考え方

プラシーボ効果とノーシーボ効果


「プラシーボ効果」はよく耳にしますが、その反対の作用がある「ノーシーボ効果」をご存知でしょうか。
または「ノセボ効果」とも言われます。
参考例を見て「プラシーボ効果」と「ノーシーボ効果」を確認してみましょう。
この参考例を見ることで、どうするべきかを最後に考えてみましょう。

魔法の言葉

夜に眠れない人は、寝たい時間に「あー眠たい」と言いましょう。
脳は、自分の言葉を聞いて、どうやって行動しようか決めています。
「だめだ眠れない」「なんか目が冴える」
例えばこんなことを言ってしまったりすると、それを聞いた脳は、もっと体を覚醒させようとします。
つまり、よけい眠れなくなるんです。
自分の言葉によって、思い込みを起こし、結果が変わることを「プラシーボ効果」と言います。
アメリカ カリフォルニア大学で、親知らずを抜いた患者40名に「これは痛み止めの薬だといって、実際には何の成分も入っていない薬を飲ませた実験では、半数の20名が痛みが和らいだ」と回答したといいます。
「あー眠たい」はプラシーボ効果の1つです。
すごく眠いと思い込むことで脳は、睡眠時間が足りていても「まだ眠足りない」と認識し、体の活動がおやすみモードになります。
これとは逆に「ノーシーボ効果」というのがあります。
これは、ネガティブな思い込みをすることでマイナスの結果をもたらすもの。
北里大学の研究チームが健康な108人に「これは肝機能に異常が出る薬だ」と言って偽薬を投与したところ、そのうちの18人(14.3%)の人に肝機能に異常が出たそうです。
皆さんは、夜に寝付けない時や、夜中に目が覚めてしまったとき、こんな言葉を使っていませんか。
「目が冴える」「用事を思い出した」「あー眠れない」
ほんとに、その通りになるから注意しましょうね。

ネガティブな言葉

ネガティブな言葉は、ネガティブな日常を引き寄せるといいます。
目覚めを悪くし、1日のパフォーマンスを下げる薬を自分に飲ませているのと同じになります。
夜に眠れないと感じてしまったときには「あー眠たい」と言ってみてください。
効くかどうかは、試してみないと判りませんが、誰にでも出来る簡単な方法です。
不眠症になると、薬に頼りがちになるのかもしれませんが、一度試して欲しいと思います。
朝の目覚めを良くするには「あーよく寝た」がいいでしょう。

さいごに

朝、目覚まし時計が鳴ったときは「あーよく寝た」と言って、睡眠を良質なものにして、目覚めのいい朝を迎えましょう。
そして、夜中に目が覚めてしまったときは「あー眠たい」と言い、もう一度、睡眠状態に戻るようにしてみましょう。
この方法は処方箋もいらないし、誰にでもすぐに出来ます。
魔法の言葉で最高の日々をスタートさせましょう!


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