X

スポンサードリンク

スポンサードリンク

放射能とは何か?


この説明は、小学生にもわかるように便宜上ざっくりとした説明になっています。
まずは、なんとなく理解していただけたらと思って記事にしています。

キュリー夫人

今から130年ごろ前(1896年)、ポーランドにキュリー夫人という物理学者・化学者がいました。
キュリー夫人は、暇だと言う理由(本当は違うと思います…)で、ヤバイ物質(ウラン)をこねくりまわそう(研究しよう)と考えました。
そんな感じで、そのヤバイ物質を研究した結果、すごいことを発見しました。

超小さい玉(原子の中心部)

私たちが生きている世界には空間があり、そこには様々な物質があります。
あらゆる物質の内部を、めちゃくちゃ小さいレベルのところまで拡大して見てみると、いわゆる原子というすごい小さな物質が集まったりして出来ているのですが、この原子という物質の中心部を、さらにめちゃくちゃ小さいレベルで見てみると、その中心部は、この世の中で究極レベルに超小さい玉A超小さい玉Bの2種類が固まって出来ていることがわかりました。

放射線

超小さい玉Aが何個あるかによって、その物質が「金(A玉が79個)」なのか、「鉄(A玉が26個)なのか」という感じで、その物質が何であるかが決まってくるのですが、キュリー夫人が研究していたヤバイ物質は、この超小さい玉があまりにも内部でギチギチ(容量に対して収まり切れていない状態)になり過ぎていて、あまりのギチギチ具合に、超小さい玉がバランスを崩して”ピョン”と外に飛び出して行っちゃうという物質でした。
この時、物質の原子の中心部から飛び出した超小さい玉が「放射線」と呼ばれるものだったんです。
これは、原子の内部から超小さい玉が「放」たれて「射」出されて「線」状に移動したことをイメージした言葉です。
また、放射線と言うのは基本的に原子より小さい玉が勢いよく飛び出したものを大まかに言うので、4つ(A:2個,B:2個)の玉が飛び出す場合も放射線の一種だし、AやBが単体で1個だけ飛び出しても放射線の一種なわけです。
そして、このヤバイ物質が放射線を出す時には、我々が日常生活で経験することのないレベルの大きすぎるエネルギーを出しました。
この大きすぎるエネルギーを使って発電をしたり爆弾を作ったりしたわけです。

放射能

物質が持っている内部から放射線を出す能力を放射能といいます。
つまり、放射線を出す能力という事。
放射能を持った物質は、内部がギチギチで不安定なわけですが、この放射能を持った物質が放射線を出すことによって、私たちにどのような影響を与えるのでしょうか?
リンゴがあったとして、その横に放射能を持った物質を置くとします。
放射能を持った物質は、放射線を出しまくるので、リンゴはこの放射線を沢山受けることになります。
するとどうでしょう!リンゴも物質なので、その内部には原子があります。
放射能を持った物質から放たれた放射線が容赦なくリンゴを作っている原子にぶつかってきて、この原子の配置をぐちゃぐちゃに変えてきます。
その結果、リンゴは物質としての性質を原子レベルで根本的に変えられてしまい(放射線を浴び過ぎたことによって)、リンゴの原子の中心部の超小さい玉がチギチギになってしまい、今度はリンゴが放射能を持つようになります。
つまり、このリンゴも放射線を放つようになる事があります。
※リンゴは、そうはなりませんが、例えばです。
私たち人間が、このような放射線を浴びまくると人間の細胞の中で念密に細かく設定されている原子の構造が物質として根本的なレベルで容赦なく、ぐちゃぐちゃに変えられてしまうので、それによってガンなどの病気になったりします。
放射能の研究をしていたキュリー夫人も放射線を浴び過ぎたので死んだと言われています。
逆に、この放射線を人が上手に計算して病気になった原子に当てることで、原子レベルで人体に良い影響を与えることもできると言い、これが放射線治療というやつです。

半減期

放射能を持った物質は、無限に放射線を出すわけではありません。
放射線を出せば出すほど原子内部の超小さい玉の構造が変わっていき、やがて内部のギチギチは解消されて安定します。
安定した物質は、放射能を失います。
そして、物質の種類と言うのは、原子の内部の超小さい玉の構造で決まるので放射能を失った物質は、別の物質に変化します。
放射能を持った同じ物質の原子が複数ある中で、そのうちの半分が放射線を出すことによって別の物質に変わるまでの時間を半減期と言います。
半減期をもう少し具体的に言うと…
例えば、放射能を持った同じ種類の原子が16個あるとして、この原子の半減期が1日だとすると、これらの原子のうちの8個は1日経つと放射線を出して別の原子に変わります。
2日目には、この変化しなかった8個のうちの4個がまた放射線を出して、別の物質に変化します。
3日目には、この変化しなかった4個のうちの2個がまた放射線を出して、別の物質に変化します。
半分の半分みたいに、放射能を持った物質は、放射線を出しながら、どんどん違う物質へと変わっていくわけです。

さいごに

いかがでしょうか。
かなりざっくりとした説明にはなりますが、放射能には人類は触れるべきではなかったんです。
半減期という期間が、放射能を持った物質の厄介さなどの性質の1つの目安となるのですが、残念ながらこの半減期が何万年とかである放射能を持った物質もあるので、地球(人類)にとっては、めちゃくちゃ厄介なわけです。
さらに残念なことに、半減期が経過して放射能を持った物質が別の物質に変化しても、変化した後の物質がもっとヤバイ放射能を持った物質だったりするので、やっぱり放射能の絶望感は大きいわけです。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。
Related Post