当たり前だと思うかもしれませんが、意外に見過ごしがちなのが中古の家電。
店頭や専門業者が売っているものなら「ジャンク品」と書かれていない限り、整備をしているのが前提だし、短いですが保証期間もあるので気にしなくてもいいかもしれません。
でも、知人から譲り受けた物だったり、個人ユーザーから購入したり、譲ってもらったりしたものであれば、ちょっと注意が必要です。
また、家電で過去に起きた事故なども併せて見てみましょう。
電子レンジ
電子レンジは、卵じゃなくても、普通の調理をしている時に庫内でよく破裂することがあります。
小まめな掃除を怠っていると、ゴキブリが寄ってくるので注意しなければいけません。
ゴキブリも大変恐ろしい話ですが、それ以上に恐ろしいのは、やっぱり火災。
過去に実際にあった事故では、電子レンジの庫内に付着した食品のカスが発火する火災事故が多くありました。
特に、知人や個人から譲り受けた中古品の場合、電子レンジの庫内は入念に掃除しておく必要があります。
ドライヤー(断線)
髪の毛を乾かすのにドライヤーは必ず必要です。
自然乾燥なんてしていたら、すぐにハゲになっちゃいますよ。
その話は別の記事に書きますが、多くの人はドライヤーを毎日使っていることが多いです。
使用頻度の多いドライヤーは、髪の毛をいろんな方向から乾かすために、たくさん動かします。
すると、本体から出ているコードの根元で断線が発生しやすくなります。
断線は、スイッチのようにはっきりと切り分けされるものではなく、徐々に断線します。
そして、断線しても使用できたりしますので、その時に「バッチ バチッ!」と火花が出るわけです。
発生した火花が髪の毛に引火することもあったり、手などの体を火傷させることもあります。
最悪の場合、火事になりますので、一度手持ちのドライヤーの本体から出ている根元のコードをご確認ください。
ドライヤー(埃)
これも、髪の毛を乾かすときのドライヤーですが、ドライヤーは本体の内部にニクロム線などのヒーターが設置されています。
その後ろには、風を送るファンがあり、空気を吸い込みながら、空気を排出しています。
ファンが停止するか能力が落ちると、それだけで本体が燃えます。
結構おそろしい構造です。
この時に、空気と一緒にホコリも吸い込む構造なので、ホコリが溜まるのはドライヤーの宿命ともいえます。
ですから、定期的に吹き出し口や吸い込み口のお手入れをする必要があるのですが、これを怠るとホコリが溜まった時にホコリが燃えることになります。
意外にこれが原因での火災は少ないのですが、油断はできません。
お手入れする方法としては、まずは掃除機で吸ってみることです。
そして、綿棒をすこし湿らせて、届く範囲をやさしく拭き取ります。
綿棒を強くこすって、綿が残らないように注意が必要。
電気あんか(こたつ)
これも、ドライヤーと同じで、本体が自由に動くものにコードが付いている構造なので、とても断線しやすいです。
しかも、この電気あんかの場合、燃えやすい布団の中で火花がでれば、とても火災になりやすい状況なのかもしれません。
過去にも、これと類似する商品(電気毛布など)で多くの火災を発生させています。
断線しやすいことはメーカーも承知しているので、根元は強固に作っていますが、なかなかこの手の火災はなくなっていません。
さいごに
この記事を書いてから、友人宅にお邪魔したところ、3つのドライヤーがあったので見てみると、なんと2つのドライヤーのコードの根元が茶色になっていて断線寸前でした。
友人はすぐにドライヤーを買い換えましたが、この経験から考えると、かなり高確率でドライヤーの断線があるのかもって思いました。
ドライヤーの電源コードを本体に巻きつけるなんてことは、絶対にやめるべきです。
ドライヤーに限らず、ねじれなどによる断線やショートの場合、視界が真っ白になるほど、大きな火花が出ますし、大きな音も出ます。
高確率で火傷をするし、多くの火事の事例もあるため、コードの断線は本当に注意しないといけません。