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    Categories: メモ

本の紹介「一点集中術」


著者は、デボラ・ザックといって経営者でありながらビジネススクールの教員も務めている人。
この本を読めば、1つのことに集中することで、今までの何倍も効率よく仕事に取り組むことが出来るようになるかもしれません。

マルチタスクは非効率

マルチタスクとは、一度に2つ以上のことをする人のこと。
歩きスマホやテレビを見ながら食事するとかは行儀悪いですが、このような行動がマルチタスクで普段から実行している人って多いんです。
仕事しながら電話に出て話をするとか、SNSをチェックしながら旅行の情報を調べたりする人もいますよね。
なぜなら、そのほうが効率がいいと考えているからでしょう。
でもこれ、実は非効率だと書かれてました。
人間は本来、1つのことにしか集中することができないように出来ています。
スマホ操作しながら友達の話を聞いてても、全然内容が頭に入ってこなかったりしませんか?
それは、2つの行動を人間は同時にこなすことが出来ないように出来ているからなんです。
これはあるあるなんですが、マルチタスクをしている人ほど仕事ができない人が多いようです。

シングルタスクは効率的

世の中の成功者呼ばれる人ほどシングルタスクです。
才能がなくても成功は出来ます。

成功者とは、集中力を発揮した普通の人間のこと

その集中力を身に着けるためには、マルチタスクではなくシングルタスクで作業をする必要があります。
つまり、1つの作業に集中するってこと。
効率を上げようとするあまり、一石二鳥とか言ってマルチタスクになりがちなんですが、それは間違えているということ。
私の場合、本を読むのが好きなので、本を読んでいる時は周りのものが見えなくなって音も聞こえなくなります。
あなたもこんな経験したことありませんか?
これを「フロー状態」といい、目の前の事だけに完全に集中すると起きる現象です。
フロー状態とは、1つの物事に没頭している時に人が入り込む精神状態のことで、とても心地よく、多幸感(たこうかん)があるということ。
これによって、高い能力を発揮できるようになるわけです。
これ、マルチタスクで作業をしている時には絶対に入れないゾーンですよ。
マルチタスクをしている人は、シングルタスクの人よりも、集中力がなく生産性が低いことが最近の研究で分かってきています。
1つに集中するからこそ、大きな仕事を短時間でやり遂げることができるわけなんです。
時間がないからと言って、一度にたくさんのことをやるのは間違いで、忙しい時ほど1つの物事に集中しなければならないんです。

マルチタスクは不可能

先ほども少し触れましたが、神経学的に人間がマルチタスクをするのは不可能だということがわかっています。
マサチューセッツ工科大学のアールミラー博士は「人が何かをしている時に、別のことに集中することはできない。できるという人がいたらそれは単なる勘違いだ。」と断言しています。
でも…マルチタスクを実行している人は存在しているようにも思えます。
この本によると、それが勘違いというのです。
何かをやってる気になっているだけで事実は、次から次へテレビのチャンネルを変えるみたいに、カチカチと作業を切り替えているだけだったりします。
こんな風にカチカチとテレビを切り替えてたら、テレビの内容なんてよくわからないはず。
これと同じことがマルチタスクの人の脳で起こっているわけです。
例えば、スマホ操作しながら車の運転をしている場合
「スマホ→運転→スマホ→運転…」
という感じで脳で切り替えています。
だからスマホ操作して運転している人に事故が多かったわけ。
自分では同時に出来ているつもりでも、、脳は1つの物事にしか集中できてなかったんですね。

