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使い捨てカイロの作り方


使い捨てカイロの材料

使い捨てカイロの有効利用方法でも紹介していますが、カイロの中身は「鉄粉・水・活性炭・バーミュライト・吸水性樹脂・食塩」。
これらの材料は簡単に入手できるものばかりですね。
これらを使えば自分で簡単に作ることが出来ます。

準備するもの

鉄粉

鉄粉は100~300メッシュを使います。

バーミキュライト

本当は活性炭を使用したいところですが、コストを抑えるためにバーミキュライトにします。
※代用品:パン粉

食塩

容器

容器にするのはキッチンペーパーでもいいし封筒でもいいしビニール袋でも大丈夫です。
ビニール袋を使用する場合は空気が入るように工夫してください。
ビニール袋で何度か作っていますが、まるでシンナー中毒のような姿で怖いといわれます・・・

使い捨てカイロの作り方

準備した袋にバーミキュライトを大さじ3杯入れ、食塩を小さじ1/2程度(ひとつまみ)入れてよく混ぜます。
そこに約4cc程度の水を入れてバーミキュライトに全部吸収させます。
できれば霧吹きがいいですが、そのままの水でも大丈夫です。
最後に鉄の粉を大さじ2杯程度入れてから振ると発熱してきます。
※鉄の粉は扱いに注意が必要! 目に入ったりしないように慎重に扱いましょう。

ちなみに水の代わりにオキシドールを入れると、かなり高温になります。
バーミキュライトではなく、活性炭を入れてもかなり高温になります。
あとバーミキュライトはパン粉でも代用できます。
これらの量と組み合わせによって、発熱温度や持続時間が変化します。頑張ってオリジナルを作って欲しいと思います。

酸化するとなぜ熱が発生するのか

紙などの可燃物(炭化水素)が空気中の酸素と反応することを燃焼といいます。
この反応はまさに酸化そのもの。
この酸化反応で二酸化炭素と水へと変化し、その時に発生するエネルギーが、とても大きいので熱以外に光も伴い炎になります。
だから酸化反応では発熱し、大きな酸化反応になれば発光も伴うわけなんです。
ちなみに、ご飯を食べると体が温かくなるのも酸化反応。
食べた物が体内でエネルギーに変わるのは酸化そのもの。
呼吸により酸素を取り込み、食べ物と反応して二酸化炭素(生成物)を吐き出します。

無限に反応するカイロ

実現しない話ですのでツッコミなしでお願いします。
使い捨てカイロが温かくなるのは酸化反応でした。
ならば無限に酸化反応するなら、いつもまでも温かいカイロが出来上がる理屈になります。
酸化とは対象とする物質が電子を失う化学反応のこと。
具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは物質が水素を奪われる反応など。
例えば、鉄がさびて酸化鉄になる場合、鉄の電子は酸素(O2)に移動しており、鉄は酸化されていることが分かります。
ならば酸化鉄には酸素が含まれています。
外部の酸素を遮断して酸化鉄粉(使用済カイロの中身)と鉄粉(未使用の鉄の粉)が酸化反応すれば、酸素はそれぞれの鉄粉の間を交互に移動し、いつまでも酸化反応が続くことになるんじゃないだろうか!

まとめ

鉄が塩水で錆びることは、なんとなく知っていると思いますが、その錆びる現象が酸化。
酸化するときに発熱することを利用したのが使い捨てカイロの原理だったんです。
鉄の粉と鉄を錆びさす食塩水があれば単純に発熱はします。
費用対効果のいい組み合わせを見つけるのも面白いかもしれません。
これは自由研究のネタにもちょうどいいので、高温になる組み合わせを見つけて温泉卵でも作ってみてください。
70度くらいなら比較的簡単に実現できます。

トリビア

お菓子の販売で有名なロッテですが、初めて販売したのは使い捨てカイロです。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。