考え方

『明日から来なくていい』と『解雇』は違う

『明日から来なくていい』と『解雇』は違う

会社(雇い主)の指示

サラリーマン(会社員やアルバイトなど)で、ミスを連発したりして信用を失った挙句「明日から来なくていい」と言われたらショックですよね。
このセリフを言われたサラリーマンはクビに(解雇)されたと思うかもしれません。でもそれは勘違です。
あくまでの会社(雇い主)の指示は「明日から出社しなくていい」となるだけで解雇とは言っていませんよね。
よくクビに(解雇)された勘違いしているサラリーマンがいますが、明らかにクビと言っていると感じても会社に確認するべきです。
会社に確認した方が間違いないですが、怖くて確認できない場合は解雇ではないと思って大丈夫です。

雇用保険の手続き

サラリーマンで、雇用保険(失業保険)に加入している場合、雇用保険が受給できる条件があると思った場合、ハローワークで手続きする人もいます。
その時、会社の指示で『明日から来なくていい』と言われているのに『解雇』されたと主張する人がいますが、会社は解雇していませんと主張することが多いんです。
なぜなら、『解雇する』とは一言も言っていないから。
この場合、このまま手続きを進めても自己都合退社になってしまいますので注意してください。

法的にこのセリフが意味することとは

実際に参考になる裁判の判例があります。
ある裁判では、社員が会社から「明日から来なくて良い」と命じられ、会社員が会社都合ではないと言われたことが不服で訴えた裁判でした。

判決内容
会社の発言は、クビにしたとは言えない。
しかし、社員は会社に来る義務はない。
よって、会社は社員が会社に来なくても給料を払う義務がある。

つまり、社員は「明日から来なくていい」という命令を忠実に守っていたので、未払いの給料は過去5年に遡って支払いなさいという判決です。
一見、会社が勝訴したように見えますが、完全に会社が敗訴しています。
裁判の判例というのは、一見しただけでは敗訴か勝訴かがわかりません。
参考記事:NHKが裁判で負けました
原告側の社員は、特に成績などが悪いわけではなく「解雇決定した会議の議事録もなかった」という有利な材料が揃っていたからこその判例です。
出典元:弁護士 師子角允彬のブログ

会社が解雇をしない理由

これが最大の理由ですが、会社というのは、従業員をむやみに解雇すると助成金が受給できなくなったりするデメリットがあります。
他には、ハローワークから悪い印象を受けることがあります。
ハローワークから雇用のあっせんがなくなるわけではありませんが、積極的に勧めてはくれなくなることは間違いありません。
他のも細かな理由はあるので会社は、なかなか解雇にしないし、解雇を認めず自己退職にさせようとします。
日本は、ブラック企業を放任している傾向があるため、この判例はとても興味深い内容でした。

さいごに

このセリフは、中間管理職や小さな会社経営の社長さんが言いそうなことで、中間管理職なら自分が解雇されるかもしれませんし、小さな会社なら倒産するかもしれません。
判例から見ると5年は遡った実績があるため、5年以内にこのセリフを言われた人は弁護士に相談してもいいのかもしれません。
「明日から来なくていい」と言われたら「それは業務命令ですか?」と聞いてみたくなりますね。


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