給湯器メーカーのノーリツ
ノーリツと言えば能率手帳が有名ですが、今回の話は給湯器メーカーの株式会社ノーリツです。
私が尊敬する人の中に“太田敏郎“という人物がいます。
この方が誰かというと株式会社ノーリツの創業者です。
私が初めて出会ったのは、とあるビルのエレベーターの中でした。
私はエレベーターに乗って目的の階のボタンを押した後、ふと前方を見るとゆっくりと歩いてくる老人がいるのを見かけました。
エレベーターに真っすぐ向かって歩いている様子から、もしやと思い「開」のボタンを押して待っていました。
すると、慌てることなくゆっくりとエレベーターに乗車しました。
私以外の人が居たら絶対に待てなかった時間だと思いました。
私は「何階に行かれますか?」と尋ねると「おぉ3階を頼む!」と言いました。
この一声で、その姿からは想像できないほどの迫力のある声とオーラを感じました。
エレベーターが動き出してすぐにエレベーターから異音が鳴り始めました。
そして、しばらくすると…
『ギーッ ガシャン!』
ついに、エレベーターが停止しました。
私は一瞬動揺し、すぐに呼び出しベルのボタンを押そうとしました。
すると老人は私に言いました。
老人:「まぁ慌てんでいいよ」
瀧 :「はぁ…あっはい。」
なんといった風格でしょうか、そんなことは“小さなことだ“とでも言いそうなオーラでした。
老人:「これも何かの縁や、わしは上品にはしゃべられへんけど太田敏郎と申す、お前さんは誰かのう?」
瀧 :「私は寒冷地対策プロジェクトのオーディションでここに参りました。」
老人:「そうか名前は?」
そんな、たわいもない話をしていたらエレベーターはすぐに復旧して動き始めました。
老人の降りる階と私の降りる階は同じで一緒にエレベーターを降りました。
すると何人かが老人に話しかけました。
「会長!大丈夫でしたか?」
瀧 :「かっ会長!?」
老人が会長だったことを、その時はじめて知りました。
フルネームを伺ったのに気が付かなかったなんて大変失礼な行動だったに違いありません。
しかし、ほんのわずかの時間でしたが太田敏郎さんと会話をして思いました。
「先方が承諾してくれるなら、喜んでこの仕事は引き受けよう」って。
この企業のプロジェクトに参加している時、太田敏郎さんの信念をずっと耳にすることになりました。
それは「お風呂は人を幸せにする」です。
そして、とても健全なモノづくりを実践している良い会社だと感じました。
プロジェクト期間は1年半といつもよりも短めでしたが3回も「正社員として働く気はないか?」と誘っていただきました。
プロジェクトに参加すれば決まって言われるセリフですが私はいつも2つ返事でお断りしています。
ですが、この会社だけは2つ返事で断ることが出来ませんでした。
最終的には最後まで断ったのですが未だに思うのは、あの会社なら就職してもよかったかなぁって思える心の底からいい会社だと思える企業です。
ノーリツ製の給湯器
私の地元企業だという理由もありますが、今でも一緒にお仕事をさせていただいています。
ノーリツ製品なら安心して進められると確信しています。
こういった理由があって基本的にノーリツの給湯器を勧めていますが、他のメーカーを批判するつもりはありませんし、批判する理由も見当たりません。
ですから、リンナイとかほかのメーカーであっても、希望があれば対応しますので気にせず申し出ください。
公益財団法人大阪ガスグループ福祉財団などは自社で機器は作りません。
ノーリツなどの各メーカーが作ったものを自社ブランドとして販売しています。
保証はメーカーと同じですから、ほんとはなんの違いもないのですが、〇〇ガスといったネームバリューが非常に強いためユーザーには安心感があるようです。
そのため同じ性能であっても非常に高額な設定価格となっています。
給湯器は高額です。〇〇ガスのような公益財団法人から購入するのは得策とは言えません。
検索しても、上位にあるのがこれら公益財団法人系列のお店ばかりです。
それと、公益財団法人〇〇ガス系列のお店では工事だけを請け負ってくれるお店はほぼないと考えておいてください。