるようになります。
つまり、表示しているモデルの向きを最も近い基準平面の垂直方向に表示させることができるようになります。
何人かのCATIAを使用している人に聞きましたが、以外に知らない人が多かったので記事にしました。
設定方法は、とっても簡単
まず、画面下のアイコンのない部分をクリックします。
画像の黄色矢印あたり

すると、メニューが表示されますので、下のほうにある「カスタマイズ」をクリックします。

すると、下のようなカスタマイズのウィンドウが出ます。

「ツールバー」のタブ(赤い矢印)を選択して、「新規作成」(青い矢印)をクリックします。

すると、下のような新しいツールバーのウィンドウが出ます。
赤い矢印の部分には、ツールバーの名称を入れるのですが、特になんでもかまいませんので、デフォルトのままでもいいです。
ここでは、説明のために「ここの名称は気にしない」と入力してみます。
最後に「OK」をクリック

すると、先ほど入力した名称がリストの中に追加されました。
新しく追加されたリストをクリック(選択)して、「コマンドを追加」をクリックします。

最後に、コマンドリストが表示されるので、「視点を位置合わせ」を探します。
あいうえお順に並んでおり、先にアルファベットが表示され、漢字は下の方にあります。
見つけたら、クリック(選択)して、「OK」すれば、完了。

たった、これだけの設定作業です!
設定後は、ウィンドウのどこかに、「視点を位置合わせ」と書かれたボタン的なものが現れます。

さいごに

この設定が完了したら、「視点を位置合わせ」のアイコンが、必ずどこかに現れますので、探して押してみてください。
とても快適な使用感で、うっとりするはずですよ。
あと、パーツモードでこの設定を行っても、プロダクトモード(アセンブリ)では表示されませんが、同じようにプロダクトモードでも設定すれば、プロダクトモードでも表示されるようになります。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。