考え方

自分と相手を大切にする表現技法

自分と相手を大切にする表現技法

コミュニケーション

コミュニケーションとは、自分の気持や意見などを言葉などを通じて相手に伝えること。
つまり、通じ合いを意味します。
コミュニケーションがうまく出来ないと仕事や家庭、さらには友人関係に大きく影響を受けるものです。
いくら、その人の人格や能力がすばらしいものであっても、その表現方法を間違えると全く機能しなくなることだってあります。

あなたはどっち?

自分の意見を主張すると、わがままな人だと思われるのを恐れて自分の気持ちを抑えてしまう人。(以降 優さん と呼びます。)
言いたいことは全部言わないと気が済まないと思って、相手がどう思うかなどなにも考えずにストレートに言ってしまう人。(以降 強さん と呼びます。)
世の中には、前者と後者の人が多いかもしれませんが、両方ともにコミュニケーションが上手とは言えません。

非主張的な表現

先ほどの優さんの場合
自分はNGですが、相手はOK となります。
自分を抑えて意見を言わず、我慢して相手の言いなりになる人と言えます。
つまり、Lose Winの関係

攻撃的な表現

先ほどの強さんの場合
自分はOK ですが、相手はNG となります。
自分の考えや意見を一方的に押しつけたり、言い放って意見を通そうとする人と言えます。
つまり、Win Lose の関係

アサーション

長期的な信頼関係はWin Win でしか成立しません。
アサーションとは「自分と相手を大切にする表現技法」のこと。
つまり、Win Win の関係になるための技法といえます。
ちなみにアサーション(assertion)を 英和辞典で調べると「主張」「断言」といった意味が載っています。
英和辞典だけを見ると「強く自己主張をする技術」と勘違いするかもしれませんが、記事タイトルにもしている「自分と相手を大切にする表現技法」と解釈してください。
「あなたはどっち?」の質問で少し意地悪な質問をしましたが、優さんでもなく強さんにも当てはまらない技法がアサーションです。
アサーションだと自分も相手もOK となります。
つまり、Win Win の関係
自分の意見を相手にわかりやすく伝え、相手の考えや意見も受け入れようとする人になります。

参考例からアサーションを学ぶ

デート編

やっとの思いで約束したデート当日、定時に帰宅しようとしていたところ主任から資料作成を頼まれてしまいました。

優さん:「わかりました!」と言うが、内心では、ものすごく落ち込みます。

強さん:「今からは、無理です!」と言い切って退社する。

アサーション:「すみません。今日は、人生を左右するかもしれない非常に大切なデートに行かなければなりません。だから本日は残業することができないのですが、私以外でお願いできる方はいないでしょうか?あるいは、明日の朝、早く来て作成してもよいでしょうか?」と相談してみる。

宴会編

職場の食事会にて、テーブルが大きく自分の手の届くところに食べ物が少なく満足に料理を食べることができない状況。

優さん:何も言わずにその場にいるが、内心では「食事会で不愉快になるって、最低!こんな食事会はお金の無駄!」と思う。

強さん「おいおい!もっと、まわりの様子を見て料理を回そうぜ!」と言う。

アサーション:「そちらのお料理はいかがでした?よかったらこちらの料理とこうかんしていただいても良いですか?」と言う。

自宅編

いつになくハードな仕事をこなして、いつも以上に疲れて帰宅したところ朝食の後片付けをしていないことを責められた。

優さん:「すいませんでした。」と言って、ひたすら謝り、それ以上の言葉を言わせないようにする。

強さん:「そんな、ささいな事をいちいち言うな!今日は特別に疲れてるねん!」と言い返す。

アサーション:「悪いけど、今日はたまたま、すごく疲れていて、ちゃんと話が聞けないかもしれない。明日の朝、落ち着いてから、もう一度、話してくれないか?」と言う。

アサーションを意識する

優さんの対応は、非主張的な表現で自分の気持ちを我慢し続けています。
このような状態が長く続くと不満が蓄積されてしまいます。
強さんの対応は、攻撃的な表現で自分の意見ばかり通そうとするので自分の周囲から人がどんどん離れていく傾向にあります。
アサーションだと、自分の思いを大切にして相手に伝え、相手の思いも大切にして聴くコミュニケーションになりますので、自分も相手も不満が少ない対応となります。
人間は、自分の気持ちや考えを表現したいと思い希望を聞いてほしいと願うもの。
お互いに自分の思いや意見を伝え合うことを通して歩み寄り、円満解決することが望ましいといえます。
これからは、「アサーション」を意識して、コミュニケーションをはかっていきませんか。


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