有料道路で降りるインターを過ぎてしまった場合
ついうっかり降りる予定のインターを通り過ぎてしまった時は慌てる必要ありません。
気持ちはわかりますが絶対に停止しないこと。
ひとつ間違えれば大事故につながります。
稀にインターチェンジの分岐付近でハザードランプを点滅させながらクルマをバックさせている人を見かけますが、危険極まりないので絶対にやるべきではありません。
実際に、この行為による事故の報告も多数存在します。
残念ながら時間をロスしたことは取り戻すことはできないですがお金は余分に払わずにできる方法があります。
特別回転
なにかの拍子に、目的のインターチェンジを通過してしまった場合は堂々とUターンができます。
この事を『特別回転』といい、特別な制度を利用することができます。
ただしUターンできるのは次のインターチェンジです。
時間はロスします。
しかし、通過してしまった区間と戻る区間については料金を徴収されることはありません。
降りたいインターを間違って通過してしまったら停止せず、バックもしないで次のインターを目指してください。
次のインターチェンジでは目的のインターを降り過ごしてしまったことをゲートで伝え一度ゲートを出てから再進入することを特別回転といいます。
この制度を利用すれば、安心して追加料金なしで当初の目的のインターまで戻ることができます。
ちなみにこれ、タイヤチェーンを持っていなかった場合でも同じような要領で利用することができます。
詳細な手順
1 次のインターチェンジを目指します。
2 ETCカードを利用している場合は、次のインターへ向かう途中でカードを抜いておきます。
3 次のインターでは係員のいる「一般」ゲートに入ります。
4 そこの係員に「降りるインターを間違えた」と伝えます。
5 現金の場合は通行券を渡たしてETCカードを利用しているときはカードを提示します。
6 係員から特別回転承認印つきの通行券を受け取ります。
7 係員の指示に従い反対車線へUターンします。
いろんなインターチェンジがありますので係員の指示に従います。
ゲートを出てすぐにUターンできるところもあるし、いろんなパターンがあります。
8 係員の指示通りに、再進入するときの入り口は「一般」ゲートに並びます。
9 6で受け取った特別回転承認印つきの通行券をそこで提示します。
ETCカードを利用している人は、まだ抜いたままですよ。
ETCカードを利用している場合はカードも同時に提示します。
10 係員が手動で上げたバーから降りるはずだったインターへ向かいます。
11 ETCの場合は再進入したらETCカードをこの段階で挿入します。
12 そのまま降りるはずだった目的のインターで降りれば、終了。
本来の目的と注意点
特別回転の本来の目的は、事故や異常気象、工事などで目的のインターが使えないときのために用意されている制度です。
インターチェンジの構造上の関係で、すべての料金所で「特別回転」が可能とはなりません。
スマートなインターチェンジでは無人だったりしますので利用することができないこともあります。
つまり、特別回転が利用できないパターンも実際に存在します。
でも、逆送するリスクを考えれば利用した方がいいです。
逆に、このことを知っていたら自慢することもできるかもしれません。
この事は教習所でもきっと教えてくれないでしょう。