泥棒が一番狙うタイプの鍵
それは、MIWA製「ディスクシリンダー」と呼ばれる鍵。
このブログでおなじみの善ちゃんでも1分ぐらいで開けられます。
驚くことに、誰でも練習すれば20秒以内で開けることが簡単に出来てしまう。
残念ながら今や情報の氾濫でピッキング方法や道具が簡単に手に入る時代になってしまいました。
善:「俺は一応、カギプロ防犯士やから、開けられて当然です。ちなみに、一番上の画像にある南京錠なら1秒で開けれる」
瀧 :「あんまり言うと、お客さんも引くかもよ」
善:「だからあぶないって、言いたいねん!」
瀧 :「はいはい」
MIWA製「ディスクシリンダー」とはどんな鍵?
上の画像がMIWA製「ディスクシリンダー」です。
手順に沿って、あなた宅の鍵を確認してみてください。
シリンダー側(鍵穴側)から判断する場合
1.鍵穴部分に「MIWA」と刻印がある。
ほとんどの家が、MIWAだと思いますので、ここはそんなに焦らなくていいです。
別に、MIWA製がダメと言っているわけではありません。
2. 鍵穴は縦型
ピッキングされにくい、高性能の鍵も縦であることが多いですので、まだ焦らなくていいです。
3. 鍵穴の中心が「く」の字。
これは、非常にやばいです。
これに、該当していれば、一気にレッドゾーン。
限りなく、MIWA製「ディスクシリンダー」だと思って間違いありません。
キー側から、判断する場合
1. 持ち手部分に、ひし形の重なったような刻印(MIWA製)がある。
ほとんどの家が、MIWAだと思いますので、ここはそんなに焦らなくていいです。
別に、MIWA製がダメと言っているわけではありません。
2.鍵の両側がノコギリのように、ギザギザになっている。
これは、イエローゾーン。
後述しますが、まだMIWA製「U9シリンダー」と呼ばれる鍵の可能性もあります。
3.合鍵店で鍵を作ってもらっている場合、合鍵に「JH248」・「H248」・「248」・「JH200」・「H200」・「200」という数字が刻印されている。
これに当てはまる場合、疑う余地はありません。
もしも該当していたら、99.99% MIWA製「ディスクシリンダー」です。
生産終了
なお、MIWA製「ディスクシリンダー」は2000年9月をもって廃番となっています。
後継機種として、MIWAは「U9シリンダー」を製造販売しています。
外観上は「ディスクシリンダー」に似ていますが、耐ピッキング性能は飛躍的に上がっております。
「U9シリンダー」であれば、緊急性はとても低くなります。
しかし「U9シリンダー」であっても、今や安心できる鍵ではなくなってきています。
どのようなカギに交換すればいい?
「U9シリンダー」でも、防犯の対応としてはすこし不十分。
もちろん「 ディスクシリンダー」より遥かに防犯性能は上がっていることは間違いありません。
しかし、変な技術も進歩するようで「U9シリンダー」であっても、ピッキングで開くようになってきています。
ただ、「U9シリンダー」の場合、練習を重ねていたとしても開けるまで3分ほど時間が掛かるでしょう。
しかし、電動のピッキング工具が存在するのですが、それを使うと思いのほか早く開きます。
音が大きいので、泥棒はあまり使わないかもしれません・・・。
ですから、せっかく鍵を交換するなら「U9シリンダー」よりは少し高価になりますが「ディンプルシリンダー」に交換することをお勧めします。
泥棒も、少しでもリスクを避けるため「ディスクシリンダー」のみに絞っていることが多いですので「U9シリンダー」でも問題ないかもしれません。
でも、「ディスクシリンダー」が全く見当たらないようになれば、次に狙われだすのが「U9シリンダー」となるのが世の常。
私なら、多少高くても「ディンプルシリンダー」を選びます。
ノコギリのように外側がギザギザタイプの鍵をお使いの方は、今すぐ交換することを検討ください。
ディスクシリンダーの危険性
鍵山の溝が浅くて少ない。
これは、ほんとうにピッキングであっという間に開いてしまいます。
さらに、複製もしやすいといった、特徴まであります。
サムターン回し
いくら、ピッキングに強い鍵に変えたところでサムターンを直接回されると一巻の終わり。
どのようにして、サムターンを外側から回すかは、ここでは言いませんが結構簡単に出来てしまいますので要注意。
しかし、このサムターン回しについてはユーザーで簡単に防止できます。
サムターンにカバーを付ければ、それだけでOK。
このカバーは、100円ショップでも、売っているのを見かけることがありますし、ペットボトルで自作も出来ます。
取付けも簡単ですので、これくらいであれば、業者に依頼しなくてもご自分で十分対応できると思います。
追加ポイント
マンションの玄関ドアに付いているのぞき窓
正直、この情報を書くかどうかは悩みました。
悪意のあるものはこれを悪用するからです。
ですが、この記事を見てくれている方には強い味方にならないと記事の目的が果たせないため記載します。
このドアに付いているのぞき窓は外から簡単に外すことが出来てしまいます。
ですので、サムターン回しで紹介したようなカバーを付けることをお勧めします。
専用のカバーも販売されています。
特に、女性の方は注意していただきたいです。
意外に、これがなくなっていても気づかないことが多い!
この窓を取った犯人は、あなたの帰宅を待ち構え、あなたが帰宅したと同時に覗いているのかもしれません。
また、非常に無防備になりますので留守かどうかが一目で分かってしまいます。
善ちゃんは、カギプロ防犯士資格を取得していて、一時期は「カギプロ」としての道に歩もうと考えていた時期もありました。
エアコン工事やガス工事にお客さん宅に訪れた時なんて、やっぱり鍵を見てしまうそう。
その時によく目にするのは、いわゆる飾りのような鍵、つまりピッキングにより20秒ほどで空いてしまう「ディスクシリンダー」を、本当によく見かけるようです。
しかし、このホームページ以外からの仕事は、通販会社や某引越し業者の請負業務としてお客さん宅に伺っています。
うかつに、営業ともとられるような誤解される行動は慎んでいるのが現状です。
例えば、「この家の鍵はとっても危険ですよ!」なんて、助言してあげても、それを不愉快に思ってしまうお客さんだっているかもしれません。
万が一、お客さんとトラブルでもなってしまったら取引先に迷惑がかかってしまいますので、助言してあげたい気持ちをいつも“ググッ”と堪えているそう。
そんな、善ちゃんからの要望で今回の記事を作成することにしました。
鍵のメニューページは非公開としていますので、この記事からしかアクセスできません。
費用対効果が悪いため大きくアプローチをしていません。