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ICAD/SXはカスタムすればストレスがなくなる

ICAD/SXユーザーのあるある体験

面積測定のあるある

面積を求めるためのコマンドでツールに“面積測定”があるのですが、実行後の結果を見たら思ってもいない数字を目にして驚くことがあります。

この原因は、デフォルトコマンドが“浮動小数”だから。

まだ、この数値が変だと気付けば少しの後戻りでいいのですが、気付かずにそのまま質量計算等に進むととんでもない後戻りが発生します。

再びコマンドを“固定小数”に切り替えて面積の再測定を行う必要があります。

 

寸法線のあるある

寸法線を入れているつもりで、図形を選択していると・・・。

「気が付けば選択した線が次々と消えていっているではないか!」

この原因は、直前に“削除”コマンドを使用しており、製図モードに切り替えたにも関わらず、“削除”コマンドは有効のままになってしまうから。

これも、デフォルトのまま使用している場合に起きることが多いあるある。

他にもいろいろあります。

これらは別にあなたが悪いわけではなく、デフォルト設定に問題があるわけです。

 

今回紹介する記事に使用している2次元CADのバージョン

FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX

V7L5-04A

ICAD/SX Mechanical PRO (2次元CAD)

PCのOSはWindowsを想定しています。

ちょっと、古いバージョンですが、これから紹介する設定が無くなることは、大きなスペックダウンになりますので無いと考えていますので大丈夫です。

これらのイライラは、カスタムすれば、おおよそ解消することができます。

それはメニューセットアップの設定を行なえばいいだけ。

ICAD/SXユーザーは是非ともご自身の設定を見直してください。

この設定は特に必要な権限はありませんので、きっとあなたのICAD/SXも設定が可能。

これからデフォルト設定をカスタマイズする方法を紹介します。

この設定を応用すれば、あなた次第でもっとカスタマイズすることが出来るようになります。

説明は、応用しやすいように設定事例も記載しますので参考にしながら設定してみてください。

 

メニューセットアップの起動手順

Windowsのスタートボタンを左クリック

すべてのプログラムを左クリック

(ICAD/SXを左クリック)win10など環境設定ツールが独立しているときは不要。

環境設定ツールを左クリック

メニューセットアップを左クリック

そうするとメニューセットアップウィンドウが表示されます。

 

設定方法

説明する設定は設定事例4以外はコマンドメニュータブから設定を行います。

尚、設定を反映させるにはICAD/SXの再起動が必要になります。

設定事例を参考に、この要領で自分好みに設定を行ってください。

 

設定事例1

“面積測定”のデフォルトで“固定小数”を選択しておく。

この設定変更により、面積測定の後戻りがなくなります。

下の方にあるコマンド欄に ;ARCALC が入力されているので ;FIXED を追記する。

デフォルト ;ARCALC   →   変更後 ;ARCALC;FIXED

この設定変更より、デフォルトで“固定小数”が選択されていますので、選択を忘れる心配はなくなります。

 

設定事例2

トップメニューのコマンドボタンの初期値を指定

この設定変更により、直前まで行っていたモードはトップメニューのコマンドを選択すると同時にあらかじめ設定しているモードが自動選択されます。

“初期値を指定”にチェックを入れ、初期選択なしから、よく使用するコマンドに選択しておくといいと思います。

製図メニューなら“長さ寸法”を選択するといいでしょう。

この設定変更により、意図しない削除の悪夢から解放されます。

 

設定事例3

作図の水平線のデフォルトを無限にする。

この設定変更により、起動のたびにわざわざ“無限”を選択する面倒から解放されます。

小さな事かもしれませんが、地味に有効だと思っています。

下の方にあるコマンド欄に「;HLLINE」が入力されているので「;ULIN」を追記する。

デフォルト「;HLLINE」  →   変更後 「;HLLINE;ULIN」

この設定変更より、デフォルトで“無限”が選択されていますのでAutoCADのように使用することができます。

「;ULIN」 は無限コマンドですので、自動的に無限が選択するようになります。

 

設定事例4

アクティブビューと非アクティブビューを色分けする。

この設定変更により、パッ!と見て、すぐにアクティブビューが判断できるようになります。

同じ色だと、どの部分がアクティブビューなのか全くわかりませんので。

この設定は、「環境セットアップ」から設定をおこないます。

Windowsのスタートボタンを左クリック

すべてのプログラムを左クリック

(ICAD/SXを左クリック)Win10など、環境設定ツールが独立しているときは不要。

環境設定ツールを左クリック

環境セットアップを左クリック

環境セットアップのウィンドウが立ち上がります。

上にある システム タブを選択します。

ウィンドウの右側に「非アクティブビュー要素色」がありますので、非アクティブビューの色を設定します。

非アクティブなので、グレーやピンクなどの目立たない色がお勧めです。

 

メニューセットアップ

このメニューセットアップでは、その他にも自分好みにカスタマイズすることができるので、いろいろと試してみるといいかもしれません。

コマンド一覧

コマンド一覧はメニューセットアップウィンドウの一番下に、“コマンドキーワード一覧”がありますのでこれを左クリックするか、「Ctrl」+「L」のショートカットキーで一覧を表示させることができます。

実行したいコマンドさえ見つけてしまえば、事例を参考にカスタマイズすることが出来ます。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか、ささいな事なのですが、頻繁にICAD/SXを使用する方にとっては積み重ねで大きな改善になりますので是非設定の見直しをすることをおすすめします。

ICAD/SXはデフォルト設定に配慮がありません。

慣れればいいって話もありますが、ほんの少しのカスタマイズでそのイライラが解消されるなら、設定しない手はありません。

非常に便利になっていく設定ですので、ぜひともチャレンジしてみてください。

いやー、この機能の存在に気付いていないのは、もったいない事です。

意外に知らなかった人もいるみたいですし、ICAD/SXの情報は少ないようですので記事にしてみました。

 

 

 

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