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エアコンに頼らず、家を涼しくする方法 樹木編


この記事は、夏にエアコンに頼らず涼しく過ごすための方法を記事にしたものです。

第一回から読まれる方は、こちらをクリックしてください。 ←リンク貼っています。

樹木は涼しい風を生む

第四回では薇気候の話をしましたが、どうやら薇気候は樹木によって作ることが出来そうです。
樹木で覆われた公園は涼しいですよね。
木があると、その下に木陰ができ太陽の熱を遮ってくれます。
そのため、輻射熱の影響を受けないため涼しく感じることができます。
でも、樹木の効果は日を遮ることだけではありません、樹木があることによりそよ風が生まれるのです。

樹木は天然の空調システム

樹木は、根から水を吸い上げ葉から蒸散させています。
水が、液体から気体に変化するときには周りの熱を奪います。
これを気化熱といいエアコンが冷えるしくみもこの気化熱を利用したものです。
樹木の葉から水が蒸散することによって、南側の日を受けた葉の付近には水分を含んだ空気が生まれます。

プチクイズ

問題
水分を含んだ空気と乾いた空気とでは、どちらの方が重いのでしょうか?
ヒント
雲は雨の元なので水分を多く含んでいます。
その雲が空に浮かんでいるということは・・・
答え
水分を含んだ空気のほうが軽いのです。
一瞬、水分を含んだほうが重いように思うかもしれませんが違います。
水分を含んだ空気は軽いので上昇して雲になります。
つまり樹木の周辺では上昇気流が生まれます。
上昇気流が生まれると、それを補うように下降気流が日の当たらない北側で発生します。
下降気流がひなた側に引き寄せられ、樹木の中には涼しいそよ風が発生します。
樹木の周辺で生まれる風の流れは、地上付近の暖まった空気と上空の冷えた空気を循環させるシステムを作っているのです。

家の南側と北側には樹木を植えると効果的

南側に樹木を植えて日光を遮断しつつ、葉からの蒸散により湿って空気を作り、上昇気流により家の中の暖かい空気と共に上空へ排出し、北側に樹木を植えて冷えた空気を家の中に取り入れることができれば、樹木は天然の空調システムに利用することができます。
南側に植える樹木は、夏の間に葉がしげる「落葉樹」を選びます。
落葉樹は冬になると葉がすべて落ちてなくなりますので、冬には日差しを取り入れることが出来るからです。

おすすめの落葉樹

ハナミズキ、ジューンベリー(アメリカザイフリボク)、アオダモ(コバノトネリコ)、ライラック、白木蓮(ハクモクレン)、アジサイ、イロハモミジなど
北側に植える樹木には、年中葉がしげる常緑広葉樹や常緑針葉樹を植えると冬には防風林の役割になるのでおすすめです。

常緑針葉樹

黒松、赤松、五葉松、エゾ松、トドマツ、トウヒ、カヤ、コウヤマキ、スギ、サワラ、ヒノキ、モミ、ヒバなど

常緑広葉樹

スダジイ、アラカシ、シラカシ、タマツバキ、アオキ、サカキ、ツツジ、サツキ、ヤブツバキ、サザンカ、チャ、サンゴジュ、モッコク、ヒイラギ、キンモクセイ、イヌツゲ、ゲッケイジュ、カナメモチ、ネズミモチ、クチナシ、ジンチョウゲなど

私の家は南側に藤を植えています。
その藤は、昔に岡山から瀬戸大橋に乗る前に瀬戸大橋架橋記念公園で休憩しているときに拾った種が大きくなり、今では木になっています。
面白半分で、植木鉢に植えたら芽が出てきて何度も枯れそうになりながらも今では丈夫に育ちました。
ツル性なので自由に誘引できますし、春にはむらさき色の大きな花が咲きます。
冬になれば葉はすべて落ちるので、今のところ思ったように仕上がっています。
ですが、棚を作ったりと手間がかかるのでお勧めには選択していません。
シンボルツリーとして、シマトネリコを植えています。

エアコンに頼らず、家を涼しくする方法 つづき ←リンク貼っています。


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