男子がトイレの個室に入る = う○こ
残念ながら、こんな方程式になる。
これは実際にあったエアコン取付け現場での善ちゃんのエピソード。
本人は大真面目なので、決して笑ったりしてはいけない
ちょっと、善ちゃんには悪いけど、善ちゃんの見習い君が死ぬほど笑ったこの伝説をみなさんにも紹介いたします。
鉄の掟
善ちゃんの現場は、ほとんどが個人のお客様宅なわけで、トイレに関しては深刻な問題があるのです。
「ちょっとトイレ貸して…」
なんてことは、普通は絶対に言ってはいけません。
新築だったらなおさら。
工事業者のおっさんが、主人よりも先にトイレを使うなんて、ありえません。
工事中にお腹が痛くなっても、ギリギリまで我慢するしかありません。
そうならないように対策もしているのですが、どうしょうもない時もあるわけです。
事件発生
そんな時、事件は発生した。
ぐっとトイレを我慢していた彼の腸は限界に近づき、括約筋もピークを迎えようとしていた・・・
いよいよ決行
幸か不幸か、その工事宅はある某小学校の近所だった。
だめ元で、その小学校の守衛さんに、「トイレを貸してほしい」とお願いしてみたところ・・・
「外の仮設トイレならいいよ!」
守衛さんありがとう!
彼は、神様に出あった気分だった。
こんなラッキーなことはめったになくて、幸運にも善ちゃんはトイレを借りることに成功。
そう、その時の彼は忘れていた
「学校でう○こする奴は犯罪人である」
と言う鉄の掟のことを・・・。
あなたも小中学校の頃を思い出してほしい、男子がトイレの個室に入ることは、”う○こ” をすることが大前提なわけで、それ自体犯罪なるということを・・・。
彼は急いでいたので、そんな事は忘れている。
なにも考えずに気持ちよく個室で、至福の時を過ごしていると
休憩時間と思われるチャイムが鳴りだした。
「ん? これ、もしかして・・・やばい?」
と思った時すでに遅し
そのチャイムが鳴り終わるか終わらない間に、数名の男子児童がトイレに駆け込んできた。
完全に出るタイミングを逃してしまった。
善ちゃんは、あきらめてひっそりと個室で息を潜めることにした。
しかし、なにやらドアの向こう側で男子児童が騒がしくなってきた。
児童:「うーわぁ!誰か入ってるんちゃうん!・・・えーまじでー」・・・・・・
『ガチャッ!』
なぜか児童たちは、個室のドアを開けた!
そして
なんと無情にも個室の扉が外側に開いたではないか!
児童の方も、まさかドアが開くとは思っていなかったのだろう
まず、扉が開いたことに驚き、
さらに中にいる奴は児童ではなく、見知らぬおっさん
児童たちの驚きは倍増した。
そして、
児童たちはダッシュで去ってゆく。
彼は鍵を閉め忘れていたが、児童たちはドアを閉め忘れて行った!
「ちょっと待ってーよー、ドア閉めて行こーよー!」
善ちゃんは、そう心で叫びながら、しゃがんだままの姿勢でカニのようにじりじり歩いて、なんとか外側に開いたドアを閉めた。
その間も、次々に児童がやってきて、ガチャガチャ扉を開けようとする・・・
善:「こいつら、バカなのかぁ?」
最悪
いっそ、堂々と出て行って驚かせてやろうとも思ったけど、ここで変質者扱いされるのは非常にまずい。
それだけは避けなくてはと思い、彼はぐっとこらえた。
その後、きっとその小学校では噂になっていたに違いない。
作業服を着た、変なおっさんが鍵を閉めずにう○こをしていたと・・・
善:「”変な”は、余計な」
噂に脅えていた彼は、その後、出来るだけその小学校には近づかないようにした。