アニマ(anima)
「アニメ」という言葉の語源は、ラテン語の「アニマ」(anima)です。
以上!
善:「おぃ!」
瀧 :「えっ?あぁ大変失礼しました。」
善:「アニメの話は気になるから深ーっく掘り下げろや!」
瀧 :「はいはい。でも、ちょっと小難しくなるかもよ。」
アニメは2次元の世界なのに、ものすごく私たちを惹きつる魅力があります。
それは、現実世界のほうが平坦で無機質のように感じるのに対して、アニメーションから受け取る映像イメージのほうがより躍動感(やくどうかん)があるからでしょう。
だから2次元の世界にもかかわらず、奥行きある感覚として感じられることができるのだと思います。
善:「おまえのように難しい表現はできんけど、アニメは現実では表現できない描写があって、それがアニメのいいところやねん。」
瀧 :「そうやね、アニメーションはある瞬間、現実の出来事以上に、心の揺れ動きや人との関わりの豊かさを感じさせる特殊な能力があるからね。」
善:「俺が簡単にまとめたのに、後から小難しいことばでかぶせるなやー」
瀧 :「いつか、善ちゃんと西くんの登場するアニメを作りたいと思っている。」
善:「お前のことやから、どうせ俺らを変なモンスターにする気やろ」
瀧 :「ドキッ!」
こんなイメージを考えてる。
この記事の内容はちょっと難しいかもしれません。読み飛ばすなら“最後に”だけでも読んでいただければと思います。
アニマを調べると…
Wikipedia引用
アニマ(anima)
男性の無意識人格の女性的な側面を元型と規定した。男性が持つ全ての女性的な心理学的性質がこれにあたる。
男性の有する未発達の…(難しいので省略)
アニムス(animus)
女性の無意識人格の男性的な側を意味する。
女性の有する未発達のロゴス(裁断の原理)でもあり、異性としての男性に投影される。
Wikipedia先生の回答は、本題から大きく外れてそうですが、実は合っています。
私の広辞苑に書かれていた内容を簡単にまとめると、アニマは「心」、「魂」、「生命」などを意味する言葉で、アニメには“命が吹き込まれた”という意味がある。
こちらのほうがまだピンときます。
ただ、Wikipedia先生の回答には「アニムス」という対義語がありました。
少し気になるので、別の観点で見てみます。
ペルソナ(persona)
アニメ(アニマ)が内面的であるのに対して、外の世界に向けて見せている姿がペルソナ。
ペルソナもまた、ラテン語の「仮面」を意味する言葉に由来しているので、現実の世界に適応する社会的な姿。
つまりペルソナはアニメ(アニマ)とは対義的な世界と見ることができます。
ペルソナの世界では、アニマは男性の夢に女性像として現れます。
また別なときには、魅力的な女性として現実の女性に投影されると言われています。
男性の内面にあって、本人も気づかない女性的側面が、現実の女性に映し出される。
アニムスは、女性の中にある男性的な性質とされ、アニマと同じように実際の人間に投影されます。
アニマやアニムスが投影された異性には、特別に惹きつけられるということが起きるらしいです。
最後の部分は、ペルソナの世界に限らず、現実の世界でも一目惚れの類のように表れているような気がします。
最後に
アニメを楽しむのに、こんな小難しい話を知る必要ありません。
ただ、アニメの語源を掘り下げて調べたり考えたりしてみると、このような内容になりました。
この記事では触れませんが、ユング心理学にも“アニマ”という言葉が登場します。
最後に、私がいろんな文献で調べた結果から導き出された結論を書きます。
アニマとアニムスには、それぞれ次のような性質があります。
アニマ:情動性、受容性、協調性、逆説性、神秘性など
アニムス:客観性、合理性、効率性、主導性、勇気、意志、精神性、全体思考性など
これらの性質は、人格の成長を促してくれる反面、破壊的に作用することもあります。
これらが過度になると、どのような問題が生じるか想像すると怖い一面があります。
アニメの影響力は想像している以上に大きいことがわかります。
現代のアニメは、かつての神話や昔話に代わる役割を担っている存在だと考えるのが自然と言えます。