住居不法侵入事件多発
彼らの不法侵入事件の発生件数は、圧倒的にあたたかい夏が多いことが特徴です。
その特徴は、金品を狙うわけでもなく新鮮な食べ物を狙うわけでもない。
また、騒音被害もなく部屋を汚すといった報告もない。
ただただ、ひっそりと隅に隠れ、髪の毛やフケといった私たち人間にとては完全にゴミにしか分類されない物をこっそりと食し同居しているだけ。
一見我々にとって、なんの不利益も与えないような彼らの行動ですが、なんなんでしょうか、人間のエゴとでも言うべきでしょうか、多くの人間にとって彼らは非常に嫌われている存在です。
そう、彼らは通称:ゴキちゃんと呼ばれる、とっても恐ろしいゴキブリのことです。
善:「ゴキちゃんって、それ通称なのか?」
瀧 :「善ちゃんは、なんて呼ぶの?」
善:「ゴキっち」
瀧 :「ふーん、なんかマブダチって感じ・・・ん?・・・あっ!」
善:「あっ て、なんやねん!・・・あっ て。ちょっとーなにー」
瀧 :「おれー、用事思い出したから帰ります。」
善:「ちょいちょいちょいっ! たのむわー、なにー。なに見たん!なんか見たんやろ!」
瀧 :「百聞は一見にしかず、後ろのエアコンのある壁を見てみ」
善:「ん?ひっひぇ~」
ゴキブリの侵入経路
侵入経路が絶対にあるはずなんです。
自分のポケットや鞄に忍び込んでいないなら、家のどこかに隙間があるんですよ。
エアコン
最も可能性が高いのがエアコンです。
後述しますが私は、ここを対策してからほぼ家でゴキブリを見かけることはなくなりました。
ドレンホース
エアコンの冷房が運転されると、室内側の熱交換器には大量の結露(水)が発生します。
結露により溜まった水は、ドレンパンと呼ばれる受け皿に回収されます。
ドレンパンからオーバーフローした水は、室外に垂れ下がっているドレンホースより流れ出る構造になっています。
つまり、このドレンホースにより室外と室内の経路が確保されてしまっています!
わかりますか?ドレンホースの出口は外で、その入り口が室内のエアコン内部なんですよ、そしてエアコン内部には特に網があるわけではないので、外と貫通しています!
自宅のドレンホースを見ていただいたらわかりますが、まぁまぁ穴の直径が大きなホースです。
(内径φ16、つまり直径16mmの大きさ以下なら通過できます。)
ここから侵入するのはゴキブリだけではありません。
ムカデやゲジゲジ、たまに蚊といった絶対に入ってほしくないような虫がたくさん侵入してきます。
壁穴のすきま
エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管を通している穴。
気を付けていただきたいのは、配管に化粧カバーがついているタイプです。
これ、化粧カバーがあるからって業者が手抜きをすることがあります。
善ちゃんからの報告によると、化粧カバーを外したらパテが全く詰められていなかった物件をよく見かけると聞きます。
その家の人に話を伺ってみると、屋内にコウモリが居ることもあったようです。
善ちゃんの見立てでは、この穴からコウモリが出入りしていたと推測していました。
コウモリが出入りするぐらいですので、なにが出入りしているか想像しただけでも恐ろしい話ですね。
それ以外に、外側には入念にパテを付けていても、室内側はないことがあります。
壁の中は、外側と繋がっていますので、ここからも、ゴキブリの侵入経路となっています。
ここは、巣を作ることがある場所なので特に要注意部分です。
玄関のドア
ドア下は常に隙間が確保されていますので、厚みの薄いゴキブリやムカデなら通過することが出来ます。
ドアポストがある場合、郵便物や新聞が挟まっているときは蚊やゲジゲジですら、侵入できる隙間になっているので要注意です。
窓のサッシ
サッシには必ず隙間がありますので、厚みの薄い虫なら通過することが出来ます。
次の項目からは必ずではありませんが、家の構造によっては侵入経路になる部分です。
お風呂の排水口
最近の家では少ないと思いますが、トラップ構造ではない排水口が存在しています。
トラップがあればトイレのように配管の途中で水が満たされているところがあるので少しはマシですが、トラップ構造のない排水口だと、ここが断トツで1番の侵入経路になります。
だって、下水道にはこんなにも大量のゴキブリがいますから。
※閲覧注意
キッチンの下部分
キッチンの下にある収納扉を開けて一番奥の壁を少し手で押してみてください。
この壁が、うんともすんとも言わず動かなければ問題ありません。
しかし、少しでも歪むようであれば建物と基礎の間に隙間があることになります。
この隙間から、薄い虫なら侵入することが出来ます。
これは設計ミスではないのか?と思いますが、あとからの修正が非常に困難な場所なので、修正はできないと考えたほうが良いです。
通風口と換気扇
これも、通風口と換気扇の種類によれば十分な侵入が確保できるものがあります。
トイレの排水口
トイレの排水口から、水のトラップを潜り抜けてくる強者もいると聞きます。
この動画はネズミですが、ゴキブリも同じように潜り抜けてくるらしいです。
対策方法
原因別に対策方法を見てみます。
エアコン
エアコンのドレンホースの先端に専用のキャップがありますが、ご自分で対策するなら排水溝で使用するような網をかぶせて、結束バンドで縛るのがいいでしょう。
ただ、耐久性がなく、ドレンホースも劣化しますので、専用のキャップを装着することをお勧めします。
エアコンがポコポコと音が鳴るようでしたら、おとめちゃんをオススメします。
(マンションなどで、たまに気圧の関係で音がなる場合があります。)
これであれば虫の侵入に加え、ポコポコと部屋の気圧による音もなくなりますよ。
取り付けも簡単ですので安心して購入してもらってもかまいません。
エアコンの室内側の穴が本体に隠れているときは素人では対策出来ませんが、その穴までアクセスできるとするとエアコン用パテで塞げば問題ありません。
使い方は、粘土を扱うように穴をふさげば良いです。
玄関のドア
ドアの隙間に関しては隙間テープで対策は出来ますが、ちょっとカッコ悪いですよね。
ですので、その他の対策出来ない場所にはトラップを仕掛けましょう。
私の一押しは、バルサンまちぶせスプレー。
スプレーした場所を虫が通過すると死にます!
効果の持続期間は1ヶ月ですので、コストパフォーマンスは良いです。
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お風呂の排水口
これは、出来るものと出来ないものがあります。
後付けでトラップを付けることが出来ます。
リフォーム会社に見積もりを依頼すればいいかと思います。
リフォーム会社は悪質なところが多いため注意が必要です。私たちの近くにお住まいでしたら優良会社を紹介いたします。
善:「うん、それはな、侵入する前の話やろ?すでに不法侵入している奴はどうするねん!」
瀧 :「あ、それ、大丈夫!今から対処方法を言います。」
善:「俺は今、そっちのほうが気になるぞ。早く教えてー」
瀧 :「まず、ティッシュを1枚手に取ってから・・・」
善:「それから?」
瀧 :「直接、捕まえます。それだけ」
善:「そんなことしたら、ぬるっていう感触がモロに伝わって、気絶するわ!」
善ちゃんが言っているように、勇者でもない限り、出会ってしまった時の対処方法は非常に難しいです。
その対処方法については、第2回に続きます。