X

スポンサードリンク

スポンサードリンク

アドラー心理学の「嫌われる勇気」を実践する


告白

ある日突然、善ちゃんから相談の電話がありました…
善:「ある女の子に告白したいけど…どうしても告白出来なくて…」
瀧:「ん!…なんで?」
善:「どうせ俺が告白してもフラれると思うねんなぁ…だったら、このまま何もしない方がいいかなって」
瀧:「で!…相談の内容は?」
善:「お前もわからん奴やなぁ~そうは言っても告白しないのも辛いねんって話やろうが!」
瀧:「じゃぁ告白すればいいのに…告白できない理由は?」
善:「俺は身長も低いし顔も悪い。昔学校で容姿や頭が悪いのをバカにされたのがトラウマで、それから女の子に消極的になってるねん。」
瀧:「そんな自分を変えればいいだけじゃぁ?」
善:「あのな…こんな歳になったら、そう簡単には自分なんか変えられへんやろ~」
瀧:「そんなことないよ、他人は変えられないけど自分は何歳になっても変えられるはず。アルフレッド・アドラーの本で「嫌われる勇気」ってのがあって、その本にはこう書いてあるよ」

今この瞬間から人は変われるし、幸福になれることもできる


善:「なんかインチキっぽいわぁ~」
瀧:「なんも知らんくせに…お前のような劣等感に悩まされて生きるのが辛い人を救う学問がアドラー心理学やから。アドラー心理学では”過去(トラウマ)”は今の行動に全く影響を与えないものと考えるって書いてるよ。」
善:「告白できない原因は過去(トラウマ)にはないってこと?」
瀧:「そのとおり。学校でイジメられていた人全員が、自信を持てずに消極的になると思う?学校でイジメられていた過去を持っていてもポジティブで大成功する人もいるし、身長が低くても自信があってモテる人もたくさんいるよ。」
善:「過去のイジメが原因で塞ぎ込んでしまう人もいるやろ!」
瀧:「確かに(ここに)います…それでもね、今の状況と過去は関係ないってこと。アドラー心理学では”過去の原因”ではなく”今の目的”から物事を考えるんよ。」

原因論 = 原因(過去にバカにされた)→ 結果(告白しない)
目的論 = 目的(告白しないから) → 手段(昔バカにされた事)

「告白したくない」という目的を果たすために、使い勝手の良い「過去の辛い経験」や「自分はダメなやつ」だという感情をでっちあげてるんです。
善ちゃんが告白しないのは、告白さえしなければ嫌われることもないし、フラれても傷つかずに済むからだと思います。
つまり”傷つきたくない”という目的を果たすために”できない理由”を作っているわけ。
深く考えてほしいのですが、告白できない原因が全ての過去(トラウマ)になるのだとしたら、その人は何をやっても無意味になってしまうことになります。
その考え方は危険で人間を堕落させる可能性があります。

変わるために

まず、過去(トラウマ)など関係ないと考えること。
そして、嫌われることを恐れずに告白すればいいのです。
フラれてもいい、そうすれば今より前に進むことができるのは間違いありません。
自分を変えると言うのは、今まで入らなかった立ち入り禁止エリアへ一歩踏む出すことでもあります。
今までやりたかったけど、怖くてできなかったことに一歩踏み出す勇気を持つこと。

善:「それでフラれたら意味ないやん!」
瀧:「告白せずに悶々とただ”できない理由”を考えて時間を無駄にしているほうが意味ないと思うよ。」

告白の結果は、自分ではどうしようもないわけ。
どうにもできないことを考えるよりも、告白できた自分、変化した自分を喜ばしいと思うべきです。
もっと言えば、そもそも善ちゃんのことなんて誰も見てないんですよ。
例え善ちゃんが誰かに告白しようが しなかろうが みんなどうでもいい。

善:「そんなことないやろ~お前は絶対に俺を笑い者にするんやろ~」
瀧:「いいや、昨日(きのう)の天気くらいどうでもいい話やわ」
善:「確かに昨日の天気なんてどうでもいいけど!」
瀧:「顔がブサイクとか体格がデブとか気にしているのはあなただけです。」
善:「デブとは言ってないぞ~」

