前回の記事:ヘナは天然がゆえに…
髪を修復するとは
被膜トリートメントのテレビCMでは、髪の毛が修復するようなイメージで宣伝していますが、髪は死んだ細胞の集まりです。
なので、どのように修復すると言っているのか不明ですが、髪の毛が根本的に治ることはありえません。
それはヘナも同じで、被膜トリートメントと同じように髪を根本的に治す力はありません。
髪は死んだ細胞の集まりなので、治ったように見せかけるような修復をするという意味だと私は認識しています。
その修復作用によって、髪の毛が美しく見えてくるのですが、被膜トリートメントとヘナでは、修復の方法が全然違います。
ダメージヘアー
傷んだ髪の毛には、ダメージホールといって、ヘアカラーやパーマ剤などの還元剤やアルカリ剤、または外的損傷によって表面に穴が空いたり千切れたりしています。
その髪の毛の穴や損傷した部分からタンパク質が露出した状態になった髪の毛をダメージヘアーといいます。
被膜トリートメントの修復
何度も書いていますが髪は死んだ細胞の集まりなので、どんな栄養素を入れても治りません。
疑似CMC(脂質)や疑似ケラチンなど、髪の成分に似せた化学製品を髪の毛内部に浸透させています。
※成分は違いますが、ヘナも髪の毛の内部に浸透させています。
分子が細かく、ダメージホールから髪の内部に入り込むことにより髪の毛を修復すると宣伝しています。
髪の毛が疑似CMCや疑似ケラチンと髪が同化することは一生ないので、栄養を髪の内部に入れた後、髪の毛の表面に被膜を張ってコーティングするという方法を採用しています。
(表面をコーティングすることによって、ダメージホールの穴を埋める手法)
同化しない栄養成分やオイルを髪の毛内部に閉じ込めるため、長期間使用し続けると重くなりべっとりする可能性があります。
ヘナの修復
ヘナは、閉じているキューティクルの隙間からでも浸透するほど凄く細かな粒子なので、ダメージホール以外からも髪の内部まで浸透することができます。
ヘナに含まれるオレンジ色の色素を持つローソンとう成分が、髪の毛内部のタンパク質に絡みつき、絡みついた細かなヘナ同士がさらに合体して大きく重合することで髪の毛から出にくくなります。
そうなると、ダメージホールの穴も埋めてくれるので内部強化につながります。
ヘナは植物だから、植物には樹脂という成分があるので表面に自然な薄い樹脂の幕が作られます。
これがヘナ艶といって、ヘナ髪独特の質感なのです。
また、ヘナにはタンニンという成分もあって、収斂(しゅうれん)されて髪の毛がギュッと引き締まる効果があるわけなんです。
表面についたヘナは、表面が濡れる(シャンプなどする)と流れでるため、染めてすぐは一時的に色がでることがあります。
さいごに
次の記事は、ヘナのデメリットについて書きますが、ヘナにたどり着く人って、頭皮がかぶれたり、ヘアカラーが沁みたりする人。
加齢とともに、ヘアカラーを続けてきた結果、蓄積されたダメージで髪の毛が弱くなったり、傷んだりして薄毛になった人。
これらの悩みに対して他の方法がないか探した人だと思います。
せっかくヘナにたどり着いたのなら、500種類以上あると言われるヘナの中から、最善のヘナを選択できるようにしてほしいと思います。
100円均一にも売っていたり、8000円もするような高級なヘナがあったりして、何が違うのかも見てみましょう。
次の記事:ヘナのデメリットについて