思い出

合同会社エスキージャパンの採用面接で起きたエピソード1

エスキージャパンの採用面接で起きたエピソード1

従業員を募集する

嬉しいことに、続けてさえいれば日ごとに業務の依頼が増えてくるものです。
起業って続けていくことが最大の難関ですが・・・
ただ、どう考えても人手が足りずに、せっかく依頼を頂いても断らないといけないことも頻繁に出てきています。
仕事を断ることは売り上げの減少につながるのは勿論ですが、それ以上に求められた仕事を断ることは信用問題の低下につながり今後の仕事に影響が出てきます。
事務仕事や簡単な作業なら他の人にやってもらうべきだと考えて“ココナラ“などで外部委託をしてきました。
しかし、ぱっぱり本格的にフルタイムで従事してくれる従業員が必要なわけで、ついに従業員を募集するようになりました。

こんなに小さな企業でも募集すると応募があるものです。
面接は善ちゃんを主にして、私も同席して二人で行います。
今回は、面接で起きた珍エピソードを紹介します。
本人の名用のため実名を公表せず、仮名で紹介していきます。

応募者 仮名:斉藤さん

無事に高校を卒業し、一回限りの新卒カード使って就職した会社がブラック企業だったようです。
結局1年も持たずにその会社を逃げるように退社したという応募者の斉藤さん。
フレッシュ感が満載で、まっすぐに見つめるその目は、私たちの薄汚れた部分を直視しているようにも見え、私たちの方が緊張しそうなオーラを持った青年でした。
そんな事情なら第二新卒として、もっと大きな企業を狙えるのでは?と内心で私は思っていました。
善ちゃんはというと、一目で気に入り提出される経歴書と履歴書を必死で読んでいます。
もうすでに採用する気満々です。
善ちゃんが一人で独占して経歴書を読んでいるのを私は横から見ていたのですが、その経歴書は2ページ構成で、ホッチキスで固定されていました。
応募者のアピールポイントはどうやら2ページ目に書いているようでした。
1ページ目しか見ない善ちゃんに、しびれをきらした斉藤さんがいいます。

斉藤:「口頭でもお伝えしますが、私のアピールポイントは経歴書の2ページ目に書いていますので是非2ページ目もご覧ください!」

それを聞いた善ちゃんは、すぐに1ページ目をめくりました。
善ちゃんは気付いたか気付いてないのかわかりませんが、内容を読むのに必死です。
私は2ページ目の異変にすぐに気が付き、恐らく応募者もすぐに気が付いていた様子でした。
その異変とは、2ページ目の紙の上に”真っ黒な曲がりくねった毛”がポツンと乗っていました。
だいぶ前から挟まっていたようで、まるで押し花のようにきれいに張り付いています。
先ほどまで、あんなに2ページ目をアピールしていたのに、善ちゃんが2ページ目を読み出したら応募者は一瞬固まりました。
すると、斎藤さんは急にマシンガントークになりました。
きっと、一瞬自分の中で時間が止まったんでしょう。
私たちの注意を、職務経歴書…いや、○毛からそらしたかったのでしょう。
一瞬時間が止まったのは斉藤さんだけに違いありません。

斉藤:「2ページ目は後ほど見ていただき、まずは私自身が説明したいと思いますので聞いていただけないでしょうか!」

さっきと、言ってることが変わった!
まぁ私は何となく事情を察しているので気にしていません。
善ちゃんはというと2ページ目の○毛…いや、職務経歴書を凝視し続けています。
善ちゃんの悪い癖で、集中しすぎると周りの音が耳に入らないようで、応募者の声は無視される形になっていました。
隣にいた私は聞こえていたし、もっと言えば2ページ目で勃発している○毛の乱にも気が付いていました。
私は、その○毛の乱にも気付かず2ページ目の○毛を凝視する善ちゃんの姿がおかしくておかしくて。
ついに笑いをこらえるために、善ちゃんの頭を叩いてしまいました。
叩かれて驚いた善ちゃんが言った言葉

善:「今、俺の頭叩いたのは、自分か?」

と斉藤さんに言いました。
これに便乗して私はやっと大笑いすることが出来ました。
善ちゃんナイスです。

瀧 :「違うよ!善ちゃんが無視してるから俺が叩いてん。」

善:「…無視?あっごめんごめん」

瀧 :「書類は後から見てほしくて、今は話を聞いてほしいみたいやで。」

善:「確かにその通りやった。続けて」

そんなこんなで斉藤さんの面接は終わりました。
採用結果は後日報告するとし、私たちは斉藤さんと別れました。
車に乗り込んで再び職務経歴書を見た時には○毛の乱は消えてなくなっていました。
恐らく善ちゃんの車内のどこかに落ちたんだろうと思った。
この事実は本人も知らない。
後日、善ちゃんから斉藤へ電話連絡し「採用」と伝えられましたが「辞退」させてほしいと返答があったようです。
私は思いました、きっと斉藤さんは自分が採用されるのは雰囲気てきに分かっていたはず。
でも、自分の恥ずかしい押し花を見られた上司の下で働くことを非常にためらったはずです。
斉藤さんは、私がそれに気づいていることも察していたのでしょう。
でも、私はそれで良かったと思っています。あの曇りのない青年の斉藤さんなら第二新卒として、もっと大きな企業でリスタートしたほうがいいと思いました。

エピローグ

エピソード1ということは続きがあるのだろうか?
今のところ、面接は頻繁に行っているわけではありません。
だから、そんなに珍事件はありませんが面接と言った特殊な環境では意外に珍事件は多いものです。
私は、普通の人が見逃しそうな小さな出来事まで観察していますのでエピソード2も公開できる日も近いと思いますので期待してください。


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