嫌われる勇気の本中には「人間の悩みは全て人間関係の悩み」って書いてある。
顔が悪いのも、頭が悪いのも、背が低いのもそう、他人がいるから顔が悪いだとか身長が低いとかに悩むわけ。
もし自分しかこの世にいなかったら身長や顔になんか悩むわけがないでしょ。
そもそも「身長が低いのはモテない」というのは、あなたの考え方だから。

この世の中に良いも悪いも存在しない

自分の捉え方次第

捉え方次第で人生は決まると言っていいよ。
頑張っても意味がないと考えてしまって行動しないのか、ポジティブに捉えて乗り越えるのかは自分次第ってこと。

善:「じゃぁどうすればええんや!俺は臆病やから行動でけへんねん!」
瀧:「だったら他人から嫌われればいいだけ」

なにも、わざと嫌われろって言っているわけではありません。
ここで言いたいのは”他人から嫌われることを恐れていたら、自分らしく行動できない”ってことと知ってください。
嫌われると思うから告白できないわけです。
だったら、嫌われてもいいと思って告白したらどうかって話。
アドラー心理学では、他人から好かれることも褒められることも期待してはいけない」と考えています。
誰かから褒められるために仕事や勉強、告白をするのなら今すぐ辞めるべきなんです。
その場合、誰も褒めてくれなくなったら辞めてしまうから。
もし他人に好かれることばかり考えていたら、毎日全員の顔色を伺ってよい顔をして生きなければいけない。
それはあまりにも窮屈だと思いませんか。
今行動できないのは、過去や能力不足など一切関係なくて、ただ他人から「嫌われる勇気」がないだけ。
そのままだと自分の生き方を貫くことができないです。
親とか、友達とか、先生に褒められることや嫌われることを気にせず自分の信じる道をいけばいいのです。
そうやって生きていけば、人間関係の悩みは減っていきます。
だって、誰かに嫌われることも褒められることも気にしないでいいんだから。

善:「そんなことをしたら俺は孤立しそうやわ…」

他人に貢献する

孤立すればいいのです。そうすれば自分のやりたいことができるはず。
そうして生きていると、必ず本音でわかりあえる友達ができるんです。
ここまで読んでも、どうしたら”嫌われる勇気”を出せるのかがわからない人もいますよね。
勇気がない人は、自分は無価値な人間だと感じているからなんです。
自分に価値があると思えることが出来れば、誰に嫌われても気にしなくなるわけです。
人目など無視することができて、褒められても嫌われてもどうでもいい。勘違いでもいいからそう思う事が大切なんです。

具体的な方法

人は誰かの役に立っていると思えた時にだけ自らの価値を実感することができる

その方法は簡単で、他人に貢献すれば良いってことになります。
ここで絶対に間違ってはいけないのが、他人に好かれたり褒められたりするために貢献するわけではないってこと。
例え誰も褒めてくれなくても、仮に嫌われようとしても自分が他人に貢献していると思えることをすればいいんです。
そもそも”他人に貢献するのは自分の為”なんです。
募金だって親孝行だってそう、仕事もペットの世話も全部自分の為だと知ってましたか?
誰かの役に立つと思えれば自分の価値を実感することができるので、他人が褒めてくれるかなんて関係ありません。
自分が他人に貢献していると思えば自分の価値を実感して自信や勇気が湧いてくるものです。
例えば仕事は”必ず誰かの役に立っている”と思えまたりしませんか?
つまり、仕事は自分の価値を感じられる行為だったんです。
※そう思えない仕事は見直した方がいいかも…
大富豪でも仕事を続ける人はいますよね?仕事で誰かの役に立つことで自らの価値を実感するためだったんですよね。
事じゃなくても自分が他人に貢献していると感じられればなんでもいいわけです。
道路の掃除とか、考えればいくらでもあります。
そもそも人間は存在しているだけで親や友達、ペットからすれば十分役に立っているってことを知っておいて欲しいです。

さいごに

行動できないのは過去(トラウマ)や能力不足など一切関係なく「嫌われる勇気」がないだけ。
そして嫌われる勇気を手に入れるためには他人に貢献する必要があるってこと。
その代わり、他人から褒められることや嫌われることを気にしてはいけない。
なぜなら、他人の期待に答えると自分の思うように生きられなくなるから。
これからは自分なりに他人に貢献して自信をつけて、なんでも挑戦してください。
今からの未来には、過去も感情も関係ないはず。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。
Related Post