ありがとうの反対語
学校でも習ったこともないし考えたこともありませんでした。
自分も答えられなかったこの問いかけを数人の人に聞いてみました。
他の人の答え
「どういたしまして」
これは反対語ではなく、ただの会話の返しです。
「ふつう」
ちょっと意味がわかりませんでしたが、なんとなく近いところがあります。
「感謝する」
これはありがとうの意味を解説する言葉にしかすぎません。
実は正解者はいませんでした。
私も知らなかったし、みんな「考えたこともないからわからない」と言っていました。
漢字で書く
漢字で書いてみると 『有難う』 。
さらに紐解くと 『有ことが難しい』。
『有ことが難しい』とは、それは『普通では無い』ってこと。
なので『普通では無い』が『有難う』なら『普通のこと』が反対語となります。
さっきの回答でひとり「ふつう」と言っていましたので半分正解です。
『普通のこと』とは『当たり前』ってこと。
どうやら答えが出ました。『ありがとう』の反対語は『あたりまえ』です。
当たり前のことを当たり前にする
これは高校時代の私の恩師の言葉。
よく言っていました。
「当たり前のことを当たり前に出来る奴はすごい」って。
その言葉は、もっと年を重ねた時に、この言葉の意味を理解しました。
言い換えると「当たり前のことを当たり前にできる奴は普通ではない」ということでした。
くどくなりましたが続けます。
「普通ではない」とは「奇跡」ってこと。
毎日が奇跡の連続
近所のウィークラリーに参加しました。
そして、スタンプポイントにはお寺がありました。
そのお寺では冷たい煎茶を出していただきました。
暑くて、すごく喉が渇いていたし、心から「ありがとうございます。」とみんなが言いました。
その言葉を待ってましたと言わんばかりに、お寺の住職が説法を始めました。
「ありがとうの反対語を知っていますか?」
そこにいた者の答えは即答。
「知りません!」
子どもが多かったので仕方がありませんでしたが、私もじっくり考えましたが全くわかりませんでした。
「それは、当たり前といいます。実は、当たり前のことは非常に少なくて、ほとんどないと思ったほうがよい。」
こんなことを言っていました。
つまり生きていることや歩けることなどのすべてが当たり前ではなく奇跡なのだと言っていました。
毎日起きる奇跡には感謝し「ありがとう」と言うべきなのです。
みたいな。
身近な人ほど「ありがとう」と言えない
私も含め、意外にも身近な人には「ありがとう」とは言えてないのではないでしょうか。
実は、この説法を聴いてから「ありがとう」をすごく意識するようになりました。
言葉で「ありがとう」というのは簡単ですですが言うタイミングも意識する必要があります。
誰かに何かをしてもらったら、ありがとうといいますが、これは当たり前ではないと思う気持ちのほうが大切なことなんだと実感しました。
善ちゃんは、ごはんを食べに行ってレジで会計を済ますと「ありがとう」と言っています。
そのあと私に「お金払ってありがとうっておかしいかな?」と聞きます。
こうやって考えずにいっている「ありがとう」が大事なんだなぁって思いました。