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    Categories: メモ

本の紹介「脳を鍛えるには運動しかない!」


ハーバード大学 医学部教授のジョン・レイティによって書かれた本の紹介です。
この本を読み終わる前に、今すぐにでも運動したくてウズウズするかもしれません。

運動しないと勉強できなくなる

文武両道の人っていますよね?
あれって、いたって普通のことなんです。
なぜなら人間は、勉強したら運動がしたくなって、運動したら勉強がしたくなるものだったんです。
受験勉強だからって、ずっと机に座って勉強し続けるなんて非効率だから今すぐ辞めるべき。
作曲家のベートーヴェンだって歩きながら作曲してたし、アップルの元CEOであるスティーブ・ジョブズにしても、何か重要な話をする時や考えをまとめる時は必ず公園や道路などをウォーキングしていました。
小説家の村上春樹なんて、毎日10km走っているからフルマラソンにも出場できるくらいのランナーです。
これらの有名人は、全員机に張り付いているイメージがある人ばかりでしょ。
実は頭がいい人ほど運動をしているわけなんです。

運動は体にも精神にも脳にも良い

運動が体に良いというのはおまけで、運動は精神や脳に非常に良いということ。
実際に運動しなかったら筋肉と同じように脳も委縮してしまうらしいです。
運動するとBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質がたくさん分泌されます。

BDNFとは、脳の海馬という部分に多く存在している物質で、記憶力や学習能力が向上し、ニューロンを新しく作り出しシナプスの伝達効率を上げるための物質。

分かりやすく説明すると…脳が植物だとすると、BDNFは肥料のようなものだって。
要するにBDNFとは脳に活力を与えるもの。
つまり、運動をすれば脳にとって肥料みたいな物質がドバドバ出てくるってことなんです。
このBDNFがしっかりと脳で分泌されていれば、記憶力や集中力が高まって、アイデアが出てきやすくなります。
さらに、鬱(うつ)やパニック障害などのメンタル疾患になりにくくなり、ストレスも解消されて最高の脳の状態になるみたい。
実際、シカゴにあるネーパーヴィルという学校で1時限目の前に0時限目の授業として、体操やランニングなどの有酸素運動を始めたらしいです。
すると、0時限目の授業を受けた生徒は成績が17%アップしたという結果に。
さらに肥満率や血圧、心拍数も改善したという結果もでました。
その後、学力テストを行ったところ、ネーパーヴィルの学生は理科で世界1位、数学で世界6位になっていたと言います。
これは「ネーパーヴィルの奇跡」という有名は事例。
もう一度言いますが、文武両道は普通のことで、運動は非常に脳に良いわけです。
運動する人が頭良くなるのが当然だったんですね。

運動は精神的にも良い

運動した後って気持ちが良くないですか?それはセロトニンが分泌されることで不安が薄れて精神が安定してくるからなんです。
ちなみに、誰かと一緒にいるだけでもセロトニンが出て気分が落ち着くという効果もあって、サッカーやバスケットボールなどの団体で行うスポーツは精神的にとても良いという事になります。
他には、運動は精神疾患にも効果的なことが明らかになっています。
ストレス、パニック障害、鬱、ADHD、依存症、社会不安障害などにも効果的であることが膨大な調査によって証明されています。
つまり、精神が病んでいる人は、だいたい運動不足が原因だということ。
運動せず、ベッドに寝転んでスマホをいじっているだけだとね、精神はどんどん病んでくるってわけ。
うつ病の人って、体を動かす気力もなくなるらしいけど、逆説的に言うと体を動かさないからうつ病になるんですよね。
実際に、うつ病の人に無理やり運動をさせた実験では、薬よりも運動の方が精神を安定させる効果が高かったことがわかっています。
特筆すべきは「薬には副作用があるけど運動には副作用がない」ってこと。
つまり、うつ病の人が本当にやるべきなのは、薬を飲むことではなく運動をすることなのかもしれません。

運動しないと脳が劣化する

脳を劣化させる原因は3つあります。

運動不足

繰り返し言いますが、運動すると海馬で脳の肥料であるBDNFがでますよね。
単純な理屈ですが、運動不足になるとこのBDNFがあまり分泌されなくなり、脳が劣化していくってわけです。

加齢

歳をとると物忘れが激しくなったり認知症になったりするのは、加齢によってこの脳の肥料であるBDNFが減っていくからなんです。
ちなみに40歳を超えるとね、めっちゃBDNFが減っていくから運動しておかないとすぐにボケるかもしれません。
脳トレとか言ってゲームとか本読んでいる場合ではないですよ!
老後に仕事をしなくなってボケる人っていますよね?仕事しくなったことによる運動不足と加齢によりBDNFが急激に減ったことで脳が劣化してしまったことによることがわかっています。
歳をとったら、よけいに毎日運動をしないと脳も体も維持し続けることはできないってことなんです。
ちなみに週2回の運動をすると認知症の確率が50%も下がることが明らかになっていますよ。

ストレス

実はストレスによって、脳内では「コルチゾール」という物質が出るのですが、これはなんと…BDNFと言う脳の肥料になる物質を減らす効果があるんです!
うつ病の初期症状として、物忘れやうっかりミスが増えるのはストレスによって急激にBDNFが減っているからだったんです。

具体的な運動方法

運動は脳にも良いし、ストレスも解消されるし、認知症にも効果的だとわかりました。
では、どのような運動を行えばよいのでしょうか?
週に4回 30~60分の有酸素運動をするのがベストと書いています。

有酸素運動とは、ランニングとかウォーキング、エアロバイク、水泳とかの息が切れる運動のこと。

時間の短い腹筋や腕立て伏せは有酸素運動にはなりません。
やっぱり効果的なのは有酸素運動で、なぜかと言うと、それが最も人間に適応した運動だからなんです。
私たち人間の祖先は、昔からずっと歩いたり走ったりして狩りをしてきました。
どう狩りをしていたかと言うと、獲物が疲れて動けなくなるまで、とにかく歩いて、時には走って獲物を追尾して狩りをしていました。
その時の行動様式が私たちの体にはしっかりと組み込まれているわけなんですよ。
ちなみに、うつ病のひとや60歳以上の人は週4回ではなく、毎日運動するべきと書いています。
精神状態が悪かったり歳をとっている場合は、運動する回数を増やしていく必要があります。
この本には「先祖の活動を真似しなさい」つまりランニングやウォーキングをしなさいと書いてあります。
と言うことは、歩くだけではなくて、たまにはダッシュするのが良いってこと。
それは、獲物を追う人間のように走るってことだったんです。
まずは早歩きでウォーキングすることから始めて、帰り道の残り100mだけダッシュするみたいな感じで始めてください。
いきなりランニングをしようとすると、挫折する可能性が高くなるから、まずは軽く始めてみること。
そのうち運動するのが気持ちよくなってきて、もっと運動しようという気分にさせられます。

まとめ

・運動するとBDNFが出て脳が活性化する。
・運動はうつ病を治す可能性がある。
・運動しないと脳が劣化して認知症になる可能性が高くなる。
・ストレスや不安から逃れる方法は運動すること。
・有酸素運動を週に4回以上30~60分行う。
健康を手に入れるために、たくさんのお金は必要ありませんでした。
ただ運動するだけ。
受験勉強を一生懸命頑張ることは、ともて素晴らしいことですが、運動もしておかないと勉強の効率が悪くなります。

 


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