昔と違ってメガネやカメラのレンズはプラスチック製であることが多いんです。
プラスチックは静電気が帯びやすい特徴があるため、どうしても埃や塵が付きやすくなります。
埃や塵が付く原因を知り、対策する方法を一緒に見てみましょう。
静電気
静電気とは、静止した電荷によって引き起こされる物理現象のこと。
つまり、物体に電荷(電気)が蓄えられている状態や蓄えられている電荷そのものを言います。
下敷きを擦ったときに発生する静電気を摩擦帯電といい「摩擦帯電=静電気現象」と思われがちですが、摩擦帯電は静電気現象のひとつでしかありません。
雷は放電現象ですが、雲に蓄えられる静電気によって引き起こされるので、この放電現象も静電気現象のひとつ。
静電気は、湿度の低い条件で発生しやすくなります。
それは、空気が湿っていると静電気が逃げやすくなるからです。
帯電した物質には埃や塵を吸い寄せる性質があることを知っておかなければいけません。
静電気対策
物質が静電気を帯びると、埃や塵を吸着する原因となります。
静電気が物質に帯びないようにするためには、その物質の導電性を高めることが対策なんです。
導電性っていうのは電気を流しやすくすること。
電気の流れが悪いと、電気が渋滞して帯電して静電気が生じることになります。
導電性を高める
そもそも、プラスチックのメガネレンズのように導電性がないものに導電性もたせることが出来るかどうかがポイント。
その方法は、導電性を高める性質を持つ薬品を使用することです。
つまり、帯電防止剤を塗布すれば良いことになります。
メガネなどのレンズは導電性が非常に低いプラスチックですが、帯電防止剤により導電性が高まったり放電されたりすれば、帯電して静電気とはなりません。
静電気が生じなければ、埃や塵などの吸着を避けることができます。
プラスチック製品にはプラスチック添加剤が帯電防止剤となります。
界面活性剤
市販の静電気防止剤の主成分は界面活性剤。
界面活性剤は疎水性物質の表面で水を吸着することにより導電性を高める効果を発揮しますさらに摩擦を弱める効果もあります。
まとめ
静電気は、埃や塵の吸着の他に繊維製品や頭髪などの傷み、または放電現象による電子機器の破損、火災や爆発の危険など、とても悪影響があるのでレンズだけには留まらず、いろんな物質から積極的に除去行う必要があると考えられます。