スマホをサイレントモードにする

ここまで読んだら気が付くと思いますが、私たちの生活環境で1つの物事に集中するのはなかなか難しいですよね。
特にスマートフォンは、私たちから集中力を奪う一番厄介な存在。
LINEなど、仕事中であっても鳴ると気になって集中できなくなります。
仕事中なので無視しようとしてても、もしかしたらって気になって開くと、どうでもいいことがほとんどだったりします。
そこで集中力はプツッっと切れてしまう。
集中力を身に付けるには、私たちの集中を脅かすものを徹底的に排除した方がいいわけで。
まず、スマートフォンの通知を全てオフにして、音が鳴るものは全てミュートにするのがベストなんです。
そうしないと、1回集中力が途切れると、元の集中力に戻るのに25分かかることがわかっています。
そこで1つの疑問が出てくると思うのですが、メールや電話に気が付かないと困るのでは?って事ですが、朝昼晩に1回など、決めた時間にしか確認しないって方法。
それぞれの時間をメール確認とその返信、着信履歴の確認とその折り返し。これも1点集中で行いましょう。
付け加えて、机の上が散らかっている状態だと、注意散漫になって集中力が途切れる原因となります。
なぜなら、例えば気になる漫画が目に入ってしまったら急に漫画が読みたくなって集中できなくなるって人もいるでしょう。
そうならないように、集中力を奪う可能性があるものは目の見えないところにしまっておくのです。

メモをする

例えば仕事中に、友達に貸した工具が返ってこないことを思い出したとする。
「そういえば友達に貸した工具が全然返ってこないな~」
「いつも会ってるときは言い忘れてて今日までズルズル忘れてる…」
「いや、あっちから返しに来いよなぁ」
こんなこと考えながら仕事してたらイライラして、もう仕事どころではなくなります。
こんな感じで、頭の中で色々なことを考えていたら、目の前の1つのことにも集中できなくなります。
映画を見ている時に、他の事を考えないように、仕事や勉強に集中するときは、目の前のこと以外考えてはいけないんです。
そこでオススメなのは、仕事中などに他のアイデアや何か思い出した時は、一言メモに書き留めてから今やってる作業に集中するといいと書かれています。
そうしておくことで、メモに残してあるから後で忘れる心配もなく、メモの事を実行するのは、今集中している作業が終わってからすることができます。

電話にすぐに応じる必要はない

仕事に集中している時に、電話や直接話しかけられることがあると思います。
でも、すぐに対応する必要はありません。
赤ちゃんじゃないんだから、ほとんどのことは少し待たせても何の問題もないはずなんです。
とにかく集中力を優先すること。
待たせる時は、無視するのではなく、丁寧に礼儀正しく対応しましょう。

「連絡ありがとうございます。約30分後に対応します。」

全ての質問や問い合わせに対応していたら、自分の成果なんて上がりません。
重要なのは、今取り組んでいることが終わったら、ちゃんと相手だけに集中して話を聞いてあげること。
そうすれば信頼関係は壊れません。
むしろ一番ダメな対応は、パソコン作業しながら適当に目も合わせずに相談に乗ったり電話に出ること。
これをすると、相手は自分がおざなりにされていると思い、信頼関係が下がります。

電話に出るのも、相手の相談に乗るのも1点集中で

重要なことは朝イチで片づける

どうしても取り組まなければならないけど、うんざりしてしまうことがあると思います。
重要な人物に挨拶に行くとか、社運をかけたプロジェクト資料の作成など
重要だけど、どうしても気が乗らないことを先延ばしにしていると、1日中そのことを考えてしまって、集中することができなくなります。
そういった重要なことは午後ではなく、朝イチに片づけた方がいいんです。
そうすれば、午後からはそのことを考えずに済みます。
そうすることで、集中力を保つことが出来るというわけなんですね。

さいごに

この本を読むと、こんなにもマルチタスクがダメなことなんだとハッキリ認識することができます。
時間がないからこそ、1つ1つのことに集中して取り組んでいくことがいい思いました。
集中力はとても重要だと私も考えていて、過去にも似たような記事を書いております。
時間があり、興味があればリンクを貼っておきます。
参考記事:本の紹介「人生が変わる時間術大全」
参考記事:集中力を高めるための環境づくり

 


葉隠 瀧: このサイトを管理しているのが葉隠 瀧です。
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