方法、手法

絶対に得をする礼儀作法

絶対に得をする礼儀作法

見た目を凌駕(りょうが)する礼儀

善ちゃんと二人でサイゼリアで裏メニューを注文しながら打合せをしていた時でした。
普段の私たちは、あえてザワザワしたお店で打合せすることが多いんです。
気にせず大きな声で話が出来るし、飲み物や食べ物も好きなだけ食べることが出来るので私たちはこの雰囲気が好きなんです。
静かな事務所では最終の詰めしか行いません。
私がドリンクバーに飲み物を入れに行った時、茶髪のチャラい服装をした少年たちがドリンクバーを占領していました。
そのうちの一人が、私が待っていることに気が付き一歩下がって「どうぞお使いください」とドリンクバーの一部を空けてくれました。
その少年たちは悪意があったわけではなく、ただ気が付いていなかっただけのようでした。
1人だけですが私に気が付いてとても姿勢よく丁寧に対応してくれたのがとても好印象でした。
私は「自分たちが終わるまで待ってるからいいよ。」と言いました。
すぐに「もう終わりましたので、どうぞ」と言ってくれました。
明らかにまだ途中だったのに、すぐに譲ってくれました。
この印象のいい少年がいなかったら、私はどんな対応をしていたのか・・・
私は、おとなしく見られますが絶対に引き下がることをしない性格ですから何か言っていた可能性があります。
このように、姿勢よく丁寧に人に接することは、自分が同じように接してもらえることが多いです。

相手は、自分の鏡

私は席に戻って、善ちゃんと打ち合わせの続きの話をしていたところ、隣の席に居た小学校ぐらいの子が、店員に声を掛けました。

子:「トイレどこ!」

すこし不愛想に、しかも偉そうに言いました。

店員:「あぁ、あそこに看板見えるよね…わかりましたか?」

少し時間をおいて、同じ店員が、ちがう子供から同じように声を掛けられました。

子:「すいませんがトイレがどこにあるのか教えてもらえないでしょうか?」

姿勢もよくて、言葉もとても丁寧な言い方をしました。

店員:「承知しました、案内致しますのでこちらへどうぞ」

あきらかに対応が違います。
これは本当にあった話。
このように親切な人に出会えるかどうかは自分の行い次第。
まさに「相手は自分の鏡」そのもの。
もしも、自分が不親切な人によく出会うと感じているなら自分の姿勢や態度を見つめ直した方がいいのかもしれません。

トップセールスマン

トップセールスマンに共通している点は、姿勢がよく言葉遣いが丁寧できちんとした礼儀作法が身についていること。
そして、その人たちはこう言います。
「私は運がいいだけです。たまたま良いお客さんとよく出会うだけです」
今までの話の流れから、なぜトップセールスマンが良いお客さんにばかり出会えるのかはお分かりだと思います。
運も実力のうちと言うのは、こういった話からかも知れません。

基本的な礼儀作法

人の家にお邪魔する時

個人宅へお邪魔するならジャスト(丁度)の時間に伺います。
企業へ伺う時は5~10分前が良いです。
会った時には、初めに帰る時間を伝えておきます。
お客さんを迎える家の人は、すごく神経を使います。
あらかじめ滞在時間を聞いていれば、そのスケジュールで何が出来るか、何をするべきか、が分かるから安心します。
滞在時間が短いなら、玄関で話をするようにします。
家に上がる時は、靴をお客さんの方を向いた状態で脱ぎます。
その後で「お邪魔します」と声を掛け、玄関を振り返り完全に座ります。
そして、その状態で自分の靴をそろえます。
よく見かけるのが揃えながら後ろを向いて靴を脱ぐ人がいますが、これはマナー違反。
絶対に、お邪魔する家の人にお尻を見せてはいけません。

両手で


名刺やボールペンなど、なにかを手渡すときには必ず両手で渡します。
明らかに小さなものであっても、これは絶対。
持っていない手も可能な限り、どこかに添えてください。
お酌をするときも、両手を使うのと同じ要領です。
レジでお釣りを渡すときも同じ。
まるで印象が違いますので、お試しください。

声を掛けられたら

自分の行動を一時停止して、声をかけられた人を見て、返事します。
自分が座っているときに、上司や先輩が声を掛けてきたときは立ち上がって返事をしてください。
そして出来る限り相手の調子に合わせて受け答えすることが望ましい。
調子とは声の音やスピードのことです。

まとめ

一番初めに紹介した茶髪の少年を見ても判りますが、礼儀作法がきちんと身についていれば、身なりが多少ダメであっても大きくカバーすることができます。
私は幼少時代、貧困だったこともあり身なりが非常に粗悪でした。
貧困を通り過ぎて餓死寸前だったこともあり、誰かに助けてもらわなければ死んでいたかもしれません。
そんな状況だったので子供なりに必死。
よく通っていた、図書館の館長から礼儀作法を教えてもらいました。
子どもの私には出来る事がものすごく限られていたので、かなり救われた記憶があります。
嫌な相手に出会った時ほど、自分の態度に問題はなかったのか自問しています。
きちんとした礼儀作法が身についていると、本当に得をすることが多いですので、みなさんにも是非おすすめしたいと思って記事にしました。

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