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    Categories: メモ

震度8が存在しない理由


最大震度とは

気象庁が定める気象庁震度階級のうち、最も階級の高いものとなります。
そして、その段階が10段階あります。
このことから、震度10が最大だと認識している人も多いのですが違います。

震度 計測震度
0 0.5未満
1 0.5以上 1.5未満
2 1.5以上 2.5未満
3 2.5以上 3.5未満
4 3.5以上 4.5未満
5弱 4.5以上 5.0未満
5強 5.0以上 5.5未満
6弱 5.5以上 6.5未満
6強 6.0以上 6.5未満
7 6.5以上

この表に示すように、最大震度は7が最大となり、震度8は存在しません。
初めは、震度5(4.5以上5.5未満)でしたが、1995年 阪神淡路大震災以降、同じ震度5でも被害が大きく異なると言う理由から、震度5が震度5弱と震度5強に分割されました。

震度8がない理由

なぜ震度7が一番上で、震度7弱、震度7強がなく、震度8が設定されていないのか?

最大計測震度

まず、観測を始めてから計測震度7.5以上の大きな揺れが観測されたことがないことが理由の一つです。
1995年 1月17日 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の計測震度6.6
2004年10月23日 新潟県中越地震の計測震度6.5
2011年 3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の計測震度6.6
2016年 4月14日 熊本地震(前震)の計測震度6.6
2016年 4月16日 熊本地震(本震)の計測震度6.7
2018年 9月 6日 北海道胆振東部地震の計測震度6.5
今後、計測震度7.5以上の揺れを観測すれば震度8が作られる可能性があるのかもしれません。

防災機関の初動

防災機関は、最大震度によって初動対応が決まっているんです。
震度5弱以上で、海上保安庁(海保)や・防衛省が被害確認します。
震度6弱以上で、総理大臣官邸の危機管理センターに緊急参集チームが自動的に参集されます。
震度7では、現地からの情報を待たずに甚大な被害がでていることを前提に対応が勧められます。
過去に発生した大震災では、甚大な被害が出たものばかりですよね。
震度が地震発生直後に発表される大きな理由の一つに被害の推定があります。
震度4~5弱なら、被害が出ている可能性があると推測できます。
過去の経験から、震度7であれば、間違いなく甚大な被害が出ていると推測できます。
つまり、震度7時点で最大限の対応をとるため、今のところ震度8を作っても、それ以上の対応がないので意味を持ちません。

さいごに

結論として、震度7が一番上で、それ以上の震度を必要としないくらい大きな被害が出るということです。
震度8以上の震度は存在しないのに、震度は10段階あるため震度10が最大だと誤解している人がいれば再認識していただければと思います。
まさか震度10から見たら、震度7はそれほど大きくないなんて思う人はいないとは思いますが念のため


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