オリーブオイルの分類
国際オリーブ協会によって、オリーブオイルが9種類に分類されています。
一番品質が高いのは『エクストラバージンオリーブオイル』
健康のためのオリーブオイルを探しているのであれば『エクストラバージンオリーブオイル』を求めているのではないでしょうか。
国際オリーブオイルに加入している国では、世界共通の基準でオリーブオイルを分類しています。
驚くことに、日本は国際オリーブ協会には加入していないんです。
日本のオリーブオイルの分類は『JAS(日本農林規格)』の基準に従っていて、2種類の分類しかありません。
そして、国際オリーブ協会の基準より低くても『エクストラバージンオリーブオイル』を名乗ることが出来ています。
国際的には基準を満たしていないオリーブオイルが『エクストラバージンオリーブオイル』として日本では販売されているわけです。
もちろん、日本でも国際オリーブ協会の基準を満たしている『エクストラバージンオリーブオイル』も存在します。
日本で、国際基準を満たしているようなオリーブオイルを見分ける方法も紹介いたします。
ラベル表示
国際基準を満たしている『エクストラバージンオリーブオイル』はラベル情報を詳しく確認することが大切。
偽物に近くなると、別の物を混ぜている場合があります。
酸度
国際基準を満たしている『エクストラバージンオリーブオイル』は酸度が0.8%以下と定められています。
日本規格(JAS規格)では、2.0%以下であれば、『エクストラバージンオリーブオイル』と名乗れてしまいます。
ラベルに酸度の表記がない場合もあって、その場合『酸価』が記載されているはずです。
酸価 x 0.503
上記の計算式で、酸価から酸度を求めることが出来ますので、0.8%以下のオリーブオイルを探すと良いでしょう。
英語表記の場合、酸度は「acid」や「acidity」と書かれています。
JOA認定マーク
日本のオリーブオイル基準は国際オリーブ協会の基準よりも低いため、高品質である保証がありません。
一般社団法人 日本オリーブ協会は、独自に国際オリーブ協会に加入して、その基準を満たしたオリーブオイルに認定マークを与えています。
それが『JOA認証マーク』
つまり、このマークがある日本のオリーブオイルはJASの基準よりも厳しい国際オリーブ協会の基準を満たした『エクストラバージンオリーブオイル』だということです。
これは、とてもわかりやすいですよね。
収穫時期や原産国
表記は詳細な情報が多く記載されているオリーブオイルが良くて、最低でも原料の収穫時期や原産国、使用されたオリーブオイルの品種について記載があるものが良いでしょう。
原産国についての情報も、国名だけより生産地域まで詳しく記載があるとより信頼できる可能性が高くなります。
受賞歴
個人的には、これが一番重要だと考えています。
オリーブオイルの有名な品評会にOLIVE JAPAN の国際エクストラバージンオイル品評会と言うものがあります。
世界でも指折りのオリーブオイル品評会として注目を集めているものですので、そこの受賞歴があるということは、プロのオリーブオイルソムリエからお墨付きがあると言う事です。
これは、特に高品質である証明なので、とても参考になります。
味
『エクストラバージンオリーブオイル』は本物のオリーブの実を絞って作られるため、ジュース感覚で飲むことが出来ます。
一度、確実に本物の『エクストラバージンオリーブオイル』だとわかっているものを飲んでみて、その味を覚えておけば良いと思います。
優しい風味やマイルドな食感のオリーブオイルは、逆に偽物である可能性があります!
値段(価格)
高品質の『エクストラバージンオリーブオイル』が安価で手に入ることは少ないはずです。
1ml辺り2.5円以下になるものは高品質ではない可能性が高くなります。
もちろん、高ければ本物だと考えるのは要注意なので、あくまでも参考としてお考え下さい。
製法
国際基準を満たしているエクストラバージンオリーブオイルは、『コールドプレス製法』で作られるのが基本で、熱を加えて高温で処理されたオリーブオイルは、栄養成分が少なくなってしまうからなんです。
また、高温で処理すると油脂(トランス脂肪酸)が発生することがあります。
30度以下の低温で処理されたオリーブオイルこそが、高品質の『エクストラバージンオリーブオイル』である可能性が高くなります。
ボトルの遮光性
オリーブオイルは光に弱い性質があるため、品質を重要視する生産者が遮光性のないボトルに入れて販売することはありえません。
光に弱いオリーブオイルを守るためには、ボトルにまで配慮している物を選ぶべきでしょう。
遮光性のあるボトルは、光が入りにくいように黒色に近いボトルになっているはずです。
さいごに
高品質の『エクストラバージンオリーブオイル』を見分けるのに最も重要なのは『酸度』です。
オリーブオイルによる健康効果は高品質のエクストラバージンオリーブオイルでないといけないらしので気をつけてください。
オリーブオイルの中には、腐ったオリーブを原料にした粗悪なものや光にさらされて酸化してしまったもの、別のものを混ぜた「オリーブオイルもどき」などの粗悪品も存在するようです。
健康効果どころか、悪影響が出る可能性があるかもしれないため、商品名やキャッチコピーだけで判断せずに酸度や認定マークを確認して購入してください。
ちなみに完全な余談ですが、日本は『JAS』規格にこだわりすぎて、家電製品など全部が日本規格を貫いています。
日本製品も世界規格にしていれば、日本製品は世界中に売れたはずなんですよね…