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最近のクルマのフォグランプが黄色くない理由


フォグランプの正しい使い方

フォグランプは、よくバンパーの中に埋め込まれているライトですが、純正のものや後付けでカスタムして付けている場合があります。
このフォグランプ、ただ明るくするためのものではないってことをご存知でしょうか。
フォグランプには正しい使い方があります。
フォグランプとは、道路運送車両法で「前部霧灯」と呼ばれるクルマのライトの一種。

前部霧灯の読み方・・・ぜんぶむとう

「フォグ」とは「霧」という意味で、濃霧が発生して視界が悪くなったとき、周りに自分の存在をアピールするために使用する使う補助灯としての役割があります。
フォグランプは、霧の中で自分の視界を確保することにもあり、本来の目的の対向車や他の車から気付かれやすくなり、安全性が高くなります。

フォグランプの効果

雪のときや霧の中では、視界の確保が難しくなってしまって、この時ハイビームを使って遠くの視界を確保しようとする人がいますが、これは逆効果。
雪や霧の場合、ライトの光が雪や霧の水分に反射してしまうから余計に視界が悪くなります。
そこで重要になってくるのがフォグランプの特徴。
フォグランプの光は、上下を照らす効果を少なくして左右を照らす幅を大きくするように作られています。
この特徴があるため、雪や濃霧でフォグランプを付けると効果があります。
左右の視界が取れるようになれば、対向車に気づかれやすくなり、白線の確認や歩行者なども確認しやすくなります。
濃霧意外でも、夜の細い道などでは、周りを広く照らせるので歩行者や自転車を確認しやすくなる効果も期待できます。

黄色のフォグランプが少なくなった理由

現在(2018年)のフォグランプは白色のものが多く、純正でもほとんど白色に近いものが使われることが多くなりました。
私がクルマを乗り出した頃(1990年)は、フォグランプと言えば黄色だったんです。
その時、白熱球の電球を黄色いライトカバーを使って、あえてフォグランプを黄色にしていました。
たまに、ヘッドライトも黄色の人がいましたが・・・。
近頃では、青やピンクのLEDでフォグランプをカスタムしている人を見かけますが、濃霧の時は白や青よりも波長の長い黄色が一番効果的なんです。

実は、黄色よりも波長が長い赤色が一番効果的なのですが、道路運送車両法では一般者にはブレーキランプ以外に使ってはいけない事になっています。
パトカーなどの特殊車両には赤色の補助灯を使用してもよいことになっています。
最近、フォグランプの性能も良くなってきたこともあり、色がついたフォグランプだと、逆に距離感が掴みにくくなるようになったことから、白色のフォグランプが多く採用されるようになりました。
他の理由としては、効果よりもデザイン性を重視して白色にしているとも言われています。
私は家電を設計しているのでわかるのですが、メーカーは機能よりもデザイン性に力を入れる傾向が強いため、はっきり言って「流行」でしょう。

色温度によるライトの色

フォグランプもヘッドライトと同じで、色温度というものがあります。
通常使用される温度は、3000~30000Kくらいで、黄色から数字が大きくなればなるほど青くなってきます。

Kとは、ケルビンと読み、1K = 273.15°C となり、10K = 283.15°Cとなり、スタート地点が違うだけで、一般的な摂氏[°C]と同じ感覚で大丈夫です。

純正のフォグランプでは4300Kか6000Kがよく採用されています。
3000Kだと黄色に見えて、4300Kになるとほとんど白色に見えます。
6000Kになると、ほんの少し青っぽい白色に見えます。
これ以上の数値になると、どんどん青色に近づいていくイメージです。

さいごに

フォグランプを点灯させることにより、自分の存在を周りにアピールすることが出来ます。
それは、濃霧や雪のときに視界が悪く、左右の視界が確保できないときに使用します。
そして、フォグランプが必要ではなくなれば、対向車の迷惑にならないように消すことがフォグランプの正しい使い方となります。
フォグランプを夜に常時点灯していると、電力使用量が増え、必要以上に発電機が稼動するため、燃費が悪くなってしまいます。
フォグランプの本来の意味を知り、効果的に使って、人に迷惑にならないように使いましょう。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。