私はこの方法を古くから知っており、いつも活用していました。
自分の中では、当たり前すぎてなんの疑問も持っていなかったのですが、近距離きっぷを買ってきた友人の疑問に答えていて、ふと思った。
もしかして、これは知らない人も他にいるのではないかと思い記事にしてみました。
質問編
その近距離切符は駅のきっぷ売り場ではなく、格安チケット売り場で購入したものでした。
JR明石駅~JR大阪駅
通常きっぷ価格:800円
格安チケット価格:670円
きっぷには回数券との表示があり、回数券で10%安く仕入れているところまでは理解していたみたい。
なら、仕入れ値は720円じゃないのか?
1枚あたり、10円の利益を取ると考えても670円で売るには660円で仕入れる必要がある。
720円 - 660 = 60円
あと、60円はどうやって安く仕入れているのだろう?
以上が状況と質問内容です。
回答編
きっぷを見てみるとJR明石駅~JR神戸駅のきっぷとJR神戸駅~JR大阪駅のきっぷの2枚組でした。
とりあえず、普通にそれぞれの切符の通常価格を調べてみました。
JR魚住駅~JR神戸駅:300円
JR神戸駅~JR大阪駅:410円
合計価格:710円
ここから、回数券の10%を差し引くと、仕入れ値は639円となります。
販売価格:670円 - 仕入価格:639円 = 31円/枚の利益。
さらに、昼とくきっぷなどの合わせ技でもっと安く仕入れていることもできる。
実は、ここに特別な知識は一切ありません。
ただ、切符の価格を普通に調べただけ。
格安チケットのビジネスモデル
これを見ると、格安チケットのビジネスモデルがいかに簡単な構図なのかがわかります。
売れ残りそうになれば、期限が切れる前に切符売り場で払い戻しをすれば多少の手数料は取られますがリスクはありません。
でもこれ、私が定期券を購入する時の購入方法とすごく似ています。
ここまで読めば勘のいい方は気が付いたと思いますが、答えは区間を分割して購入するってことです。
では、どのように分割して買うのがお得か?
問題はここです。
全部の組み合わせで料金を調べて比較するのは大変。
確かに、一度調べておけば料金改定があるまでは使えるのでがんばって調べるのも一つの手段ですが、親切なサイトがありますので紹介しておきます。
すごく、まめに更新されているようですので、まぁまぁ頼りになります。
でも最終確認は、ご自身で確認したほうがいいです。
使い方がわかりにくいですが、適時送信するのがコツ。
次に、定期券を分割購入した場合でも、途中下車の必要はありませんのでご心配なく。
しかし、定期券が複数枚になるのは抵抗がありますよね、ICOCAなどのサイバネ規格のICカード乗車券なら2枚まで1枚にまとめることが出来ます。
ただし、3枚になったときは、ICOCAでは対応できませんので3枚の磁気カード定期券を所持する必要があります。
3枚の磁気カード定期券を使用する場合の手順
分割で定期券を購入したら3枚になった場合は、必ず窓口でやってもらわなければならない処理があります。
これをしないと、Jスルーを使えません。
準備
窓口で「この3枚の定期券を同時に使いたいので記録が残らないように処理してください。」と言います。
この処理をおこなえば、磁気タイプの定期券でも3枚を同時に使用できます。
意外に、駅員もよくわかっていない場合もありますので「定期券を3分割区間で買っているので」と伝えるとスムーズに対応してくれるはずです。
使い方
定期券① A駅 → B駅
定期券② B駅 → C駅
定期券③ C駅 → D駅
行き
A駅 → D駅に移動する場合
A駅で、①だけ通して通過します。
D駅で出るときは②③を2枚重ねて通過します。
帰り
D駅 → A駅に移動する場合
D駅で、③だけ通して通過します。
A駅で出るときは①②を2枚重ねて通過します。
※磁気カードは入場駅を記録しています。
ですので、行きのD駅で降りるときに使用する②③は入場記録がありませんのでキセルのような扱いになりますので、なにもしなければJスルーを通過できません。
でも、改札口で駅員に見てもらえば大丈夫です。
このままでは、とても不便な定期券になります。
入場記録がなくても使えるようにしてもらうのが準備での処理。
区間によっては最安になる区間が3分割になることもあります。
また、区間によっては分割しても通常料金と同じ区間も存在します。
いかがでしたでしょうか?
このように、普段の行動に一切影響をあたえない節約が、最も良い節約方法だと私は思います。