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エアコンに頼らず、家を涼しくする方法 熱の移動編


東日本大震災による福島第一原発事故や浜岡原子力発電所の停止問題を見てもわかるように、世の中の電力供給は不安定になりつつあります。
現在の住宅は高気密に設計されていますので、暑い夏はエアコンを使用する前提で設計されています。
もしも、エアコンが使えないような状況が突然やってきたら私たちはどうやって対処すればいいのでしょうか?
ステップを分けてブレイクダウンしながら涼しくすごすための方法を考えていきましょう。
この記事はシリーズで完結するようにしています。

涼しいとは

涼しいとは、どうゆうことなのか?
「はい?」
「そんなこと、いちいち言われなくてもわかるよ!」
そう思うかもしれませんが、これは結構重要な話です。はじめに押さえておく必要があります。

確認実験

本日の気温は32度ありました。
室内の気温は27度あります。
室内には鳥のぬいぐるみと鳥の銅像が置いてあります。
善ちゃんに、どちらにも触ってもらってどのように感じたか確認しました。

結果

ぬいぐるみよりも銅像の方が冷たく感じたようです。
どのくらい温度差があるように感じたか?を確認しました。
善ちゃんの答えは「5度ぐらい銅像が冷たく感じる」と答えをいただきました。
この結果は大方の想定どおりでしたし、みなさんも「そうだ」と思ったはずです。
これからが意外に知られていないので続けて確認していきます。
ぬいぐるみと銅像の温度を、善ちゃんが触る前に放射温度計で測定していました。
※放射温度計とは物に触れずに温度を測定できる優れものです。

どちらの鳥も温度は同じで26度でした。

善:「うっうそやろー!」

瀧 :「ホンマ」

善:「いや、おかしいって明らかに体感温度が違いすぎるって!」

この結果には善ちゃんも非常におどろいていました。
この実験の肝はここでした。
「体感温度」 = 「実際の温度」ではないってこと。
例えば、冷蔵庫に手袋とグラスを入れていたら、どちらも同じ温度で冷えているはずです。
それなのに、いざ取り出してみると手袋よりもグラスのほうが冷たく感じるものです。
どうでしょうか、涼しくするためのヒントが見えてきそうに思いませんか。

体感温度が低く感じる原因

どうもその答えは物質の熱の移動するスピードが関係しているようです。
人間の体温は約36度です。
鳥のぬいぐるみと鳥の銅像はどちらも26度でした。
鳥に触れるとカラダの体温が鳥に向かって熱が移動します。
銅とぬいぐるみでは熱の移動するスピードが違います。
これを熱伝導率といいますが、銅の方がぬいぐるみよりもはるかに熱伝導率が高いのです。
つまり、熱の移動が早ければ涼しい(冷たい)と感じることがわかります。
肌の触れる、例えば足の裏に対してならカーペットよりもフローリングがいいです。
カーペットが常設されている場合はイ草のラグを敷くか下記のような冷感ラグを敷くといいです。

ですから温度そのものを下げる必要はなく、熱の移動をコントロールすることが出来れば暑い夏も涼しく過ごせるのかもしれません。

エアコンに頼らず、家を涼しくする方法 つづき ←リンク貼っています。


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。