レストランでアルバイト
私がレストランでアルバイトしていたのは高校3年生の18歳になったときからでした。
夜間高校だったから21時ごろまでは学校にいました。
そのため22時以降に働く必要があったので18歳になるまでレストランでのアルバイトを我慢していました。
なぜレストランでアルバイトしたかったかというと・・・
とても楽そうに見えたから。
こんな不純な動機を持って入店したわけ。
ほんと世間知らずって恐ろしい事です。
レストランの仕事がこんなにもハードな仕事だったなんて実際に働くまで全く気が付きませんでした。
ただ、それ以上に楽しくもあり自分を飛躍的に成長させてくれたかけがいのない経験であったことは確かです。
今でもこの時の経験が、非常に自分自身を助けてくれています。
このような背景もあり、私がレストランで学んだことを綴ってみたいと思います。
これからレストランで働こうと考えている人や、すでにレストランデ働いていて、なにかで悩んでいる人にとってなにかの気付きを与えることが出来れば幸いです。
意外に難しいレストランの業務
私がアルバイトしていたレストランは全国にチェーン店のある、大きなファミリーレストランが経営する系列でお洒落なアーリーアメリカン風のお店でした。
当時「ガスト」と呼ばれるファミリーレストランも存在していない、そんな時代でした。
そこではカクテルも作っていましたし、豪華な料理を運んだりしていました。
カクテルを作る時間はあまりなくて、ほとんど料理を運んだり注文を伺ったりするような業務内容でした。
そこでは、料理を運ぶ人のことを「パントリー」と呼んでいました。
この呼び名は、非常にレアですので、これでどこのレストランなのかわかった人もいるかもしれません。
ちなみにオーダーを伺う人は「ブロック」と呼ばれていました。
このレストランでは業務がすっぱりと分けれていて、パントリーの人は決して注文を聞くことがない変わったシステムでした。(今でもそうなのかもしれませんが・・・)
私は、なかなかオーダーを取る業務はやらせてもらえず、初めてお客さんのオーダーを伺ったのがアルバイトを始めてから5か月目だったことを今でも覚えています。
女の子は入店後すぐにオーダーをとったりレジをしたりしていましたのでとてもうらやましかった。
きっと料理を運ぶのは体力が要るのでパントリーは男が適任だったようです。
このレストランでは、お客さんのオーダーを伺うのに紙とボールペンなんてものは使いませんでした。
今では当たり前になりましたが当時には珍しく「ターミナル」と呼ばれるハイテク機器での注文を受け付けるシステムでした。
(この時代ではレストランでは手書きが主流でした)
フロアで「ターミナル」にオーダーを打ち込むとキッチンに直接情報が転送されるシステム。
この「ターミナル」の操作が初心者には意外に難しく、左右に見開きの操作パネルを開くとそこにはぎっしりとメニューが “略して” 記載されていました。
※この略語がそもそもの元凶だったのです!
後ほど。
それをお客さんが言うと同時に押すといった、まさに神経衰弱のようなものでした。
慣れれば場所も覚えているので全然問題ないのですが、初心者のそれは本当にきつい操作パネルでした。
この「ターミナル」によって、私がフロアに崩れそうになった体験談を綴ります。
初めてのオーダー
キャプテン:[そろそろ、お前もブロックやってみるか?」
遅すぎた春に私は今更感があり、あまり喜びませんでした。
ちょっと、ふくれっ面。(-.-)
早速40分ほどトレーニングを受け、いざ本番です!
瀧 :「お待たせしました! ご注文はお決まりでしょうか!」
お客さん:「はい、私はグラスワインとフィレステーキで彼女がビーフのパイ包み。」
心の叫び:「字が小さくて略して書いているし、どんな法則でこれ並んでいるんだぁ?」
お客さん:「それから…」
瀧 :「すいません!少々お待ちください!」
お客さん:「あぁボタンを探しているのね、いいですよ待ちましょう」
しばらくして
瀧 :「はいっ!お待たせしました!それでは、パンとライスはどちらになさいますか?」
お客さん:「私はライスで、彼女はパンで」
心の叫び:「えっと~、ライスは見つかったけどパンが見当たらないなぁ~」
瀧 :「ソースはいかが致しましょうか?」
お客さん:「私がオニオンソースで彼女が和風ソースね」
心の叫び:「はい、えっとー、オニオンソースはどこだぁ?」
瀧 :「はいっ!大変お待たせしました他にご注文はございますか?」
などと続きながら、普段汗をあまり書かない体質の私が汗びっしょりとなっていました。
余談ですが、私はサウナに入っても全然汗が出ないのでサウナが全く楽しめません!
他の人が汗だくになっているのにいつも全然汗を出さないので非常に不思議がられます。
普段はそれくらい汗がでません、きっと異常体質ですね。
これてって完全に自律神経が狂っています。
こうして初めてのオーダーは、非常に緊張している状況でなんとか終えました。
しばらくすると、安心してボーっとしている私の前を料理が通過しました。
ふと料理に目を向けると、キッチンからそのテーブルに運ばれる料理の様子がおかしいことに気が付きました。
よく見ると「サーロインステーキ」と「子牛のカルパッチョ」。
「はい?」
「あれ?注文した料理と違うぞ!」
私はすぐに、お客さんのテーブルに行きました。
瀧 :「たいへん申し訳ございません、注文ミスしたようです!すぐに作り直しをさせていただきます。」
お客さん:「ん?別にこれでもいいよ、気を使ってくれてありがとう!」
すかさず、キャプテンがジンジャエールを持って謝罪しに来てくれました。
やっとオーダーを取らせてくれたのにオーダーミスです。
ショックで、私はクラクラめまいがしました。
いいお客さんだったので、さらにショックが身に染みます!
この話には続きが
このまま終わってしまうと、私はレストランでなにも学んでいないことになります。
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