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    Categories: メモ

エアコン工事作業の備忘録2


参考記事:エアコン工事作業の備忘録1

2020年9月30日の現場

この日のエアコン取付は、ミッションインポッシブル髣(さながら)の現場でした。
5階建てのビルの所有者による依頼で、3階に室内機を取り付けして、室外機は屋上に設置する工事でした。
ドレンホースは3階から1階までドレンホースを垂らしたので、かなり延長ました。。。
かなり延長ことにより、材料費もかかったため、こちらは別料金で頂くことになります。

Q&A

Q:ドレン水だけなので、3階から垂れ流しでいいのでは?
A:3階からのドレン水による音は、相当なものとなるため、1階の人が迷惑になり、クレームになることが予想されるので、ドレンホースの延長は必須工事となります。

屋上に設置する室外機から3階の室内機までの配管も固定することが出来ず、若干不安の残る現場ではありました。
足場を組んでいたら、綺麗に固定することも出来たのですが、そうなると取付の時も取外しの時も足場が必要になり、工事料金が異常に高くなるため、今回は途中の固定を断念しました。

本日の学び

室内機の最上位置

室内機を取付ける位置で、出来るだけ高いところに付けたい場合、室内機の上側の爪と室内機の上面の高さを図ったところの距離が、天井からの最小距離となる。
爪を引っ掛けるギリギリのところが最大となるわけでした。

尻抜き(けつぬき)の場合、背板の上下位置

配管を通過させる穴の最下部と爪の高さを同じ下面にすること。
(下図で、赤い線が爪をかける位置です。)
下の爪は、室内機の最も下にあるため、穴がこの位置よりも高くなると、室内から見えちゃいます。
爪にかかると、室内機は5mmほど下に下がるため、ギリギリでも大丈夫なんです。
なぜギリギリにするかと言うと、ドレン水がスムーズに流れるようにするためには、室内機よりも穴が下にある方が良いわけです。

尻抜き(けつぬき)の場合、背板の左右位置

壁側と室内機の距離は、手が入る距離でないと、室内機をかけられない。
左右にある窓や壁との距離を把握するためには、下の爪の中心から正確に距離を計測します。

室外機が室内機よりも上に設置する場合の配管

3階の穴から、一旦下におろしてから、Uの字を作って折り返して屋上に伸ばしていきます。

この理由は、雨が降った場合、一旦下に雨水を流しておかないと、室内に雨水が流れる可能性があるため、これを避けるため。
穴にはパテを埋めてはいますが、パテも万能ではないため、このような施工をする必要があります。
この施工方法を見れば、職人の腕がわかるものです。

さいごに

この時の工事では、場所が場所なだけに配管カバーを取り付けることが出来なかったのが残念でした。

工事中、他の家のエアコン配管を見ると、断熱材がボロボロになっていました。
断熱材がボロボロになったら、一気に熱効率が悪くなり、冷えなかったり、電気代があがったりします。
化粧カバーって、エアコンを買い替えても使い続けることができるし、見栄えも良いし、断熱材が紫外線や風でボロボロになることもなくなるので、ほんとにお勧めだと実感しました。
今回は、余分に費用を頂いたこともあり、いつもよりも多く断熱材や硬テープを巻いて、且つ対候性に優れている硬テープを使用しました。
現場が現場なだけに、やり直しの工事ができないので慎重にしました。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。
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