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電気パンってご存知ですか?作り方も解説します。


電気パン

パン種に直接電流を流して材料が熱源となることで調理するといった、非常に効率の良い料理方法で作るパンの事。
焼きパンのイメージよりも蒸しパンのイメージに近いもの。
トップ画像はカップに入った蒸しパン。
作成も簡単ですし原理も解説していますので自由研究でも使えるかもしれません。
幼少時代の私は、これを自作して実際にずっと活用していました。
それでは、電気パンを作る装置を作成しましょう。

準備する物

ワニクリップ

電源コード(100V用)

廃品から回収してもいいかもしれません。

ビニールテープ

牛乳パック

厚み0.1mmのステンレス板

※ステンレス板の代わりになるのは磨いた鉄板のみです。
鉄板の場合管理が難しい(錆びる)し、知らない間にメッキが付いている場合もありますのでステンレス板を強く推奨します。
銅や亜鉛がついていると食中毒の危険性があるので、ここは絶対に守っていただくようにお願いします。

作り方手順

本体ケースの作成

この中でパンが焼き上がります。
牛乳パックを底から7cmの所でカットします。
本体ケースはこれで完了!

「はや!」

使用する前は、中性洗剤で洗ってくださいね。

電極の作成

電極ですので2枚必要です。
①0.1mmの厚みのステンレス板を縦:10cm 横:7cmの大きさにカットします。
※カットする時は、定規とカッターナイフで数回に分けてカットするのがポイント。
金属だって薄ければカッターナイフでカット出来ます。
アルミだったら1mmの厚みでもカット出来ますよ。
今回使用するステンレスは非常に硬い金属ですので0,1mmがカッターでカットできる限界かもしれません。
カットさえ出来るのであれば0.5mmや1mmの痛手もかまいませんが、本当にステンレスは硬いので出来るだけ薄い板を用意してほしいです。
綺麗にカットで切るならハサミでも問題ありません。

②ステンレス板は怪我しやすいので、ヤスリでバリ(カエリ)を削っておきます。
※バリは包丁よりもよく切れるので、きれいに無くしておきましょう。
③ステンレス板の縦(10cm)の上3cm部分を図のように折り曲げます。

折り曲げる時は、定規とカッターで折り曲げ線を軽く一度切っておきます。
切り目を入れた後、定規を使って図のように折り曲げます。
2枚とも同じ加工をします。

電源コードを作成

電源コードは長い方が良いですが1メートル以上あれば大丈夫です。
①電源コードの端面から30cmまで線を2本に分けます。
②15~20mmの被覆を剥きます。

③電線を手でよっておく。
④電線の先にはワニクリップをセットします。
ワニクリップをセットしないと電極が洗えませんので1度しか使用しない実験のようなものでしたら電極に直接取り付けして、ワニクリップを省略しても大丈夫。
ワニクリップの種類によってはハンダで溶着するタイプもありますので、持っている道具でワニクリップを選択してください。
プラスドライバーだけで固定できるものもあります。
⑤電線とワニクリップの接続部はビニールテープで絶縁しておきます。
今回は、あえてスイッチは付けていません。
スイッチの入り切りを間違えて感電することを防止するためです。

電気パンを作る装置の組み立て

①本体と電極は、使用する前なら中性洗剤で洗っておきます。
②本体に電極を向かい合うようにセットします。

③電極に電源コードのワニクリップをそれぞれ加えます。
※電源プラグは調理前まで差してはいけません。
これで電気パンを作る装置の完成。

電気パンの材料を準備する(2回分)

準備する物

ホットケーキミックス 150g
牛乳 140cc

作り方手順

ボールにホットケーキミックスと牛乳を全部入れてよくかき混ぜる。

「だけ。」

お好みに合わせて、芋などの具を入れてもいいです。

実際に電気パンを作ってみる

①本体装置を作ってから時間が経過している場合は、本体と電極を中性洗剤で洗ってから使用してください。
(大切なので何度も書いています、食中毒には十分気をつけてください。)
②準備した材料を本体ケースの半分より少し少なめに入れます。
③電源コードを差します。
調理スタート

④2,3分でプツプツ反応しはじめます。
⑤湯気が少しずつ出始めます。
⑥10~15分ほどで湯気が出なくなくなります。湯気が出なくなったら調理終了。
⑦調理が終了したら必ず電源コードをプラグから抜いてください。
⑧直後は電極部分が過熱していますので、冷めるまで待つか軍手で電極を引き抜いてください。

原理

電気は電解質なら流れるので、重曹を入りのパン種が電解質になっています。
今回使用した材料にホットケーキミックスがありますが、これには炭酸水素ナトリウム(重曹)が入っています。
この炭酸水素ナトリウムと水分があるので電解質となり電気がパンの中を通過しジュール熱が発生します。
調理している間に水分がどんどんなくなっていき、水分が少なくなる過程で火力はどんどん上がります。
そのうち水分がなくなると自然に電気は流れなくなりますので非常に歩留まりの良い調理となります。
また、材料自体が熱源となりますので効率の良さは抜群。
加熱によりデンプンがアルファ化され食べられる形になります。

自由研究の題材にするなら

自由研究のネタにする場合はパンでは普通すぎますから、ごはんを作ってみてはいかがでしょうか?
ごはん以外でも出来る物があるのかもしれません。
私は、ごはんなら作ったことがあります。

パン種材料の応用

今回の材料は重曹が入っているホットケーキミックスを利用しましたが塩も重曹の代わりになります。小麦粉と塩でも電気パンが作れます。
それ以外にも野菜などもいれていろんなパンが作れますので、感電しないように注意しながらいろんな電気パンを作ってみてください。
塩や重曹などの電解質の量によって焼き加減に変化が出ますからぜひアレンジしてほしいと思います。


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