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電子レンジを考察


改めて電子レンジのことを考えてみました。

電子レンジの性能

電子レンジは、マイクロ波を照射して水分にエネルギーを与えて、温める構造となりますので、水分のない物は温めることが出来ません。
この性質によって、水分のない容器などはマイクロ波に無視(スルー)されて温められずに食品だけが温められることになっています。
いやー合理的ですね~
ヒーターなどの赤外線のように、表面を加熱するだけではないんですね。
マイクロ波は、内部まで通過するので均等に温めることが出来ます。
この性質を利用すれば、芯に火が通りにくいカボチャなどの食材は事前に“チン”しておくことで調理時間が大きく短縮できるからとても便利。

注意点

電気容量ですが、電気をマイクロ波に変換するときにロスが発生します。

消費電力(W) = 出力(W) x 1.45 と計算
1000Wの電子レンジなら、消費電力は1450W

今一度コンセントの容量をご確認ください。
15A(1500W)なら単独での使用が限界です。
無線LANやWi-Fiは、電子レンジを動作させると、通信不能になったりします。
必ずではありませんが、大きく影響を与えることは確かなんです。
なので、絶対に接続が切れてほしくない通信をしているときは、電子レンジは使用しないほうがいいですよ。

開発秘話

電子レンジで調理した最初の食物は、慎重に選ばれた結果ポップコーンでした。
これは大いに成功を収めました。
まさに内部から温めて、破裂さすことで完成させるなんて慎重に選んだってのは、まんざら嘘ではなさそう。

私が気になっているのは2番目に選んだのが卵ってこと。
これは、もはや悪意しか感じられません。
何故ゆえに、ポップコーンの調理を見た後に卵なのか?

たしかに、研究者というのは多少のいたずら心があるのは認めますが、これはあかんやつ。
私も開発設計する立場ですので実験もよく行います。
実験というのは、こうなるであろう予測のもとで行われるものです。
この研究者たちはどのような結果を想像していたのでしょうか?とても気になります。
1回目が卵ならまだ判りますが、2回目に卵は冗談にもほどがある。
この卵がどうなったかは愚問であるため、この場ではあえて説明しません。

いやー残念でした。
ただ、ポップコーンの結果を見たらだいたい想像できなかったかなぁって思います。
3回目にはウズラ卵を持ってきたようですが、もはや大きさの問題ではないことは容易に想定できていたので却下されたのは言うまでもない。

軍事利用

この電子レンジ、実は軍事利用しようとしていたんです。
マイクロ波を照射して航空機を遠隔攻撃するための研究もおこなっていました。
初の実験対象はサツマイモでテストして焼芋ができあがりました。
航空機を遠隔攻撃するための第一歩がサツマイモって、最初からただ焼き芋が食べたかっただけのように思います。

戦争中の開発だというのにとてもゆったりしています。
その後、5mの距離からウサギを殺すことにも成功しました。
航空機なんて遠くの彼方までどこかすっとんでおります。
軍事利用の開発はこれで終了。

おーぃ!

普段、ツッコミをするのは善ちゃんの専売特許、普段からボケ担当の私でもこれはつっこまずにはいられません。
とりあえず、自動車ぐらいまではチャレンジする気はなかったんだろうか?
終戦を迎えた後に開発者の一人、中島茂はマイクロ波でコーヒー豆を炒る機械を製作して東京のコーヒー店に納入していた。
そう、はじめから、軍事利用なんてやる気はなくて、戦後のどさくさに紛れて金儲けするためだけに、焼き芋だのコーヒーだの、ほんとに怪しい研究です。

商品完成

1947年、アメリカのメーカーですが、ついに調理器具と割り切った電子レンジが発売されました。
高さは1.83メートル、重さは320kgと非常に巨大なものでした。

相次いで他社が参入

この巨大な電子レンジが非常にバカ売れしたらしく、相次いで他社が参入していったそうです。
1959年(昭和34年)に東芝が国産初の電子レンジを開発し、その2年後に日立が国産初の業務用電子レンジを発売した。
その後、シャープ、パナソニックも電子レンジの発売を実現させた。
松下電器(パナソニック)は当時の電子レンジを「エレック」と名付けた。
調理する行為を「エレックする」と名付け普及・定着を試みていたらしいけど、まったく定着されず、“チンする”には到底及ばなかった。
まるで、これを思い出します。

全然普及しなかった省エネルック

最大の失敗はネーミングとこの笑顔の写真だと思いますね。
完全に周りの目は冷ややかです。
これに連動するように私は、小学校の時にいた平野くんを思い出しました。
ある朝突然、「今日から俺のことはタイラと呼んでくれ!」と言ってましたが、誰ひとりとしてタイラと呼んだ者はいませんでした。

文化庁による2013年度の「国語に関する世論調査」

90.4%が「チンする」を使用すると回答しています。
この調査結果は「チンする」という言い回しが、広く日本語として浸透していることを示すもの。
日本の初期型電子レンジには、調理完了を知らせる合図音を出す装置が付いていなかった。
調理が終わったのに気がつかず、気が付いた時には料理が冷めてしまうということがしばしばあったらしい。

電子レンジの普及

電子レンジを組み込んだハンバーガーの自動販売機が登場!
この自動販売機は電子レンジが内臓されていました。
冷凍ストックされたハンバーガーが、購入すると自動的に内蔵の電子レンジに商品が投入され、加熱されたうえで提供されるものでした。
こうして出来上がったハンバーガーはどうなって調理されたかというと「パンは蒸気でふやけ、肉はパサパサ」で、マクドナルドの出来立てハンバーガーに比べると、いささか味気ないものだったようです。

待ち時間の問題

硬貨投入から商品受け取りまで加熱時間を含め1分以上待たされる時間があったため、これもまた、マクドナルドに負ける結果となっていた。

自動販売の優位性

自動であるため、深夜でも簡便に暖かい食べ物を提供できること。
食料ストックを冷凍することで、在庫・食品劣化リスクが殆ど無くなる。
これらの利点から、無人のドライブインや高速道路のサービスエリアなどを中心に設置が進みました。
今でもありますよね、私はこのようなガッツのある機械が大好きです。

さいごに

ソビエト連邦時代のロシアでは、1976年に電子レンジの使用が禁止されました。
ロシアでは、電子レンジの使用について多くの研究が行われた際、健康にネガティブな結果が出たため、電子レンジの使用が禁止されまされました。
人間が使用できるアミノ酸(蛋白質)はL型で、電子レンジでチンすると、このアミノ酸がD型に変化してしまうそうです。
D型のアミノ酸を使用できる動物は地球には存在しないらしく、せっかくの栄養素が破壊されてゴミを摂取しているのと同じになります。
アミノ酸だけではなく、電子レンジのマイクロ波によって、ほとんどの栄養素が破壊されるため、海外ではほとんど電子レンジが使用されていません。
世界の中で、日本だけがダントツで電子レンジ使用しているという話があります。
電子レンジは、電磁波の問題が指摘されますが、そんなものより重要なものがありましたね。


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